転職成功者インタビュー

生活協同組合コープさっぽろ
森ゆかりさん(広報) 41歳

北海道で暮らしたいとIターン。広報の経験を活かせる仕事にも出会えた。

テレビ・新聞からSNSまで多様なメディアを駆使し、企業の魅力を発信する広報の業務に携わってきた森さん。働く会社は変わっても、一貫して広報・宣伝の分野でキャリアを築いてきた。

福岡で生活していたものの、新婚旅行で訪れた北海道の魅力に心を奪われた配偶者が「北海道で暮らさないか?」と、Iターンを提案。その意見に賛同し、森さんは縁もゆかりもない北海道への転職活動を開始した。

そして、リージョナルキャリア北海道のコンサルタントの紹介により、コープさっぽろへの転職を決断。北海道の地で新たに広報としての仕事をスタートさせた森さんに、Iターン転職について振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2024年5月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
4回
活動期間
エントリーから内定まで60日間

転職前

業種
飲食店運営・食品販売
職種
広報
業務内容
広報、宣伝、SNS運用、ECサイトの運営など

転職後

業種
小売流通業
職種
広報
業務内容
広報、SNS運用、取材対応、プレスリリースの作成など

地元を離れる不安はあったが、北海道での新生活の魅力が勝った。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

生活協同組合コープさっぽろの広報担当として、様々な情報をみなさんにお届けしています。広報は、毎月60万部発行している広報誌のグループ、様々な社会貢献に取り組み発信するグループ、そして私のいるメディアグループと、三つのセクションにわかれています。

私の主な仕事はプレスリリース作成や公式SNSの発信、取材対応などです。特にプレスリリースはほぼ毎日アップしており、1日2回情報を発信することもあります。

というのも、コープさっぽろをご利用している方々の年齢層が幅広いため、子育て世代向けの施策について知りたいという方もいれば、ご葬儀などの情報に関心がある層の方もいます。様々な人々の役に立てるよう、生活全般を見渡して必要な情報を発信しています。

入社前のご経歴を教えてください。

新卒の就活で目指したのは広告業界でしたが、就職氷河期だったこともあり、とても難しくい状況でした。そんな中、広告ではなく広報という職種もあると知りました。

広報・宣伝の分野はたくさんの女性が活躍していると聞き、PR会社に就職。金融や物流会社など様々な顧客企業の広報代理として、プレスリリースや取材対応を担当しました。

広報の基礎から企画立案まで学べたのは、とても良い経験だったと思います。仕事は順調でしたが、東京での生活が自分に合わないと感じるようになり、約3年で地元の福岡にUターンしました。

福岡ではWebコンサルタント会社で広報の仕事をしていましたが、家族の介護のために一旦離職。その後、仕事に復帰して複数の企業で広報・宣伝業務を担当しました。

中でも、全国展開している福岡の大手ラーメンチェーン店では、SNSで日々情報発信するなど、 8年間広報に従事。インバウンドも大きく伸びていた時期で、海外に向けたPRも積極的に行っていました。

転職のきっかけは?

新婚旅行で北海道に訪れた際に、北海道を夫がすごく気に入り、移住したいと言い出したことです。

北海道は縁もゆかりもない所だし、初めは冗談としか受け取っていませんでしたが、夫は福岡に戻るやいなや転職サイトを見たり、北海道の移住情報を集めだしたりして、どうやら本気だとわかって私も真剣に考えるようになりました。

地元を離れることに不安があって悩みもしましたが、心機一転、北海道に行って新しいことをやってみようと思い移住することにしました。

転職活動はどのように進めましたか?

先に転職活動を始めていた夫は大手の転職サイトを見たり、いろいろな転職コンサルティング会社とやり取りをしたりしていました。そして、地元の転職情報に強いリージョナルキャリア北海道を見つけてからは、活動が順調に進み出しました。

その経験があったので、夫が「リージョナルキャリア北海道を頼るといい」と薦めてくれました。私も、北海道の仕事情報や会社の様子もよく知っている転職コンサルティング会社のほうがいいなと思って、お願いすることにしました。

リージョナルキャリア北海道からは3社紹介があり、すべて希望通りの広報職でした。九州にいながらの転職活動だったので心配もありましたが、リージョナルキャリア北海道はやり取りが丁寧で説明もきめ細かくて安心できました。

オンライン面接前にもアドバイスしてくれて心強かったですし、面接に同席して客観的な意見も言ってもらったので、ありがたかったです。

今の会社に決めたポイントは?

社会のインフラ的な存在で、基盤の強い企業で働きたいと考えていました。コープさっぽろは、北海道の組合員さんの生活を支えるインフラのような、なくてはならない存在です。安心して働けると思いました。

地域の人々の生活基盤を支えている、という手応えがある。

転職していかがですか?

コープさっぽろの場合、食料品や日用雑貨の提供だけでなく、子育てから葬儀業まで幅広い取り組みを行っています。その一つひとつに広報として携わっていけるのが、とても楽しいです。

自分の業務が組合員さんの生活を支えていると思うと、やりがいも感じます。もっといろいろなことにチャレンジしたいと意欲も増しています。

転職して良かったと思うことは?

強く印象に残っているのが、移動販売車の記者会見です。近所にスーパーがなくて困っている過疎地域の方々のため、2トントラックに1,000品以上の商品を積んでお届けしています。

日配品はもちろん生鮮食品もお届けできるので、それだけでもインフラとして大切な役割を担っていますが、さらにATMを搭載しています。地域の高齢者のことを考え、「コープさっぽろはそこまでするのか」と驚きました。

広報として、実際に移動販売車を利用されている方に取材をさせてもらいましたが、みなさん口々に「これがないと」と言ってくださり、生の声が聞けて刺激を受けました。人々の役に立っていると胸を張って言える組織で働けるのが、とても嬉しいですね。

困っていることや課題はありますか?

共働き世帯も増えてきましたが、家計を管理されているのはまだまだ女性が多いですよね。今後さらに組合員さんの期待に応えていこうと思うと、事業の中に女性の考えや意見を積極的に取り入れていかないといけません。

そのためには、女性役員や役職者が活躍していることを組織内外に発信するのが大事だと考えており、その点を広報として担っていきたいです。女性が自然と活躍できるような職場環境づくりも、広報の大事な役割の一つです。

生活面の変化はありましたか?

休日に夫と2人で出かけることが増えました。今までも比較的出かけていた方だとは思いますが、北海道は行き足りないぐらい魅力的な場所が多いですね。

例えば美瑛。綺麗な花畑のイメージしかなかったのですが、雪景色もすごく良かったです。知床では雄大な大自然に魅了されました。遠くまで車を走らせるのも楽しくて、いろんな所に行こうと夫と話しています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

迷うくらいなら、チャレンジした方がいいと思います。今それなりに安定していたり、家族のことを考えたりすると、すごく悩むし迷うでしょう。でも何かしらアクションを起こしてみると、知らなかった発見があります。

私も長く悩んでいた時期がありました。しかし、振り返ってみると何もせず悶々と迷っていただけの時間は、すごくもったいなかったと感じます。

人生の中で仕事が占める割合は大きいので、自分は何が好きなのか、何をしている時が楽しいかをまず明確にしてください。

私のように、縁もゆかりもない場所へのIターンを考える方は特に不安が大きいでしょう。そんな時は、地域ならではの情報をたくさん持つ信頼できるコンサルタントに相談してみるのも一つの手です。思い切って動いてみたら、きっと新しい道が拓けると思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
鈴木 絵理

ご夫婦でIターン移住をしたいと相談いただき、配偶者様が先に転職活動を進めていたこともあって、ご本人も覚悟を持ち、前向きに取り組んでいただきました。

多くの事業を展開しているコープさっぽろでこれまでの経験を活かしながら、顧客の声を生で聞き、一つひとつの仕事を楽しまれている様子がインタビューから伝わってきました。

ご夫婦での移住を実現させ、仕事に精を出しながら、プライベートでは道内観光を楽しまれ、北海道を満喫されていることを大変嬉しく思います。

関連情報

求人情報

TOPインタビュー

転職成功者インタビュー一覧

ページトップへ戻る