地域情報ブログ

レジャー2023.05.17

1972年冬季札幌オリンピックの跡をたどる~美香保体育館~

こんにちは。リージョナルキャリア北海道スタッフです。

1972年冬季札幌オリンピック開催から、今年2023年で51年が経ちます。札幌市内には当時から現役で活躍し続けている施設が複数ありますが、札幌市東区にある「美香保体育館」はその一つです。


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美香保体育館は、美香保公園に隣接した体育館であり、地下鉄南北線 北24条駅と、地下鉄東豊線 元町駅の間に位置しています。


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画像引用:Googleマップ(最終閲覧日:2023年5月17日)


美香保公園・体育館の歴史

美香保公園の歴史は古く、1942年(昭和17年)に札幌で初の都市計画公園として計画された公園です。都市計画公園とは、環境の保全、公害の緩和、災害の防止、景観の向上などを目的としてつくられた公園のことです。


計画決定当時は第二次世界大戦の最中でしたので、空襲の際の避難地となる防空緑地になることが期待されていました。

戦後はグラウンドの整備が行われ、現在では3つの野球グラウンド、テニスコート、遊具広場などがある公園になりました。


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(上記は公園部分の案内版なので、体育館・野球グラウンドは含まれていません)


体育館は、1970年(昭和45年)に「美香保屋内スケート競技場」として完成しました。札幌冬季オリンピックをはじめ、昭和61年の第1回冬季アジア競技大会、平成2年の第2回冬季アジア競技大会、平成3年のユニバーシアード冬季大会で、公式競技の会場として利用されました。


札幌冬季オリンピック終了後に「美香保体育館」と改称し、現在は夏季が体育館・冬季はスケートリンクとして一般開放されています。

体育館としてはプロスポーツチームの試合で利用されることもあり、例えば北海道のフットサルチーム「エスポラーダ北海道」がホームゲームで利用しています。2023年は910日(日)の対シュライカー大阪戦が美香保体育館で開催予定です。


いまも残る札幌冬季オリンピックの開催跡

美香保エリアは閑静な住宅街です。公園の周りは住宅に囲まれており、町中にある大きな公園といった印象です。そのような場所がオリンピックの開催地だったというのが何とも不思議ですが、体育館にはいまもオリンピックが開催されたことを感じるものが残っています。


体育館の入り口には「札幌オリンピック冬季大会スケート競技場」の文字があります。


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「札幌オリンピック開催 記念の像」です。聖火をもっています。


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2030年以降の移転計画

そんな美香保体育館は、老朽化のため2030年以降に移転計画があります。カーリングやスケートのアイスリンク整備を含め、市が保有する他施設との集約複合化や、交通アクセスの良い立地への移転を見込んだ計画です。

具体的にはこれから決める見通しですが、現在の美香保体育館を見ることはできるのは残り数年のようです。


歴史と四季を感じる美香保公園

体育館だけでなく、美香保公園からも歴史を感じることができます。

公園内にある山(美香保山)は、戦時中に作られた高射砲台の台座を取り壊すのに多くの費用がかかることから、土を盛ってスキー山にしたものです。


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園内にあるドーナツ型のコンクリートも高射砲台の跡です。


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この公園ができた当時の様子を想像できるヒントが園内に残っています。


現在は、緑豊かな公園ですので四季の変化をゆっくりと感じることもできます。

季節ごとに、桜、新緑、紅葉を楽しみながら木漏れ日の下で風を感じる時間はとても気持ちが良いです。


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子供が遊べる遊具や、ミニ動物園もあります。

ミニ動物園は例年6月~8月頃の夏季限定でオープンしており、無料で動物をみることができます(2022年はうさぎ、シマリス、ヤギがいました)。


公園と体育館を合わせた外周をゆっくり歩いても30分ほどで一周できます。

歴史をたどりながらゆっくり歩いてみてはいかがでしょうか。


※引用元を明記しているもの以外、画像は全て筆者撮影です。



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