2023.11.27
ラピダス建設予定地の「今」-千歳美々ワールド視察その3
こんにちは。リージョナルキャリア北海道のコンサルタント、福澤です。
前々回(6月上旬)、前回(8月中旬)に引き続き、11月上旬の日曜日にRapidus(ラピダス)新工場「IIM-1」の工事現場に行ってきましたので、レポートします。
Rapidus(ラピダス)新工場「IIM-1」の工事現場へ
現地には車で向かいます。前回は夏に訪問したため、木が青々としていましたがすっかり秋になりました。
道の途中に「IIM 工事関係車両」の看板を発見。工事が進んでいることを感じます。
工場の建設地に到着しました。久しぶりの現場に胸も高まります。
まず最初に目を引いたのは、このモニター画面(赤丸部分)。
ここでは、今回の設計・施工を担当している鹿島建設のPR動画のあとに建設現場でよく見る工事計画の画面が表示されていました。
現在は『造成・外構、杭打設、基礎躯体工事』真っただ中ということですね。現在、まさに基礎工事中ということで、このようにクレーンも多く見えました。
さて、今後の工事計画などについて調べてみました。
北海道庁HP内の『北海道における次世代半導体プロジェクト説明会及び工事計画等説明会について』の開示資料に、このようなものがありました。
(2枚ともに画像引用:北海道庁HP「北海道における次世代半導体プロジェクト説明会及び工事計画等説明会について」 ※最終閲覧日:2023年11月27日)
この資料によると、まさに2023年11月は基礎工事ということで、予定通り進行中ということですね。
IIM(イーム)とは
ここで「IIM(イーム)」という聞きなれない言葉の由来についてですが、今年5月に千歳市で開催された『北海道における次世代半導体プロジェクト説明会及び工事計画等説明会概要』の中で、Rapidus社の小池社長からこのような説明がありました。
もの作りもグリーン化していく必要があると思っています。グリーンファブの要件といたしましては、再生可能エネルギーによるゼロカーボン化であるとか、あるいは完全自動操業による光のない工場です。さらに大切なのは究極のリサイクリングを行っていく、廃棄物を極力出さないような技術を推進していくことを考えております。それで今日私どもはこの名前を変えて、ファブではなくなるIIM(イーム)新しいイノベーションの場所というふうに呼びたいと思います。Innovative Integration for Manufacturing(イノベーティブ・インテグレーション・フォー・マニュファクチャリング)の頭文字です。新しいイノベーションを起こすもの作りの場所だというふうに考えてください。こちらがIIM1、第1工場です。うまく展開できた場合には、このIIM2を展開する予定です。これは実に美しいです。これは夢ではありません。現実に作ろうと思っております。
※引用:Rapidus HP「北海道における次世代半導体プロジェクト説明会及び工事計画等説明会概要」(最終閲覧日:2023年8月31日)
「グリーンファブ」とは環境配慮型工場とのことです。私も初めてグリーンファブ・IIMのパースを目にした時、その独特な美しさに魅了されてしまいました。
そして今回、そのIIMの模型を目にする貴重な機会に恵まれました!それは、年一回、アクセス札幌で開催される北海道最大級のビジネスイベント・北海道科学・ビジネス交流会『北海道ビジネスEXPO』(今年は11月9日と10日に開催)のRapidus社の出展ブースにありました。
それがこちらです!
模型で見ても美しい・・・。パースからでは確認できないIIMの姿(例えばこの角度)を確認でき、とても満足でした!
ちなみに同社のブースには多くの方が訪問しており、その関心の高さがうかがえました。
最後に
IIM建設の今後についての最新情報をお伝えします。
同社によると、2027年1~3月の量産化に向けて、早ければ4月にも半導体製造を開始するとのこと。2025年1~3月に工場を完成させて製造のための設備を搬入し、4~6月に試作ラインを稼働させる見通しとのことでした。
以上、今回の現場レポートでした。次回は、冬の現場レポートをお伝えできればと思います。お楽しみに!
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