2023.04.24
北海道は化石の宝庫「恐竜・化石大陸 北海道」を見に行く
こんにちは。リージョナルキャリア北海道スタッフです。
北海道は世界的にも注目される化石の産地だそうです。行政も「恐竜・化石大陸 北海道」を謳って、地域での化石に関わる体験や展示のアピールをしています。道のサイトで紹介されているだけでも、32箇所の化石観覧スポットがあります。
北海道はかつて炭鉱で栄えた町が多数あり、炭鉱付近からは化石が採れると聞きます。石炭掘削の歴史が化石発掘に繋がっているのでしょうか。
北海道では「カムイサウルス・ジャポニクス」(カムイはアイヌ語由来)、「エゾミカサリュウ」(蝦夷、三笠)、「ホベツアラキリュウ」(穂別)など、北海道にちなんで命名された恐竜も複数あります。
今回は、北海道にちなんで命名された化石も展示されている化石観覧スポットをいくつかご紹介します。
画像引用:北海道庁HP「北海道の恐竜・化石ポータルサイト」(最終閲覧日:2023年4月24日)
1.三笠市:三笠市立博物館
札幌から北へ約50㎞、三笠市はかつて炭鉱の町で、古代化石の発掘でも有名な町です。この街にある「三笠市立博物館」には、直径50~130㎝程度の世界最大級の大型のアンモナイト化石群を始め、多種多様な化石が展示されています。博物館至近の地層や、周辺の川から発見されるアンモナイト、二枚貝など「地元の化石」が中心です。
また、モササウルスという種類の恐竜の頭部化石(エゾミカサリュウ)があり、国内で発見された動物化石のうち天然記念物指定をされている4点の一つがここにあります。
この博物館の特徴の一つは「展示化石に触れる」ということです。一般的な博物館は展示に触れないことが多いですが、ここではアンモナイトなど触ることができるのです。(現在、感染症対策により不可となっている可能性があります。)
■三笠市立博物館 公式サイト
https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/museum/
2.足寄町:足寄動物化石博物館
次に、道北地方の足寄町にある足寄動物化石博物館を紹介します。
アショロア・ラティコスタ)が見つかっています。ここでも、地名が動物の名前になっていますね。この博物館は、北海道内で化石を観覧できる博物館の中では大規模なものです。
■足寄化石博物館 公式サイト
http://www.museum.ashoro.hokkaido.jp/
3.雨竜郡沼田町:沼田町化石館
札幌から北へ約130㎞、旭川の西へ約50㎞のところに、沼田町という街があります。沼田町では主に9,000万年~300万年前の化石が多数発掘される地域であり、「ヌマタカイギュウ」「ヌマタネズミイルカ」といった、地名由来の名がついた動物の化石もあります。そのほか、付近の産出ではないものも含む大型骨格の展示があり、圧巻の展示空間です。
また、化石に関する「体験」を謳っており、現在でも町内では容易に発掘が可能とのことです。子どもでもできる発掘体験や、化石クリーニング体験など、ほかではできない経験ができる場所です。
■沼田町化石館 公式サイト
http://numata-kaseki.sakura.ne.jp/
4.むかわ町:むかわ町立穂別博物館
次にご紹介するのは、むかわ町にある「穂別博物館」です。この博物館は、1975年に発掘されたクビナガリュウの化石(のちのホベツアラキリュウ)を保存することを目的に設置された博物館だそうです。
ホベツアラキリュウのほか、2003年に町内で発掘された化石(のちのカムイサウルス・ジャポニクス、通称:むかわ竜)は全長8m<の全身骨格恐竜化石で、国内最大の全身骨格標本として知られています。また、その保存状態の良さから、世界的にも注目されているとのことです。
画像引用:むかわ町公式サイト 「カムイサウルス全身化石」
近くには、恐竜やアンモナイトなどを再現した大型オブジェがある穂別野外博物館があります。
■むかわ町 恐竜ワールド サイト
https://mukawaryu.com/
■穂別博物館 公式サイト
https://mukawaryu.com/museum/
5.中川町:中川町エコミュージアムセンター エコールなかがわ
次にご紹介するのは、中川町にあるエコミュージアムセンターです。ここは、閉校となった中学校を再利用した自然史博物館です。化石類のほか、町の歴史が紹介されています。ここは、体育館を改修した大展示室が圧巻です。
■中川町エコミュージアムセンター 公式サイト
https://www.town.nakagawa.hokkaido.jp/section/kyouikuiinkai/b02d3l00000004bu.html
6.札幌市:北海道大学総合博物館
北海道大学に附属する、総合博物館があります。以前は理学部の校舎として使われていたのですが、2002年に博物館へと改修されオープンしました。
この博物館は、北海道大学の歴史、研究実績や各学部の紹介などのコーナーがあるほか、考古学、生物、鉱物、医学など様々な標本が展示されています。特に北海道にちなんだ、農業や水産といった産業、北海道に住む生物、雪や住宅など寒冷地に関する研究が目を引きます。
さて、目当ての恐竜展示は、3階の標本展示フロアにあります。ここには、北海道帝国大学時代の1936年、当時日本領だったサハリンで同大学の研究者により発掘された、日本(当時)で初めて発見された恐竜の化石があり、ニッポノサウルスと命名されました。
公式サイトによると「日本の恐竜研究の発祥の地」だそうです。このニッポノサウルスの復元骨格展示を見ることができ、ほかにも多数の化石を見学できます。
■北海道大学総合博物館 公式サイト
https://www.museum.hokudai.ac.jp/
6か所のご紹介におつき合いいただきありがとうございました。北海道の化石ライフに、ご興味を持っていただけましたでしょうか。
札幌圏以外を中心に紹介させていただきましたが、近くに立ち寄った際にはぜひ、足を延ばしてみてください。
※引用元を明記しているもの以外、画像は全て筆者撮影です。
お役立ち情報
▼コンサルタントに直接相談をご希望の方はこちら
▼北海道の求人情報をお探しの方はこちら
▼転職支援サービスへのエントリーはこちら