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北海道のIT転職市場2022~トレンド編~

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リージョナルキャリア北海道のコンサルタント荻野です。私はコンサルタントとしてこれまで1,000名以上の方と面談させて頂きました。そして、直近2年間はIT業界専任担当であったこともあり、これまでに面談させて頂いた方の3割以上の方がIT系職種の方となります。


北海道外から北海道へのUIターンを検討されているIT系職種の方から最も多い質問が「北海道のIT転職市場について教えて頂けませんか?」ということです。


そこで、今回は「北海道のIT転職市場2022~トレンド編~」と題しまして、北海道のIT転職市場のトレンドのポイントをまとめさせて頂きたいと思います。以下は引用やデータを除き、コンサルタントとしての現場感を踏まえた私見となります。


1.市場規模

 

一般社団法人北海道IT推進協会 「北海道ITレポート2021」結果概要について(https://www.hicta.or.jp/topics/news/7351/)では、「2020年度北海道IT産業の売上高は、4,870億円となり、昨年度に比べて1.2%増加した。参考までに道内の主要製造業の出荷額(2020年工業統計確報)と比較すると、第2位の石油製品・石炭製品製造業に次ぐ位置にあり、出荷額合計の8.1%を占める産業規模となっている。」とまとめられています。

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画像引用:北海道IT推進協会(最終閲覧日2022年4月12日)


2.トレンド

 

(1)DX

トレンドの一つ目はDXとなります。
およそ2年前からDXポジションでの採用を検討される企業が増え始め、今では経営者との会話もDX関連の話題が頻出します。成長戦略を実現するための手段としてDXは必要不可欠なものとなりつつあります。


しかし、ITの専門性が高い方はIT企業側に偏在しており、ITが得意ではない企業はDX方針の策定からシステム開発や保守までIT企業に丸投げしがちです。そうすると自社にはノウハウが蓄積されず、本当の意味でDX推進できているとは言えません。その状況を打破するには、DX推進をしていく中核となる専門性の高いIT人材の採用が重要になります。弊社ではここに着目し、経営者に対して成長戦略の実現に向けたDX推進の話題を投げかけ、IT人材の採用をご提案しています。


転職をお考えの方にとっては、数年前には目立っていなかった「DX推進」というひとつのキャリアが表面化してきたと言えるでしょう。


(2)テレワーク

トレンドの二つ目はテレワークとなります。
札幌市はサッポロバレーとしての色合い、そしてニアショアの地としての色合いが強く、そしてハード・エレキ・ソフトに渡る自社開発を進める企業も多くあり、IT企業の集積地として有名です。


そこから動きがあったのが2017年頃です。この頃から、世界最大手規模のIT企業や首都圏のIT企業が札幌市に開発拠点を開設することで、「札幌でも首都圏と同水準の仕事をすることができる」という状況が加速しはじめてきました。


その後、コロナ禍となりテレワークの定着に伴い、それがさらに加速していきます。テレワークは、完全テレワークと部分的なテレワークのいずれが良いのか、そもそも仕事の付加価値や働き方についてどう考えるべきなのか、オフィスの在り方はどうあるべきか、企業とそこで働く社員の関係性はどうあるべきか、など様々な切り口で働くということに関する最適解が問われたきっかけになったのと同時に、働くということに対する可能性と多様性を再発見するきっかけにもなったと思います。弊社でお取引させて頂いているIT企業のほとんどはコロナの状況に関わらず部分的なテレワークを採用されており、コロナ前に比べて働き方は多様になってきています。


テレワークが定着してきた今、札幌に居を構えながら首都圏の仕事に携わる機会も以前より一般的になりつつあります。IT系職種は、セキュアなネット環境さえあれば場所にとらわれずに働きやすい仕事のひとつです。その意味で、不断の進化が求められる環境、本気で仕事をしなければ淘汰される環境に変化してきていると言えるでしょう。同時に、思いっきり仕事をしながら、大好きな場所で暮らしていける選択肢が広がったとも言えます。札幌はもはやニアショア開発だけの土地ではなく、IT系職種の方にとっては好きな場所で思いっきり働きやすい土地に変化してきている土地なのです。


(3)本社移転

トレンドの三つ目は本社移転となります。
2021年、首都圏から本社や本社機能を地方に移転した企業は351社、逆に地方から首都圏に本社を移転した企業は328社で、転出が転入を23社上回り、11年ぶりに「転出超過」となりました。そして、コロナ前の2019年と比較し、首都圏からの企業の転入が最も増えたのは北海道です。この背景には、リモートワークの定着やオフィス賃料の見直しがあるとみられています。


これはもちろんIT企業も同じです。それにIT企業ではなくとも、本社機能が首都圏から北海道に移るということは、本社機能として位置付けられる場合の多いDX推進や社内SEの機能も北海道に移るという意味です。本社機能が北海道に移るにつれて、北海道におけるIT系職種の活躍の場も増えていくのです。


データ引用:NHK(最終閲覧日2022年4月12日)


3.北海道でIT転職をするということ

 

「北海道はニアショアの場所ですよね?だから給料も安いんですよね?」


これまでにお会いしてきた方でこのようなことを仰る方は実は少なくありませんでした。


北海道では確かにニアショア開発も多くあります。当たり前ですが、ニアショア開発は決して悪いことではなく、それがIT産業を支えている側面もあります。それに、これまで私が転職支援させて頂いた方で、ニアショア開発に携わることでやりがいをもって働かれている方も数多くいらっしゃいます。しかし、良いイメージを持たれていない方も一定数いらっしゃいます。


上記のような変化に伴い、北海道でIT系職種で活躍できるフィールドはこれからも徐々に広がっていくと考えています。優秀なIT系職種の方がどんどん北海道で増えていくことで、そこから生み出される付加価値が高まり、北海道と北海道外の間にあった仕事のレベル、働き方、収入における格差というか壁が崩れていき、「人件費の安い北海道で開発しよう」というニアショアの発想そのものが徐々に少なくなっていくと考えていますし、そうなってほしいと願っています。


IT系職種はもちろん仕事内容によりますが、セキュアなネット環境があれば場所にかかわらず仕事がしやすく、働き手の付加価値をダイレクトに発揮しやすい職種です。そのため、大好きな北海道にいながらIT系職種で思いっきり仕事をするという選択肢を是非選んで頂きたいと思います。もちろんIT系職種に関係なくどの職種もそうなってほしいと願っています。


そうした選択をしようとする方に対するご支援の準備はできています。北海道でIT系職種の転職をお考えの方はぜひ一度ご相談にいらしてください。この記事が北海道での転職を躊躇されている方を後押しできると幸いです。


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この記事を書いた人

コンサルタント 
荻野 智史

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