2023.04.28
次世代半導体工場「ラピダス」の建設地・千歳市でセミナーに参加してきました!
こんにちは。リージョナルキャリア北海道のコンサルタント、笹本です。
現在、次世代半導体の国内製造で全国的に注目を集めているラピダス株式会社。
今回は、工場建設地に選定された千歳市に足を運び、次世代半導体やラピダス社の取り組みについて理解促進を図る市民向けセミナーに参加してきました!
(画像出典:北海道庁HP 次世代半導体産業立地推進ポータルサイト(最終閲覧日:2023年4月28日)
「半導体国際都市」を目指す
今回は「次世代半導体とほっかいどうの未来in千歳」と題して、道や北海道経産局、千歳市などが主催した初めての市民向けセミナーでした。
実は、事前に主催関係者とお会いする機会があり、話を聞いたところ、セミナーの広報をしてからおよそ1週間で400人の定員が埋まってしまうという盛況ぶりだったそうです。
当日はあいにくの悪天候でしたが、開演20分前に会場に到着すると既に大勢の参加者が来場しており、複数の報道陣の姿も。開演時刻にはほぼ満席で、市民・道民の関心の高さと熱気を感じながらセミナーがスタートしました。
開始早々に驚いたのは、事前には広報されていなかったラピダス社小池社長からのビデオメッセージ。
今回のセミナー参加者向けにオリジナルで用意されたもののようで、「最先端の半導体を核に優秀な技術者や研究者が集まる『半導体国際都市』を作っていきたい」、「市民のみなさんと一緒に、サステイナブルで世界の見本になるような都市を目指したい」といった、夢のある力強いメッセージが非常に印象的でした。
北海道に世界トップクラスの技術者と企業が集まる未来
その後は、千歳科学技術大学教授や経済産業省の担当者といった専門家および関係者の講演やパネルディスカッションが行われ、次世代半導体そのものの特長やラピダス社進出の意義について理解を深めることできました。
なかでも、登壇者が必要不可欠だと口を揃えていたのが「人材」です。
ラピダス社が目指すのは、「線幅2nm以下」という世界最高水準の半導体の量産製造。現状、道内の半導体関連企業は約20社で、半導体受託生産最大手TSMCの工場建設地・熊本がある九州と圧倒的に関連人材が少ないのが課題です。
そのため、2025年の試作ライン、2027年の量産ライン立ち上げに向けては、道内だけでなく、全国、そして海外からも優秀な技術者・研究者を確保していく必要があるとのことでした。
また、ラピダス社の工場設立により、今後は関連産業が次々と進出してくることも予想されます。2020年代後半にかけて、道内の技術系求人の動向も大きく変化していくことでしょう。
いずれにしても、ラピダス社の進出に伴い、千歳市ないしは北海道に世界トップクラスの技術を持つ企業や人材が集まる未来が期待できそうです。
この産直ブログでは、今後もラピダス社の動向や関連情報について情報発信していきます。ぜひご注目ください!
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