地域情報ブログ

その他2022.10.21

【こんなところで?】札幌中心部のオフィス街で養蜂を体験!

ここは札幌市・大通エリアの中心地から目と鼻の先の、とあるビル。

エレベーターに乗って、屋上へ行くとそこに広がっていたのは...


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こんにちは。リージョナルキャリア北海道のコンサルタント 福澤です。


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「ブンブーン」「ブンブーン」

ビルの屋上に着いた途端、ひっきりなしに音が聞こえてきます。

そう、この屋上では養蜂が行われています。

手でおいはらうと刺されるので、冷静に、平常心で巣箱に近づきます。


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ビルの屋上の扉を開けると、そこはまるで別世界...

街で養蜂を行うことを「都市型養蜂」と言うそうです。我が街、札幌の中心部でも行われていると知り、そのインパクトの大きさに惹かれ、妻と二人で見学に行ってきました(妻は2回目)。今回は、全国でもあまり知られていないこの活動について紹介させて頂きます。

なぜ札幌のど真ん中で?

ススキノと大通公園の間、市電沿いにあるビルの屋上で、こんなにたくさんのハチが飼育されています。


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手掛けているのは「特定非営利活動法人サッポロ・ミツバチ・プロジェクト」、略称「さっぱち」さん。



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※引用:公式HP(最終閲覧日:2022年10月21日)

なぜこの場所で養蜂がなされているかと言うと、話は2009年の赤レンガテラスの建設計画時にさかのぼります。


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北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)前にある大型オフィスビル「赤レンガテラス」



赤レンガテラスの隣には、市民の憩いの場「札幌北3条広場」があります。キッチンカーやお祭りなどで賑わう広場ですが、建設計画時には、この空間に食べ物を狙ってカラスがやってくる心配がありました。そこで対策として「黒いものを攻撃する習性を持つ」というミツバチに白羽の矢が立ったのです。


札幌のまちづくり事業に関わっているさっぱち理事長の酒井さんは、色々と調べていくうちに、2006年に銀座で始まった「銀座ミツバチプロジェクト(銀ぱち)」という都市型養蜂に出会います。そこから銀ぱち代表の方に相談し、「札幌は花も多く、蜜もたくさん採れるはず。カラス対策だけではなく、まちづくりとしてミツバチを飼うことを楽しんでみては?」とアドバイスされたことがきっかけで「札幌の都市部で採れた蜂蜜を味わい、市民が楽しむという新たなまちづくり活動ができたら面白い」と、2010年に実行委員会を発足、2012年に「特定非営利活動法人サッポロ・ミツバチ・プロジェク」を設立されたそうです。

※引用:さっぽろまちづくり活動情報サポートサイトまちさぽ(最終閲覧日:2022年10月21日)



養蜂の様子

ミツバチの活動時期は春から秋。春先になると、札幌の某所で無事に越冬したミツバチたちをこの屋上へと運び、約半年かけて、ミツバチの様子を調べたり蜂蜜を採集しています。


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毎週木曜日が採蜜DAY。私が見学に訪れたときは、8つの養蜂箱がありました。

中はこのように8枚の巣箱が上下で並んでいます。11枚丁寧に、丹念に観察し、動きの鈍いハチがいないか、女王バチは元気か、卵がたくさん産まれているか、蜜がしっかり作られているかなどを調べます。


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右端にいる胴体の長いハチが女王バチ。分蜂できないように、1つの養蜂箱に1匹だけという決まりがあります。


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ミツバチの習性は蟻と似ており、女王バチを頂点に働きバチが蜜を集め、それを食べて暮らしています。ただ、蜜を集めてくるのは全て雌バチ。雄バチは女王バチと交尾をするだけの存在で、交尾ができない雄バチは雌バチに巣から追い出される、という人間もビックリの厳しい世界なのだそうです。


また、蜂蜜の匂いに誘われてスズメバチもやってきます。蜂蜜だけでなく、ミツバチはスズメバチの大好物だそうです。オフィス街とはいえ、天敵はたくさんいます。


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はたかれて死んでしまってもミツバチを離さない、どう猛なスズメバチ

多様な蜂蜜の味

さて、せっせと花の蜜を吸ってきたミツバチは、巣の中に蜜を溜めていきます。

たっぷりと溜まった蜂蜜に光が当たると、このようにキラキラ輝き、まるで宝石のようです!


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採蜜するときは、ミツロウで閉じられた蓋をはぎ取り、


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遠心分離器にかけて取り出します。


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採りたての蜂蜜をミツロウごと口にパクリ。さっぱりして癖がなく、食べやすく絶品です!

「たくさんあるからいっぱい食べていいですよ」というお言葉に甘えて思う存分、頂きました。


季節によって咲く花が異なるので、採れるハチミツも時期によって味や香り、色が変わります。


ニセアカシアの花が咲く6月の蜂蜜は綺麗な琥珀色で、とってもさわやかな味わい


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シナノキの甘い香りが街中に漂う7月の蜂蜜は、少し黄みがかり、野の花の香りが感じられます。


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採蜜も大詰めとなる9月には、セイタカアワダチソウやイタドリといった力強い野草が蜜源。黒糖のようなコクのある味に変わります。


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※引用:公式HP(最終閲覧日:2022年10月21日)


見学に行くと、その日に採れた蜂蜜をお土産で頂くことができます。

7月と9月にそれぞれ蜂蜜を頂きました。透明な色から、きれいな琥珀色へと見事に変化しています。


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養蜂所というより多世代コミュニティ

2010年の設立から12年。毎週木曜日になると、近くにあるヘアサロンのオーナーさんや、病院に勤務する方、公務員など、背景も職業も異なるたくさんの方がこの場所に集います。


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蜂に異常がないか観察する方もいれば、巣から蜂蜜を搾り取る方、お土産の蜂蜜を瓶に詰める方、掃除・後片付けをする方と、自分の得意分野を見つけてそれぞれのペースで作業をしています。


ここは単なる養蜂所ではなく、多世代コミュニティのような、多様な方が集う場所になっているのだそうです。各地から見学に来られる方も毎週いらっしゃり、最盛期には、屋上に賑やかな時間が流れます。


「ハチを見ていると、その一生懸命さ、健気さに心が癒される」と話す方もいらっしゃいました。心療治療にも効果があると言われているそうで、ミツバチの可能性が広がります。

街でミツバチを見かけたら

屋上に住んでいるミツバチは、半径34キロ範囲を平気で飛んでいくそうです。大通公園はもちろん、北海道庁や北海道大学、円山公園まで飛んでいき蜜を採ってきます。


どこも札幌の観光名所ばかり。街を歩いてミツバチを見つけたら、それはきっとこの屋上から飛び立ったハチたちに違いありません。


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わずか40日しか生きられないと言われているミツバチ。

札幌も秋が深まり、咲いている花も少なくなってきました。長い冬が訪れる前に、今年もたくさんの蜜を集められたのでしょうか?

また来年の春、元気な姿を見せてもらいたいですね。


サッポロ・ミツバチ・プロジェクトさんでは見学も受け入れています。興味のある方はHPよりお問い合わせください。

※引用:サッポロ・ミツバチ・プロジェクト公式HP(最終閲覧日:2022年10月21日)


最後に...

都心のビルの屋上で蜂蜜を生産する、この「都市型養蜂」は、2006年に東京・銀座で始まり、その後、都内の日本橋や自由が丘などにも拡大。さらに仙台や名古屋、大阪、そして札幌と全国各地に広がっているとのこと。今後も注目していきたいと思います。



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