2023.04.14
札幌の花見 ~寒さを堪えてジンギスカンをつつく~
こんにちは。リージョナルキャリア北海道のコンサルタント、千葉です。
関東での花見のシーズンは、3月中旬~下旬くらいでしょうか。
北海道の花見のシーズンはそれよりも遅く、札幌では例年4月下旬~5月上旬くらいです。
今回は札幌の花見の特徴と、私のお勧めの花見スポットについてお伝えします。
桜の種類
札幌でも、本州で見られるようなソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラ、カスミザクラなどの桜が咲きます。
特徴的なのは、北海道特有のエゾヤマザクラ、チシマザクラが咲くことです。エゾヤマザクラはもともと野生種であり、野山に咲いているのを見ることも出来ます。花の色が濃いことも特徴で、本州で一般的にイメージされるソメイヨシノに比べて華やかさに欠けるものの、力強い印象を受ける(個人的な感想)、北海道民にとっては馴染のある桜です。
花見のお供
本州での花見を経験されている方は、お弁当を持っていくというイメージなのではないでしょうか。手作りのお弁当、デパ地下のお弁当・お惣菜、飲食店でのデリバリー、もしかしたらケータリングなんてこともあるかもしれません。お酒を飲む方はこれらと併せて桜を見ながら一杯。考えるだけでも楽しそうです。
しかし北海道(少なくとも札幌)では違った花見が催されます。ジンギスカンを食べながら花見をするのです。固形燃料、カセットコンロ、炭などで火をおこし、ジンギスカン鍋をのせてジンギスカンを食べます(ジンギスカンパーティー、略してジンパなんて言う言葉もあります)。
近年はアウトドアブームの影響もあり、BBQ用のコンロを持っている人も増え、ジンギスカン鍋を使用しないことも多いようですが、ジンギスカン鍋での花見は北海道の特徴的な風景といえるでしょう。
花見は寒さとの闘い
札幌の花見は4月下旬から5月上旬くらいがシーズンです。
4月の平均気温は約7度、最高気温と最低気温の平均がそれぞれ11度と3度くらいです。5月は平均が約12度、最高気温と最低気温の平均はそれぞれ17度、8度くらいです。数字にするとわかりやすいですね。外で座っているには寒すぎる気温です。
私の脳裏に焼き付いている花見は、暖かい格好をしていてもなお震えそうな気温の中、寒さを堪えてジンギスカンをつつく、そんなイメージです。
では、それは悪いイメージなのか。否、私はそんな北海道の花見が大好きです。道産子、いえ北海道を愛する人はみな同じ意見なのではないでしょうか。
お勧めスポット
ここでは北海道ならではのエゾヤマザクラを見られるお花見スポットの中でも、個人的にお勧めの場所をご紹介します。
◆北海道神宮と円山公園
札幌市内の桜の名所といえば北海道神宮がお勧めです。表参道から続いて約1400本の桜が植えられ、エゾヤマザクラやソメイヨシノ、ヤエザクラなどの桜を見ることができます。特徴的なのは、約200本の梅が植えられており、桜と梅を同時に見ることができます。
また、隣接する丸山公園は宴会をする花見スポットとしては最も有名です。火器の使用が許されているエリアがあり、前述のジンギスカンパーティーが楽しめます。
残念ながら2020年からは新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から宴会が禁止されていますが、本年2023年からは解禁(火器の使用は本年も禁止)となりました。


引用:北海道神宮HP(最終閲覧日:2023年4月14日)

円山公園の桜と花見の様子(以前に筆者が撮影)

円山公園の桜と花見の様子(以前に筆者が撮影)
◆藻南公園(https://www.mit-ueki.com/monami/)
札幌市南区の豊平川河川敷にある公園です。子供向けの遊具、野球場、テニスコート、パークゴルフ場があります。桜が約100本植えられており、河川敷にある火器使用可能な炊事エリアでは花見をしながらのジンギスカンパーティー(個人的に推奨)も可能です。
◆モエレ沼公園
世界的に有名な彫刻家イサム・ノグチ氏の設計による公園です。約1.888㎢(札幌ドーム約34個分とのこと!)という広大な面積の中に、多数の遊具や施設があります。
桜はエゾヤマザクラを中心に約2600本が植えられており、エゾヤマザクラの他にも、カスミザクラ、カンザン、ソメイヨシノが見られます。
モエレ沼公園は桜を見るのには大変お勧めですが、ここでは火器を使用しての宴会が出来ません。ジンギスカンパーティーをしたい!ということであれば、すぐ隣のサッポロさとらんどへ行くことをお勧めします。こちらでもエゾヤマザクラ、チシマザクラが見られ、花見も十分に楽しめます。加えて火器使用可能エリアがあるため、ジンギスカンパーティーができます。
さて、札幌の花見の特徴と、個人的にお勧めのスポットについて書いてきましたが、お気づきでしょうか。道民の花見は桜よりジンギスカンがメインであるということに。理由をつけて宴会をしたいのです。
上着を着こんで、歯をガチガチ言わせながら火に当たり、お酒を飲んで体を温めていく。これが北海道の花見の醍醐味であると私は考えます。みなさんも機会があればぜひ北海道の花見を楽しんでください。
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