2022.06.22
北海道のミュージアム紹介│アルテピアッツァ美唄、モエレ沼公園、北海道開拓の村 編
こんにちは。リージョナルキャリア北海道スタッフです。
私は、美術館・博物館を訪れることが好きで、休日は美術館・博物館で過ごすことが多いです(両方を併せて、以降ミュージアムと呼びます)。過去には東京に住んでいたことがあり、首都圏にはたくさんのミュージアムがありました。北海道ではそれも少ないのかと思いきや、文部科学省実施「社会教育調査」の統計データによると、都道府県別の博物館数(美術館、科学館、動物園等も含む)は、長野(75件)、東京(57件)に続いて、北海道は第3位の44件なのです。
明確な理由は分かりませんが、単純に面積が広いため運営母体となる市町村数がそもそも多く、各地で遺跡等の展示物の絶対数が多いことや、北海道教育大学という本格的な美術系学科を持つ大学があり、そこから芸術家を継続的に輩出しているから、などが理由なのかと思います。(筆者予想)
私は北海道に移住してきて9年になりますが、前述の統計データに含まれていないであろう小規模な施設も含めると、50箇所以上のミュージアムを訪問しました。その中でも、私個人が気に入り、複数回訪問しているミュージアムを3つ、ピックアップして紹介いたします。
その1:安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄
まず一押ししたいのは、札幌から車で1時間程度、美唄市にあるこちらの施設です。安田侃氏は1945年、北海道美唄市生まれの彫刻家で、イタリアを活動の中心とし、大理石による彫刻が有名な方です。もちろんその彫刻そのものも素晴らしいのだと思うのですが、この美術館は、建物と周囲の空間自体がとても素晴らしく、広くは無いのですが、1日、無心になって過ごすことができる場所です。特に、屋外に展示されている、池、川を含む彫刻作品は感動的です。また、建物は過去に廃校となった小学校を活用しており、北海道の歴史的な木造建築に触れることもできます。
わたし的には、「何か思索にふけりたいとき、脳内をリセットしたいときに、無心になるために行く」場所です。
◆安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄
https://www.artepiazza.jp/
北海道美唄市落合町栄町
画像引用:安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄HP(最終閲覧日:2022年6月16日)
その2:モエレ沼公園
次は札幌市内、中心部から車で約30分程度の場所にある、モエレ沼公園を紹介します。モエレ沼公園は、水面を含めると188ヘクタールある、広大な公園です。「これ、美術館じゃないでしょ?」と思う方もいるかも知れませんが、私はここをミュージアムだと「感じて」います。この公園を設計したのは、世界的に有名な彫刻家であるイサム・ノグチ氏で、この公園全体がひとつの彫刻である、というコンセプトがあると聞きます。イサム・ノグチ氏は言わずもがなですが、戦後の日本と米国を中心に活動し、多数の作品が日米各地にあります。そのような彫刻家の作品に、身近に触れられることはとてもありがたいことと思います。
この公園、言語化が難しくて大変恐縮ですが、「自然物でできているのに、ここは自然じゃない!!」という不思議感覚になる、幾何学空間を感じるのです(主観)。季節ごとに異なる風景を見ることができ、散策、瞑想、スポーツなど何でもできます。子供もたくさん遊んでおり、多くの人が思い思いの時間を過ごしている場所です。
わたし的には「季節も変わったし、夏でも感じに行くか~」と思ったときに、気が付いたら足が向いている場所です。
◆モエレ沼公園
https://moerenumapark.jp/
北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1
画像引用:モエレ沼公園HP(最終閲覧日:2022年6月16日)
その3:野外博物館 北海道開拓の村
最後に、ベタかもしれませんが北海道開拓の村を紹介します。私は工学部・建築学科出身なのですが、学生時代から歴史的建造物が大好きで、ここは明治・大正・昭和時代の北海道建築を数多く見ることができる素敵な場所なのです。北海道内各地にあった行政施設、駅、学校、商店、会社、旅館、農家、神社など50施設程度が移設・保存されており、開拓当時の街並みや暮らしを通じて、命がけでこの地を切り拓いたであろう人々の熱い情熱に思いを馳せることができます。北海道の開拓期~昭和初期は、石炭を中心とした大量の資源が採れる場所であり、北海道全体が盛り上がり、国内の注目を集めていた場所であることを感じることができる場所です。
私の先祖は明治30年代に北海道に渡ってきた開拓民であることもあり、わたし的には「今、自分がここにいることに感謝し、命がけで開拓した先人に恥じない生き方をせねば・・」と自分に向き合える場所です。
◆野外博物館 北海道開拓の村
https://www.kaitaku.or.jp/
北海道札幌市厚別区厚別町50-1
画像引用:野外博物館 北海道開拓の村HP(最終閲覧日:2022年6月16日)
以上、いかがでしたでしょうか。アートや建築、特に歴史的な遺産は、地域とそこに住む人たちを繋ぐ、大切なアイデンティティの一つです。Uターン、Iターンをした方も、これからしようと考えている方も、アートや建築を切り口とした「北海道らしさ」に、機会があれば触れてみてはいかがでしょうか。
最後に余談、かつ私見です。当たり前のことですが、もしご自身が子供の頃に行ったことがある場所でも、大人になってから行くのでは、印象や感じることが全く違います。久しぶりに訪問するのもお勧めです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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