2022.04.12
贈り物につかえる!至高の北海道厳選グルメ【お酒と海鮮のマリアージュ編】
こんにちは。リージョナルキャリア北海道の高岡です。
今回は、北海道の特産品についてお伝えします。
北海道の「本当においしいもの」を贈りたい
北海道にリージョナル転職をして、北海道で暮らす喜びは計り知れないものがあります。
北海道は食材の宝庫。スーパーでは筋子、カズノコが日常的に並びますし、夕張メロンが1個1000円を切る値段で売られていることもあります。夏には、塩水ウニが1パック2000円以下で店頭に並ぶのを目にすることさえあります。これはこの地に住む人間の特権です。
そんな食材の宝庫に住んでいると、道外に住むかつての上司や友人にお中元やお歳暮、誕生日のプレゼントを送る時に何を贈ろうかと考え込んでしまいます。
食材はどれも確かにおいしい。けれど本当に美味しいものってどれだろう。あるいは本当に北海道らしいものって何だろう。北海道から敢えて送るものってどれだろう......。特に"舌の肥えた"こだわりのある人に送りたいのは、有名なもの、人気なものではなく「本当においしいもの」です。
最高のマリアージュで「食体験」を贈る
そんななか、先日いただいたお歳暮が出色でした。静岡県の「うずわ」というソウダガツオの刺身と山形県の日本酒が送られてきたのです。刺身と日本酒が別便で届きましたが、要は「一緒に食え」ということでした。それぞれが旨いのはもちろんのこと、2つの組み合わせ(マリアージュ)は至高で、贅沢な時間をいただきました。
この体験を通して、私は閃きました。おいしい食材とおいしいお酒、この二つの「組み合わせ」を贈ることは、単に2つの食材を送るということではありません。上質な「食体験」を贈ることなのです。そしてこれこそが、贈り物を通した本当のホスピタリティではないかと思うに至りました。
そこで最近では、お酒に合う北海道の特産品を探求しています。特に、海鮮でひと手間かかったものにこだわって探しています。
今回はそのなかから、北海道民のソウル食材である鮭(サケ)と鰊(ニシン)を使った、私の大好きな特産品をご紹介させていただきます。ここに展開する情報は網羅的なものではないですし、あくまで私の主観ですがお許しいただければと思います。
お酒に合う北海道の特産品3選
鰊の切り込み/合同会社 山か平林商店
最初は、釧路市の合同会社 山か平林商店さんの「鰊の切り込み」です(ここからの数行は商品名に合わせ鰊で統一します)。
鰊の切り込みとは、鰊を細かく刻んで発酵させた北海道を代表する一品です。定番品としてスーパーに置いてありますし、空港などでも販売されています。多くのメーカーから販売されていますが、各社それぞれに味付けが違いそれぞれに美味しいです。なかでも私はこちらの商品が一番気に入っています。
大事なのは食べ方です。鰊一切れにわさびを少し載せ、しょうゆを一滴垂らして、パクっと食べるのがポイントです。平林商店さんは札幌市内の百貨店でよく出店されていますが、購入する際に食べ方について口酸っぱく言われます。たしかに、この食べ方だと最高の味になります。
銀聖鮭山漬/株式会社マルデン
次は、えりも町の株式会社マルデンさんの「銀聖鮭山漬」です。
私の子供時代は食卓によく焼き鮭(以下シャケまたはジャケ)が出ました。とても塩辛いもので、塩を食べているようなしょっぱい(北海道弁で塩辛い!の意味)シャケでした。
最近はこうした塩辛いシャケは健康志向のせいかスーパーではあまり見かけなくなってしまいましたが、当時の塩辛い味に近いのがマルデンの塩ジャケです。百貨店地下の催事によく出店されており味見をして、この味を知りました。
「高岡がおいしい!と思う塩ジャケを送って欲しい」と言われていつも送るのがこちらです。私にとってはこのお店の味こそが、一番好きな北海道の塩ジャケです。
やん衆にしん漬/株式会社丸タ田中青果
3つ目は、留萌市の株式会社丸タ田中青果さんの「やん衆にしん漬」です(ここからの数行は商品名に合わせ"にしん"で統一します)。
にしん漬けは大根とキャベツ、身欠にしん(干物に加工したにしん)、ニンジン、麹を漬け込んだ北海道の伝統的な漬物です。
子供の頃は近所の家庭でも漬けられていて、冬によくお裾分けをいただきました。最近では北海道・樺太を舞台にした漫画『ゴールデンカムイ』にも伝統食として登場していました。
キャベツやダイコンといった素材が大きくぶつ切りで入っており、酸味があり、たまに出てくる身欠にしんが独特な風味を醸します。にしん漬け用のキャベツは大人が抱えても持てないくらい大きく重たいものです。それを豪快にざく切りにしてあるので1枚1枚が大きく、頬張ってザクザクと噛む形になりますが、これが美味しいのです。大根も不思議な多面体に切ってあり、これを噛むのが楽しい。
購入して冷蔵庫で保管すると適度に醗酵し、さらに酸っぱい風味が出てきます。味が変化して別の味になり、これもまた美味しいです。にしん漬の汁は白濁していて、飲むとカルピスのような乳酸飲料の味がしますが、これも美味しい。この田中青果さんのにしん漬けは最近発見したのですが、みごとな完成度です。どうやら通年で購入できる模様です。
鰊の切り込みやにしん漬け、鮭の切り身など相当な数の商品が各社から市場に投入されています。そのなかのどれを大切な人に贈るか。やはり自分が食べてみて「これはうまい。間違いない」っていうものを大事な人には贈りたいと考えています。「これは僕が子供の頃から食べていたソウルフードです」と、贈り物にストーリーを添えられるかということも大切にしています。
自分の大切な味を美味しいお酒とともに贈る。ご自身自慢の「マリアージュ」を贈ることで、遠方に住む方へもあなたの地元の食体験を共有できるのではないでしょうか。気軽に旅行したり、飲み会を開いたりという、目の前でのおもてなしが難しい今この時代だからこそ生きる、究極のおもてなしだと思います。
さて、これらの酒の肴のマリアージュの相手になる肝心の北海道のお酒については、いずれこの場にてご披露させていただきます。楽しみにしていてください。
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