2022.06.15
札幌の雪事情│区ごとの降雪量について
こんにちは。リージョナルキャリア北海道スタッフです。
札幌は5月にようやく雪が溶けました。今年も無事に冬を乗り越えたことに安堵しながら、暖かい気候を楽しんでいます。
私は生まれてから30年間、札幌に住んでいます。これまで中央区、東区、白石区、手稲区と4つのエリアに住んできましたが、「中央区は雪が少ないから楽でいいね」「東区は除雪が大変でしょう」と言われることがあります。私の印象としては、汗だくで除雪するのはどこに住んでも変わらないことですし、降雪量に大きな差はないと思っていましたが、この機会に調べてみました。
札幌市の降雪量
今冬期における札幌市の降雪状況推移グラフを見ると、本格的に雪が降ったのは1月~2月にかけてです。3月に入ると徐々に降雪はなくなります。今冬期は記録的な降雪が続いたため、平年値を上回っています。
画像引用:札幌管区気象台HP(最終閲覧日:2022年6月14日)
区ごとの降雪量
今冬期における区ごとの累計降雪量を表にまとめました。南区・定山渓エリアと西区・平和エリアが飛びぬけて多く、中央区が最も少ない結果でした。
情報引用:札幌市HP(最終閲覧日:2022年6月14日)
中央区(左)と南区・定山渓エリア(右)の積雪深グラフを比較しました。積雪深グラフとは各日付時点の積雪の深さをグラフにしたものです。
最も雪が深くなる2月後半時点では中央区が120cm弱であるのに対して、南区・定山渓エリアは160cm弱の雪が積もっており、40cm程の差があります。40cmというと、だいたい500mlペットボトル2本分の高さとなります。そう考えると、同じ札幌市内でもエリアによって雪の量は随分異なるのだと感じます。
画像引用:札幌市HP(最終閲覧日:2022年6月14日)
雪が多いエリア/少ないエリア
札幌市の中で比較する場合、雪が特に多いのは山地(山間部)です。標高が高く山にも囲まれている南区定山渓エリアや、山に入り込んだ丘陵地である西区平和エリアは降雪量が多い傾向にあります。
また、降雪量は必ずしも標高だけに比例する訳ではありません。札幌市の北側に位置する北区や東区は標高が低いエリアですが、降雪量は多いです。特に北区あいの里・太平エリアは、市内の平地では最も雪が多いエリアです。海が近いため、日本海・石狩湾から入って来る雪雲が真っ先に流れ込むことで積雪が多くなり、更に風が強いことから「ブリザード」のような気象条件になる場合があります。
反対に降雪量の少ないエリアは「山から遠い」「標高が低い」「海から遠い」ことを満たしているエリアが多いです。中央区・白石区・豊平区・清田区は札幌市内の中では降雪量が比較的少ない傾向にあります。また、手稲区は海に近いエリアではありますが、風向きなどの影響を受けて、同じく海に近い北区と比べると雪が少ない傾向にあります。
参考:札幌ジオ研(最終閲覧日:2022年6月14日)
雪と共に暮らす
札幌市内でも、エリアによって降雪量に差があることが分かりました。しかしながら、札幌で暮らしていく以上、雪が「ない」ということはありません。雪と仲良く暮らしていくコツをつかむことは、とても大切なことであると思っています。
私が雪に対してネガティブな感情を抱くのは除雪作業のときです。朝、外へ出た時に一晩で膝まで積もった雪を見ると頭がくらくらしますし、汗だくで除雪作業を終えて家の中で一休みしている時に、雪の降る音が聞こえた時の徒労感には何年住んでも慣れません。この気持ちを解消するために活用できる様々な除雪サービスがあります。シーズン単位で契約するサービスが主ではありますが、単発で除雪や排雪を依頼できるサービスもあります。忙しくて除雪に手が回らない時や、シーズン後半の除雪に辟易してきたタイミングで依頼するのも良いと思います。
雪に対して抱くのはネガティブな感情だけではありません。札幌で長く暮らしていると、雪が少ないシーズンはなんだか寂しく感じます。鼻がツンとするような冬の寒さを感じると懐かしい気持ちになりますし、冬の空気が澄んだ中で見上げる夜空はとても綺麗です。雪の中で光り輝く大通公園のイルミネーションは毎年の楽しみですし、雪がしんしんと降っている静かな夜に、一人で夜道を歩いているとなぜか切なくなる感覚が好きです。あぁ、今年も降ったなぁと言いながら雪を眺める札幌の冬が、きっと私は好きなのだと思います。
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