2023.11.20
ビジネスパーソンなら必ず訪れたい札幌の新感覚図書館~札幌市図書・情報館~
こんにちは。リージョナルキャリア北海道のスタッフです。
皆さんは一年のうち、どのくらい図書館に訪れるでしょうか。図書館に行く目的の一つに、新しい本や情報との出会いがあるのではないか思います。
札幌にもいくつか図書館はありますが、「はたらくをらくにする。」というユニークなコンセプトを掲げた図書館があります。その名も「札幌市図書・情報館」。
なにか新しい学びを得たい、仕事のヒントが欲しいというビジネスパーソンに対して情報提供を積極的に行っている新感覚の図書館です。
ここでは、筆者お勧めのポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。
「札幌市民交流プラザ」と「札幌市図書・情報館」
|札幌市民交流プラザ
まずは、今回ご紹介する図書館が入る複合施設「札幌市民交流プラザ」をご紹介します。
こちらの施設は2018年にオープンした複合施設で、今回ご紹介する図書館のほか、大型劇場「hitaru(ヒタル)」、各種イベント会場として利用できる「SCARTS(スカーツ)」で構成されています。
巨大なモニュメントのある吹き抜けの空間は見ごたえも抜群。またカフェやレストラン、休憩用のいすやテーブルも多く配置されているため、札幌市民の憩いの場として定着しています。
※画像引用:「札幌市民交流プラザ」HP
|札幌市図書・情報館
「はたらくをらくにする ~気軽に寄れて頼りになる、知的空間。~」をコンセプトとし、ビジネスパーソンの支援を中心とした課題解決型図書館を提唱する「札幌市図書・情報館」。
札幌市民交流プラザの1階と2階に位置し、書棚は「WORK」「LIFE」「ART」の三つに大別され、合計298棚がずらりと並んでいます。
特徴として「本の貸し出しをしない」「従来の図書分類を採用していない」「予約席が多くを占めている」「会話ができる」などが挙げられます。
また働く世代に向けたテーマ設定を行っているため、文学、児童書、絵本のコーナーは設けられていません。一般的な「図書館」のイメージとは少し異なり、新しい体験を得られる施設となっています。
※引用:札幌市民交流プラザ公式サイト(最終閲覧日:2023年11月20日)
■札幌市図書・情報館
場所:〒060-0001札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ1階・2階
アクセス:札幌市営地下鉄東西線、南北線、東豊線「大通」駅より地下直結 30番出口より徒歩2分
開館時間:平日9:00~21:00 土日祝10:00~18:00
休刊日:毎月第2・第4水曜日、年末年始12月29日~1月3日
※その他、臨時休館についてはHPにてご確認ください
ここが好き!ポイント
|1.アクセスが最高!
なんといっても大通駅から駅直結で行けるのが本当にありがたい!
寒い冬の日やちょっと出かけるのが億劫になる雨の日でも、地下鉄にさえ乗ってしまえば快適に訪れることができるのが嬉しいです。
また、平日は21時まで開館しているのも、仕事の後にふらっと立ち寄りやすいポイントとなっています。
|2.席予約ができる!
2階には事前に予約できる席が多数用意されています。1回の予約につき90分の枠で、混んでいなければ延長できるシステムです。
予約は事前にWEBサイトから行えるほか、直接館内に訪れてその場で予約をすることもできます。
なお、予約の際には札幌市で発行される図書貸出券が必要になりますので注意しましょう。
座席は大まかに以下の種類が用意されています。
①ワーキング席:パソコンの使用もOK、コンセントも有り、調べものや仕事ができる。
②リーディング席:静かに読書ができる専用席。パソコン利用のほか、新聞の閲覧も不可となっており、集中して本が読みたい方に最適。
③グループ席:2名~4名で打ち合わせができる専用席。
④ミーティングルーム:5名以上で利用できる個室。小さな会議室のようなもので、ホワイトボードやプロジェクターも貸出可。
⑤データベース席:雑誌やビジネス情報などのデータベースを検索できる端末が設置されている席。
席の予約なんてわざわざしなくても...、と思うかもしれませんが、「自分の用途に合わせて席の種類を選ぶ」ことでより利便性がアップし、また立ち寄りやすくなっているポイントにもなっています。
|3.会話ができる!
図書館といえば、しーんと静まり返った館内、本をめくる音を響かせることも少し気後れしてしまうという印象をお持ちの方もいるかもしれません。
しかし先にご紹介したように多様な席が用意されているため、会話もできることがこの図書館の魅力のひとつです。
ちょっとした打ち合わせをしたいとき、社内ではなくこちらを利用するのも気分転換になって良いのではないでしょうか。
また、1階では飲食物、2階では飲み物の持ち込みが可能となっているのも面白いポイントです。
館内にはこだわりの自家焙煎コーヒーが味わえるカフェ「MORIHICO.」が併設されおり、店内に書籍を持ち込んでコーヒーを楽しみながら資料の閲覧も可能です。
|4.棚の作り方が面白い!
"課題解決型図書館"と銘打っている通り、棚の作り方にとてもこだわりを感じます。
従来型の日本十進分類法(NDC)という図書の分類法ではなく「WORK」「LIFE」「ART」というオリジナルの三つの分類を用いているため、棚を見ているだけでコンセプトである「はたらくをらくにする」を実感できるつくりになっています。
書籍の検索は館内やWEBサイトで可能となっているほか、本の取り寄せもできますので、書籍を探すことでの不便さは感じません。
また1階にある書架には、司書イチ押しの本やお題に沿った本の展示など、「新しい知との出会い」を意識した構成が随所に見られます。
図書館側の主体的なこだわりやメッセージが感じられ、館内を歩くだけで新しい発見を得られます。
これを読もう、と目的を持って訪れることも多いと思いますが、プラスアルファで何か仕事や人生のヒントを探しに館内を歩くのも良い時間になるのではないでしょうか。
また、文化施設と併設されていることもあり、札幌市内の演劇やコンサート、朗読会などの情報のリーフレットやちらしがまとめて置かれているスペースもあります。
規模の大きいものだけではなく、少人数で開催されるイベント情報も得られるため、新しい芸術に不意に出会うことができます。
2023年10月にリニューアルされました!
様々な魅力あふれるこの図書館。2023年10月に大幅にリニューアルされました!
オリジナルテーマを定めた全298棚のうち、なんと123もの棚のテーマを見直したとのことで、今までとはまた違った新しい出会いを本棚から得られるはずです。
また、2階入り口正面に設置されたデジタルサイネージでは、より最近の時流合ったテーマを取り上げ、展示との相乗効果で知りたい情報をすぐに得られる環境を構築しています。
※参照:札幌市民交流プラザHP/2023年10月6日「リニューアル内容のお知らせ」
まとめ
この「札幌市図書・情報館」、今回ご紹介した内容以外にも、欲しい情報が見当たらないときに相談できるリサーチカウンター、ちょっとした電話に対応できるブースなど、便利なポイントがたくさんあります。
立ち寄る人々の目線を意識して寄り添うように作られた館内は居心地が良く、ふとした瞬間につい足が向いてしまいます。
コンセプトを大切にして、進化し続ける新しい札幌市内の図書館。ぜひ皆さんも利用してみてはいかがでしょうか。
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