2022.03.01
履歴書と職務経歴書を作成してみる【後編】|転職のちょっといい話③
こんにちは。リージョナルキャリア北海道のコンサルタント 福澤です。この『転職のちょっといい話』では、皆様に少しでも「読んでよかった」と思って頂けるような情報をお伝えできればと考えております。
シリーズでお届けしている『転職活動を開始するにあたり準備した方がいいこと』ですが、前回は、具体的に履歴書・職務経歴書を作成する手順として、まず「企業が自分の経歴に対してどんなことを不安に思うかを書き出してみる」ということをご説明しました。
今回は、企業の不安を解消できるような情報を履歴書と職務経歴書に落とし込む上で大切なことについてお話をしていきたいと思います。
はじめに
まず初めに、書類作成にあたってご注意頂きたいことがあります。それは以下の3点です。
- ・"思い"ではなく、「事実情報」あるいは「事実情報に基づいた考え」を記載する
- ・資料は間延びしないよう、3枚(多くて4枚)程度におさめる
(技術専門職の方で具体的な実績をしっかりPRしたい場合は、別途、実績集や作品集を用意すると良いでしょう) - ・業務の種類ごとではなく、時系列でまとめる
履歴書・職務経歴書で企業の不安を打ち消す<2つのステップ>
<ステップ1>
まずは求人情報を深読みし、どんな人材を求めているのかを『悲観的に』予想する。
例)
「若手の営業職を探しているんだろうな」
「マネジメントができる人材を求めているかも」
「未経験OKとは言いながら、やっぱり経験者がいいはずだよな」...etc.
<ステップ2>
その予想に対し、自分が事実情報でPRできることをできる限り具体的に考える。
この<ステップ2>に自分の経歴があてはまる可能性がある場合は、具体的な「事実情報」あるいは「事実情報に基づいた考え」を説明すれば良いのですが、そうでない場合はどうすれば良いのでしょうか。具体例を挙げて考えてみましょう。
例)自分が求められる年齢層ではないと思われた場合
└経験者ならではの経験や知識、それに基づく仕事の仕方や信条などを、具体的なエピソードも交えて説明する
└"ベテランの技"や"熟練の技"を組織に対して啓蒙できるメリットを説明する
例)未経験の部分が多いと思われる場合
└今後、知識を習得する具体的な手段を説明する
└過去、未経験のハンデを乗り越えて評価を得たエピソードを説明する
└業界研究に基づいて自分なりの分析や考えうる課題を説明し、意欲をPRする
つまり、『相手が自分に対して不安に思うであろうことを、"悲観的に先回り"して説明する』だけなのです。このポイントさえ押さえていれば、どんな表現でも、またそれらをどこに記載するのも基本的に自由だと考えます。必要であれば、別途資料を作成する、という方法もあるでしょう。
これらは転職活動に限らず、相手を説得・納得させる際に使える普遍的な方法かもしれませんね。
これまで3回にわたってお伝えしてきましたが、いかがでしたか?転職によって改善・実現したい【5つの軸】、また読み手の立場に立った履歴書・職務経歴書の作成など、転職活動を開始際の準備として、ぜひ取り入れてみてください。
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