2025.12.18
【訪問レポート】株式会社ニトリデジタルベースの最新の取り組みと求人情報
こんにちは。リージョナルキャリア北海道のコンサルタント、鈴木絵理です。
先日、北海道札幌市に拠点を構える「株式会社ニトリデジタルベース」を訪問し、実際に働く社員の方にお話を伺いました。
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(画像:弊社撮影)
株式会社ニトリデジタルベースのミッション
ニトリグループが掲げる「2032年3000店舗・売上高3兆円」というビジョンを実現する要となるのが、同グループのIT中枢を担う株式会社ニトリデジタルベース(以下:ニトリデジタルベース)です。
同社は、会計・人事の共通基盤から、製造、調達・貿易、国内物流、店舗・EC、自宅配送に至るまで、ほぼすべての業務をデジタルで支える専門組織です。
ニトリデジタルベースの札幌拠点は、同社のルーツである北海道に根差した「原点」ともいえる存在です。創業期から開発・保守を担ってきたエンジニアが多く在籍しています。
近年はIT新卒の受け皿としても札幌配属が基本となり、経験豊富な技術者と若手が混在する活気ある組織へと進化を続けています。内製開発のエキスパートと、新卒入社後に現場(店舗・物流)を経験した若手エンジニアが共存する「開発と現場理解の両輪」を持つ拠点として機能しています。
また、2022年にはインフラとアーキテクト領域が統合され、札幌を中心にシステム基盤チームが刷新されました。運用や問い合わせ対応など、システムの根幹を支える役割も札幌が担っています。
今後は中堅〜上流工程を担える人材を加え、開発・基盤拠点としてさらに強化していく方針です。
今回は、同社の商品企画チームの芦崎氏、システム基盤チームの舘岡氏に、それぞれの取り組みをお聞きしました。
ニトリの商品サイクルを生み出す、商品企画チーム
商品が生まれてから店頭に並ぶまでの流れを、システム面から支えているのがニトリデジタルベースの「商品企画チーム」です。商品企画・開発段階の情報管理や、商品マスター登録、海外サプライヤーとの商談・見積もり、工場システムの標準化など、商品づくりとサプライチェーン全体をつなぐ仕組みを企画・開発しています。
現在は、商品・取引先情報を一元管理するグローバルマスターを軸に、商品企画システムやサプライチェーンマネジメント、海外工場(ベトナム・タイ)のIT標準化といった大規模プロジェクトを推進し、商談・仕様管理、サプライヤーポータルなどの「データ化」を通じて事業全体をつないでいます。
組織は東京9名(シニアPM・上流エンジニア中心)、札幌7名(内製開発の実務者や店舗・物流経験の新卒が中心)。一方で、中堅層の不足が課題となっており、PL経験者や他社での開発経験を持つ方が求められています。
(※画像引用:ニトリホールディングスHP)
同社の開発スタイルは、いわゆる「作って終わり」ではありません。商品企画チームでは、業務システムを自社で企画・開発し、リリース後も保守・改善まで一気通貫で担う内製体制を敷いており、ビジネスの変化に合わせて日々手を入れ続けています。
「箱を作って引き渡して終了」ではなく、自社の業務システムを自分たちでメンテナンスをし続けるのが特徴です。商品企画チームも同様に、商品企画・開発〜サプライチェーンを支える各種システムを長期的な目線で育てていくため、「自社サービスに愛着を持って関わりたい」エンジニアにフィットする環境と言えます。
ニトリのITの土台をつくり磨き続ける、システム基盤チーム
ニトリデジタルベースの中でも、グループ全体の土台として支えているのが「システム基盤チーム」です。舘岡氏が「ITインフラの何でも屋」と語る通り、インフラ・クラウド・ネットワークから海外拠点まで広範囲を担当しています。
組織は社員32名(札幌22名/東京10名)に協力会社を加えた体制です。新卒とベテランの間をつなぐ中核層が薄いことが課題であり、経験者採用を強化しています。クラウドアーキテクトやネットワーク構築経験など、インフラ領域で"武器"を持つエンジニアが求められています。特に札幌は基盤チームの中心拠点で、道内にいながら海外拠点を含むグループ全体のIT基盤に関われる環境です。
担当領域はサーバー・データベース運用、開発基盤標準化、AWS設計、国内外拠点のネットワーク、セキュリティなど幅広く、クラウド化や基幹データベースのリプレイスといった大規模プロジェクトも推進しています。
インフラ開発においても「作って終わり」ではなく、企画・設計から運用・改善までを自ら継続的に手掛ける開発スタイルが特徴です。システム基盤チームは、同社のIT進化を技術面から支える中核チームであり、「自社サービスの土台を磨き続けたい」エンジニアに向いた環境です。
(画像:弊社撮影)
働き方と求めるエンジニア像
ニトリデジタルベースでは、東京と札幌で担当できる仕事内容に差はありません。オンライン中心の働き方が定着しており、札幌にいても東京本部や海外拠点と並行してプロジェクトを進めることができます。実際に札幌から東京案件・海外案件に参画するケースも多く、勤務地に関わらず同じ業務機会が得られる環境です。
また、同社の文化として、システム部門の方もまず現場を知ることを大切にしています。新卒入社者は全員、店舗・物流を経験してから配属され、システム企画・開発の前提となる"現場理解"を徹底して身につけます。
中途入社の方も、希望に応じて店舗や物流拠点でOJTに入り、ユーザー目線を磨くことが可能です。こうした現場主義の文化のもと、U・Iターン希望者も首都圏で培ったスキルを生かしつつ、地元で腰を据えてキャリアを築ける環境があります。
求める人物像は、「手を動かせるエンジニア」であること、そして「コミュニケーション力」の2軸を重視しています。
まず「手を動かせる」点については、商品企画チームでは内製開発や上流工程の経験、システム基盤チームではネットワーク構築、AWS設計、クラウドとオンプレの橋渡しなど、インフラ領域で確かな"武器"となるスキルを求めています。
一方で「コミュニケーション力」が求められる背景として、ニトリグループは会計・製造・物流・店舗・EC・海外拠点までシステムが広くつながっており、店舗や海外拠点、協力会社など、連携先が多岐に渡ります。そのため、技術面と社内調整の両面で対話しながら動ける力、そして変化に合わせて学び続ける姿勢を重視しています。
ニトリならではの快適なデスク環境と社内食堂
ニトリデジタルベースのオフィスは、日々の業務を快適に進められるよう整えられています。
特に札幌拠点は、相談や情報連携がしやすい距離感が魅力です。対面で気軽に声を掛け合える文化があり、技術的な議論からちょっとした質問まで、その場で素早く解決できる環境が整っています。
広々としたデスク環境や落ち着いたワークスペースも特徴の一つです。モニターや設備が標準で整備されており、集中したいときも、チームで議論したいときも、心地よく作業ができます。
また、社屋5階には、社員が自由に利用できる社内食堂が用意されています。特に驚くのは、その社員想いの価格設定です。カレーライス260円、ラーメン310円と、お財布に優しいメニューが揃っており、毎日のランチタイムをしっかりサポートしてくれます。
さらに食堂には、ニトリで販売されている椅子やソファがあります。心地よい空間でリラックスしながら食事ができ、社員の方々にとって自然と集まる憩いの場になっているそうです。働く環境の快適さを大切にする同社らしい、嬉しい福利厚生のひとつです。
「札幌に拠点を移しつつ、キャリアの軸は維持・強化したい」
「内製で企画〜運用まで関わる社内SE・ITエンジニアの環境に興味がある」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。今回の訪問で伺った"現場のリアル"も交えながら、詳しくご説明させていただきます。
また、 札幌のITエンジニア転職ガイド|年収相場・企業選び・UIターン成功のポイントをキャリアコンサルタントが解説 では、札幌のITエンジニア転職における年収・キャリア相場をはじめ、企業タイプ別の特徴や、企業選びで押さえたい6つの判断軸をデータと事例をもとに整理しています。あわせて、転職で起こりがちな失敗/成功パターンや転職活動の進め方もまとめていますので、UIターンを検討中の方もぜひ参考にご覧ください。
(画像:企業提供)
※情報参照:株式会社ニトリデジタルベース
インタビュー実施日:2025年11月21日(芦崎氏、舘岡氏、畠氏)
■株式会社ニトリデジタルベースの求人情報
現在(※2025年12月18日更新)、以下のポジションで採用が行われています。
※求人IDナンバーのリンクから求人詳細をご覧いただけます。
※閲覧タイミングによっては掲載終了の場合もございます。
| 求人ID | 職種 | 想定年収 |
|---|---|---|
| 21396 | セキュリティインフラエンジニア | 600~1,200万円 |
| 21543 | セキュリティエンジニア | 1,000~1,200万円 |
| 21538 | DXプロジェクトマネジャー(ミドルクラス) | 700~900万円 |
| 21539 | DXプロジェクト推進(リーダー) | 700~900万円 |
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