こんにちは。リージョナルキャリア北海道のコンサルタント、宮崎です。

どうせ働くなら、本気で北海道のためになる仕事がしたい」
そんな想いを持つビジネスパーソンに向けて、2025年5月24日、渋谷でUIターン交流イベントを開催しました。
今回はその様子をレポートします。

【第一部】リージョンズからのUIターン事例共有と札幌市の取り組み紹介

イベント前半では、弊社より、北海道の最新転職事情とU・Iターン転職事例として、首都圏でキャリアを積んだ人材が、地域企業で新たな挑戦を始めるケースが増加している実態をお伝えしました。
続いて札幌市東京事務所より、都市政策と産業戦略のプレゼンが行われました。
首都圏のビジネス人材を積極的に受け入れる姿勢や、GX（グリーントランスフォーメーション）・半導体産業などの育成、中心部で進行中の大規模再開発。
一見すると"のどかな地方都市"のイメージがある札幌ですが、実際はテクノロジーと自然が調和する「成長都市」へと進化中です。
「これからを創る拠点としての札幌」を捉える視点が必要だと感じる内容でした。

【第二部】ゲスト講演──地域企業の"本気の挑戦"に触れる

■生活協同組合コープさっぽろ CIO 長谷川氏

「リアルビジネスをインターネットテクノロジー／AIで解決する」という力強いビジョンのもと、DX推進をリードしている長谷川氏。
現在、約100名のエンジニアを抱える社内開発チームを統括し、AI画像認識による商品識別や、物流・店舗オペレーションの自動化など、生活者に直結するDXに取り組んでいます。

その開発現場には、元店舗スタッフといった異職種出身のメンバーも多数在籍。彼らがエンジニアとして活躍できるのは、やってみたいことに挑戦できる風土、社内のIT人材教育体制が紹介されました。
講演の最後には、北海道へのUIターンを迷う参加者に向け、「悩んでいる時点ですでに第一歩を踏み出している」と力強いメッセージを送るなど、自らの経験をもとに熱いエールを送りました。

■北海道ガス 人事部長 西塚氏

地域に根差すエネルギー企業として、脱炭素社会の実現に向けた大胆な変革を進める北海道ガス社からは、人事部長 西塚氏が登壇。伝統的なインフラ企業に見られがちなガス会社が、いかにしてデジタル化や若手人材の育成を通じて進化を遂げているかを紹介しました。
また、再生可能エネルギーの積極的活用や自治体との連携によるエネルギー効率の向上など、環境負荷低減と経済性の両立を目指す具体的な施策も紹介。地域社会に根差した企業としての責任感と志が、参加者に強く伝わる講演となりました。

「地元に育てられた企業が、今こそ地域に恩返しを」と語る西塚氏の言葉は、地域密着型企業の熱意と未来へのビジョンを象徴していると感じました。

【第3部】パネルディスカッション＆交流会

ファシリテーターの常見氏を交えて、長谷川氏・西塚氏が本音で語るパネルディスカッション。
「地域には多様な魅力と変化があり、そこでこそ挑戦が活きる」
「キャリア選択は直感が先、後から論理で検証する」
というリアルな声が共有され、転職未経験であっても「動いてみることの大切さ」が力強く伝えられました。
会場では何度も笑いや頷きが起き、ここでしか聞けない濃密な時間となりました。

交流会では、移住の費用や子育て施策について札幌市職員に相談する方、ゲストに熱心に質問する方の姿も。立場や関心軸が違う人同士が、自然と会話を始めている光景が印象的でした。

終わりに

「どこで働くか」と「何に挑むか」でキャリアを選ぶ時代へ
社会課題が先進化する北海道には、"待っているだけでは出会えない仕事"が数多く存在します。今回の交流会は、DXやインフラ変革に本気で挑む企業と、未来を切り拓く人材をつなぐ"場"でした。
参加者からは、
「ここでしか聞けないリアルな話が聞けた」「Uターンを具体的に考えようと思った」といった声も多数。
次回の開催も予定していますので、「いつかは北海道で働いてみたい」
そんな気持ちが少しでもあるなら、ぜひ次回、気軽に足を運んでみてくださいね。

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