地域情報ブログ

その他2022.05.26

札幌市での保育園活動体験記

保育園活動.jpg

こんにちは。リージョナルキャリア北海道のコンサルタント、大場です。

UIターンを考えるタイミングとして、「結婚したこと」を理由に挙げる方に多くお会いしてきました。結婚し、子供を持つことを考えた際に「親の近くで子育てをしたい」「自然の多い環境、または自然近くの環境で子育てをしたい」という声をよく耳にします。

しかし多くの夫婦が共働きの今、気になるのは「どこに住んでも激戦」と言われる保育園の入園問題。札幌市はどうなのでしょうか?

私は2021年4月から約1年の産休・育休を経て、2022年4月に職場復帰をしました。今回は私個人の体験談として、札幌市北区での保育園活動についてお話したいと思います。

保育園に入園する時期の決定

まず初めに出産前から悩んでいたのが保育園に入れる時期についてです。

通常、育児休業は子が1歳になるまでとなっています。保育園が見つからないなどの場合には1歳6か月~最長2歳までの延長申請も可能(※職場と要相談)です。できるだけ長く息子と過ごしたい気持ちもあり、0歳4月の入園は見送り、1歳になる5月までに入れなければ延長をすることも考えていました。

しかし、周囲の子育て経験者の方からは「0歳4月での入園を逃すと、入園可能な保育園を見つけるのが大変だよ」「0歳ですら入れなった例も聞くよ」との声が。1歳以降の入園可能性を調べたくて、札幌市HPの認可保育園の入所月報を確認していましたが、市の子供福祉課の方に問い合わせると「定員割れをしている園でも、保育士の確保の問題から空きがあるとは一概には言えない」とのことでした。

私はペーパードライバーで車も持っていません。送り迎えの移動距離を考えると通える園にも限りがあります。家の近くで見つからなければ職場近くで......とも考えましたが、毎日の地下鉄通勤に幼い子供を連れていくのは大変なのは容易に想像でき、早々に候補から除外しました。改めて家から通える範囲のみに園を限定すると、徒歩15分以内の保育園が3つ、小規模保育園1つ、こども園1つ。これらの園に1歳までに入れなければ、育休を延長をして空きが出るのを待ち続けるか、認可外保育園も選択肢にいれて探すのかということになります。

息子は5月末生まれであることを考えると、4月入園時点で1歳まであと2か月。育休期間最長の2歳までには近場で空きが出ることを祈り、育休延長を覚悟で4月入園は見送るか、近場で決まらなかった場合の送り迎えの負担を考え、0歳4月で入園を申し込むか・・・。本当に悩みましたが、近い園に入れなければ後々自分の首を絞めることになると考え、我が家は0歳4月入園に向けて動き出しました。

コロナ禍における保育園見学

札幌市の認可保育園の申し込みは例年11月末までです。私の場合、9月から保育園見学を始めました。見学した園は計4か所。いずれもコロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下では見学不可でしたが、解除されたタイミングで見学をさせてもらうことができました。

見学では、いずれの園も園内を簡単に見て、保護者からの質問を受けて終了といった形で10~15分程度です。どの園でも子供たちは楽しそうに過ごしていたこともあり、大きな差を感じなかったことから、家から近い順番で希望を出すことに決めました。

また見学時に、「0歳4月での入園を逃した場合、4月以降の途中入園可能性はどうか」を各園に対し質問してみました。いずれの園も「基本は転居などによる退園がない限り募集はないため何ともいえないが、学年ごとに1人いるかどうかです。」といった回答でした。

ある園で聞いたのは、例えば0歳クラスは8枠あればすべて新しい子を受け入れることができますが、1歳以降は前の学年から持ち上がります。10枠あったとしても前の学年の8人がそのまま持ち上がり、新たな受け入れは2人のみとなります。そのため、新規募集の枠自体が少ないそうです。

1歳以降のクラスでも受け入れを増やすべく動いており、保育士の確保ができれば枠も増やせる場合もあるようです。しかし、この話を聞いて1歳以降の途中入園のハードルの高さを感じ、我が家の場合は0歳入園で近場の園に入れるのがベストだという思いを強くしました。

申し込み、結果がわかる時期について

前述の通り11月末での申し込みの後、当落の結果がわかるのは1月下旬~2月上旬です(2次募集もあり、募集枠が残っている園の発表を受けて追加で申し込みをすることも可能です)。

11月中に各園のそれぞれの年齢クラスの定員が発表されるほか、毎週各園に何名申し込みがあるかが市のHPに掲載されます。ただし、第1希望~第5希望まですべてが混ざった合計人数です。より詳しい状況が知りたい場合には、各区のこども福祉課に電話をすると、それぞれの園で合計申込数の中で何番手にいるかを教えてもらうことも可能です。しかし、この順位もあくまで参考のため、当落発表まではどうなるのか未知数です。私の場合、第1~3希望まで提出し、最終週の確認では各園ともに定員数の最下位手前の順位だったため、それ以降の応募者の状況によってはいずれも定員外になる可能性もありました。

また参考までに1歳以降の募集枠を見てみると、1歳クラスは最多で19人の募集がある園もあり、2歳以降のクラスは1~2人の募集が多いものの、園によっては5名以上の枠があるところもあります。いずれも最終週の状況を見ると定員を大きく超えた応募が集まってはいますが、通える範囲が広域の場合には、2~5歳児クラスでも4月入園での受け入れ先を探すことが可能なのかなと思いました。 当時取得した11月末時点での募集状況の画像がありますので、参考までに掲載します。

保育園募集状況.png (引用元:札幌市のさっぽろ子育て情報サイトより、2021年11月30日に取得した画像です。現在HPに掲載はありません。)

1月下旬、札幌市より第一希望の園への入所決定のはがきが届きました。ほっとした半面、寂しい気持ちでいっぱいでしたが、こうして我が家の保育園活動が終了しました。

慣らし保育・4月から入園をしてみて感じたこと

保育園入園は4月1日からですが、慣らし保育期間中は育児休業の延長が可能です。期間は各都市によって異なりますが、札幌市は最大2週間程度のようです。

子供ごとに慣らし保育を進めるスピードも異なりますが、我が家の場合は4月1日の入園式を終え、翌週月曜からまずは1日2時間を4日間、5日目に3時間半で給食も食べ、翌週からは4時間、5時間と時間を延ばしていきました。

幸いにも順調に保育園に慣れてくれ、預けるときに泣くこともなく、元気いっぱい保育園ライフを過ごしてくれています。今では迎えにいくと飛び切りの笑顔・高速ハイハイで駆け寄ってきてくれる息子がまた愛おしいです。離れるのは寂しかったものの、いざ預けてみると家ではしたことのない遊びを経験させてもらえたり、同じクラスや上の1歳クラスの子との交流からも刺激を受けているようです。保育園の先生から都度様子を聞くたびに「息子らしさを早くも発揮しているな~」と微笑ましくもあり、結果的には預けてよかったと感じています。

既に一度熱を出すなど、保育園の洗礼はまだまだこれからと思いますが、息子と(時には夫とも)協力をしつつ、各々が充実した時間を過ごしていけることを願いつつ、私もまた仕事に精を出す日々です!

今回は0歳4月入園に向けた活動のため、途中入園の場合の状況は分かりませんが、1つの例として札幌市で保育園入園を考えている方の参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

コンサルタント 
大場 愛弓

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