2023.03.20
北海道弁はなまらいい!愛すべき方言の世界
こんにちは。リージョナルキャリア北海道のコンサルタント、千葉です。
今回は北海道弁の話をしたいと思います。
北海道に住んでいると無意識に使っている北海道弁ですが、道外の方と話す際に「どういう意味?」「それ方言?」「あれ?その方言、私の出身地でも使うよ」といった反応をされることがあります。そうかこれは方言かと改めて気づいたり、言葉は土地柄や県(都道府)民性を表す興味深いものだなと思ったりします。
今回は、私の好きな北海道弁をいくつかご紹介したいと思います。しばらく北海道を離れて暮らしている方にとっては懐かしさを覚えるものかもしれません。また、北海道への移住を考える方にとっては予備知識として役立てていただければ幸いです。
そもそも方言とは
さて、「方言」を一応定義してみたいと思います。辞書を引いてみると、下記のように書いてあります。
1 一定の地域社会に行われる言語。一つの国語が地域によって別々な発達をなし、音韻・文法・語彙(ごい)などの上で相違のあるいくつかの言語圏に分かれたとき、それぞれの地域の言語体系をいう。九州方言、琉球方言など。
2 共通語・標準語に対して、ある地方で用いられる特有の言葉。俚言(りげん)。
3 特定の階層に用いられる独自の言葉。隠語・俗語の類。
なるほど。
定義は大体わかりました。
北海道弁とは
北海道弁は、日本各地の方言の集大成だと言われることがあるようです。津軽地方の影響を受けた函館、松前といった道南エリアから広がったものが大半だといわれていますが、日本各地から開拓者がやってきた経緯から、北海道各地それぞれに、いくつかの方言が混ざった言葉が無数に存在しているという説もあるようです。
私のお気に入りの北海道弁
まずは大好きなこの言葉からはじめたいと思います。
◆おだつ
「調子に乗る」「調子に乗って騒ぐ」「ふざけて騒ぐ」「いい気になってはしゃぐ」という意味
用例:「あんた、おだつんでない!」
※調子に乗って騒いでいるわが子に向けた愛のあるひと言
◆なして
「どうして」「なぜ」という意味
用例:「なして嬉しそうなの?」
活用例:「嬉しそうだけど、なした?」(うれしそうだけど、どうした?何かあった?)
◆なんも
「なにも」「大丈夫」「いいよ」「少しも」という意味
用例:道民A「ありがとう」
道民B「なんも(さ)」
活用例:道民A「本当にありがとう!」
道民B「なんもなんも!」
◆ちょす
「触る」「いじる」
用例:「これはお父さんの大事なものだから、絶対にちょさないでね」
◆うるかす
「水に浸す」「水に浸して柔らかくする」という意味
用例:「あとでお茶碗洗うから、うるかしといて」
◆なまら
「とても」という意味
用例:「さっきの人、なまらいい人だったね!」
◆わや
「めちゃくちゃ」「ひどく」「ひどい」「どうにもならない」という意味
用例:「今年の雪はわやだ」
※これだけで「多い」「ひどい」「多くて大変」というニュアンスを表現
活用例:「なまらわやだ」(とてもひどい)
◆よしかかる
「寄りかかる」という意味
用例:「危険ですのでよしかからないでください」
※実際にこういった注意書きが存在します
◆したっけ
「そうしたら」という意味
転じて、別れ際の挨拶に使って「さようなら」「それじゃあ、また次に会う時まで」という意味
用例:「したっけねー」
◆ばくる
「交換する」という意味
用例:「それいいなー。僕のとばくって!」
◆かまかす
「かき混ぜる」という意味
用例:「お風呂かまかしてから入ってね」
◆はんかくさい
「ばからしい」「格好悪い」「愚か」という意味
用例:「はんかくさいことやってないで早く勉強しなさい!」
※ばかばかしいことをやっているわが子に向けた愛のあるひと言
活用例:「あんたおだってっからそんなとこで頭ぶつけるんだよ。はんかくさいね。」
※調子に乗ってふざけていて頭をぶつけたわが子に向けた愛のあるひと言
◆~さる
そうしようとしていないのに「そうなってしまう」、意図していないが「そうしてしまう」という意味
用例「なんかこのボタン勝手におささる」「この鮭美味しくて、ついついご飯が食べらさる」
◆こわい
「しんどい」「だるい」「つらい」「疲れた」という意味
用例:「年のせいかなあ。最近体がこわいのさ」
活用例:「あ~こわいこわい」
◆いずい(いづい)
「状態が良くない」「違和感がある」「なんとなく変な感じがする」という意味
用例:「目にゴミが入ったみたいでいずい」
【番外編】
◆ごみステーション
家庭ごみを捨てるごみ捨て場、ごみ集積所の意味
北海道ではごみ集積所のことを、なぜかごみステーションと呼びます。また、ごみを捨てることを「ごみを投げる」といいます。
用例:「ごみステーションにごみ投げてきて」
いかがだったでしょうか。
北海道弁はなんだか暖かいですね。愛着があるからかもしれませんが、私はそう感じます。
ご紹介したい愛すべき北海道弁は他にもまだまだありますが、あんまりおだって書きすぎてもよくないし、体もこわくなってくるから今回はこの辺で。
したっけね。
お役立ち情報
▼コンサルタントに直接相談をご希望の方はこちら
▼北海道の求人情報をお探しの方はこちら
▼転職支援サービスへのエントリーはこちら