地域情報ブログ

イベント2024.07.03

「北海道大学で働く選択肢を考える」オンラインセミナーを開催しました

こんにちは。リージョナルキャリア北海道のコンサルタント、鈴木絵理です。

去る6月18日(火)、「北海道U・Iターンセミナー」をオンラインで開催しました。

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テーマは「北海道大学で働く選択肢を考える~いま求められる『産学』の連携と活かせるビジネススキルとは~」

日ごろのキャリア面談を通じて、北海道大学で働くキャリアパスがあることに驚く声や、考えたこともなかったというご意見もお聞きします。

一般的にはあまりイメージがないのかもしれませんが、民間企業でビジネス経験を持った方の中途採用が、同大学でも加速度的に進んでいます。

今回のセミナーでは、採用の背景にある「産学連携」の取り組みや、大学で活かせるビジネススキル、活躍できる人物像についてお伝えしました。

また後半は、実際に民間企業から中途入社した方に登壇いただき、Uターン転職経験や現在の業務内容、暮らしの変化についてお話しいただきました。

第一部 北海道大学における産学連携の業務内容と求める人物像

第一部では北海道大学の産学・地域協働推進機構 副機構長である寺内伊久郎氏にご登壇いただきました。

「産学連携」とは、大学の研究者が長年研究してきたシーズ(社会実装を目指したい研究の種)を、企業などを通じて社会で活用してもらうことですが、北海道大学には、その取り組みを加速するための「産学連携組織」があります。

この組織の役割は、産業界(民間企業)と大学(教育・研究機関)の結びつきを強化すること。具体的には、下記4つの制度を企業に活用してもらうことを目指しています。

【1】学術コンサルティング
・企業等からの委託を受けて、北海道大学の教職員が、専門的知識に基づいて指導または助言を行う制度

【2】共同研究
・北海道大学の教員と企業の研究者が、対等の立場で共通の課題について共同で研究を行う制度

【3】産業講座
・北海道大学と企業がパートナーシップを結び、大学内に企業ラボを設置して継続的な大型共同研究を行う制度

【4】受託研究
・企業からの委託を受けて、北海道大学の教員が契約に基づき研究を行い、その成果を委託者に報告する制度

その他にも、大学発スタートアップ企業の創出や、産学連携のグローバル推進など多岐にわたる領域で産業界と大学の結びつきを強化することが求められています。

北海道大学は特許ライセンス収入で令和4年度は日本の全大学の中で5位、民間企業との共同研究収入では10位の実績を持っています。

これらの実績を更に向上させるためには、「民間企業でのビジネス経験」が重要です。

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※画像:当日のセミナー資料より北海道大学の許可を得て掲載

産学連携には、研究者との面談による研究シーズの発掘・把握、知的財産の権利化、知財戦略・知財ポートフォリオの検討、特許ライセンス先・共同研究先となる民間企業の探索など、多くの業務があります。

ここで求められるのは、研究者・企業とのコミュニケーション能力、技術を学び理解できる技術理解力、論理的思考力、交渉力などです。

当然のことながら、理解すべき内容や向き合う相手は民間企業でのビジネスシーンと異なる場合がありますが、ベースのスキル・経験は民間企業での経験の中で磨くことができるものなのです。

第二部 民間企業から北海道大学へのUターン転職事例

第二部では、実際に民間企業から中途入社され、北海道大学で活躍されている坂井洋平さんに登壇いただき、Uターン転職経験や現在の業務内容、暮らしの変化についてお話しいただきました。

坂井さんは現在「産学協働マネージャー」として、大きく分けて2つの業務を担当しています。1つ目は北大の研究シーズを企業に活用してもらう取り組み、2つ目は企業のニーズに対して研究者をマッチングする取り組みです。

日々の業務の中で、各方面の研究者から直接話を聞き、その研究分野や成果について学ぶことにやりがいを感じている一方で、研究成果を正しく理解するために勉強を欠かさないようにしているそうです。

また、研究者や企業との協議の機会が多くあるとのことですが、さまざまな案件について研究者の意向や企業の主張を考えながら、大学として受け入れ可能な適切な結果を得るために提案や交渉を行い、協議をまとめる点が大変だと感じているそうです。

前職の電子部品メーカーでの材料研究、量産技術開発、品質保証の業務経験が、研究シーズの理解や、協議の際の調整力や交渉力として生かされていると感じました。

生活面においては、コロナ禍以前は北海道へ2年に1度帰省する程度であったのが、必要に応じて帰省できるようになったことが何よりの変化だとお話されていました。また、北海道の四季を堪能できることも大きな魅力だと感じているそうです。

さいごに

坂井さんがUターンを考えたときに悩んだのは「自分のキャリアを活かせる求人を見つけることが難しい」ということでした。

キャリアが活かせる環境は人それぞれですはありますが、選択肢のひとつに北海道大学を加えてみるのはいかがでしょうか。

募集ポジションはその時々によって異なります。最新の情報を知りたい、自分のキャリアを活かせるポジションがあるか知りたいという方は、ぜひ弊社の転職支援サービスをご利用ください。

北海道大学のこと、募集ポジションのこと、働き方、待遇や将来的なキャリアプランなどを個別にお伝えします。

▽国立大学法人 北海道大学の最新のオープン求人はこちらからご確認ください

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▽あわせてお読みください│同学へ転職された方のインタビュー

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この記事を書いた人

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鈴木 絵理

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