ピースミール・テクノロジー株式会社
畠中大樹さん(プロジェクトマネージャー) 36歳
転職を繰り返す中で芽生えた「いいチームを作りたい」という想い。
もともとは人とのコミュニケーションに多少の苦手意識を持っていたという畠中さん。システムのテスト担当から始まり、いくつもの会社を渡り歩いてきた。
やがて、様々なリーダーの下で働いた経験から、「いずれは自分が上に立ち、メンバーが幸せに働けるチームを作りたい」という想いが芽生え始める。
現在は数名のメンバーを率い、公共の顧客を対象とした基幹システムの保守改修などでプロジェクトマネージャーを担当している畠中さん。顧客とのやりとりも多いが、相手がどのようなコミュニケーションをする人なのか、本質的に何を求めているのかを推測し、表面上の要望を超えた解決策を提案するのが楽しいと語る。
このようなスキルが身に着いたのも、「こんな会社で自分も働きたい」と思える会社に転職することができたから。常に「なりたい自分の姿」を思い描いてきたからこそ、畠中さんにそのチャンスが舞い込んだのかもしれない。
※本記事の内容は、2023年1月取材時点の情報に基づき構成しています。
- 過去の
転職回数 - 3回
- 活動期間
- エントリーから内定まで64日間
転職前
- 業種
- IT
- 職種
- ソフトウェアエンジニア
- 業務内容
- スマートフォンおよびWebサイトの開発およびプロジェクトマネージャー
転職後
- 業種
- IT
- 職種
- ソフトウェアエンジニア・システムコンサルタント
- 業務内容
- 自治体に導入しているシステムの開発・保守およびプロジェクトマネージャー
しっかりした土台を持つ会社だからこそ、自分のスキルも伸びていく。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
札幌にあるピースミール・テクノロジー株式会社で、公共のお客様に導入しているシステムの保守改修や、新たなシステムの提案を行っています。2017年に入社し、現在はプロジェクトマネージャーを務めています。
会社側の窓口としてお客様とのやりとりを任されており、予算取りから始まり、メンバーへの作業の振り分け、進捗管理、お客様への報告資料の最終チェックまで工程全体の管理を行います。
ちなみにチームは5名構成で、現在で4県にまたがり約10の案件を担当しています。
入社前のご経歴を教えてください。
出身は北海道の北見市です。高校卒業後は札幌にある4年制の専門学校へ進学しました。そこは大学とのダブルスクール制度があり、午前は専門学校でプログラミング系、午後は通信授業で情報システム系の勉強をしていました。
もともとこの分野に興味を持ったきっかけは高校生の時に誕生日プレゼントでパソコンを買ってもらったこと。最初はゲームをするだけだったのですが、徐々に「このゲームはどうやって作られているんだろう?」と興味が広がっていきました。
専門学校・大学を卒業した後は、システム系の会社に就職し何社かを渡り歩きました。テストから始まり、仕様決め、設計へと業務や担当が変わり、今の会社でプロジェクトマネージャーになりました。
ずっと同じ業界で、会社をまたぎ、ひとつずつポジションを上げているイメージです。
転職のきっかけは?
これまで転職を繰り返してきたのは、「リーダーになりたい」というスキルアップへの想いが強かったからです。みんながモチベーション高く作業できる環境を作りたい。そうすれば作業も効率的になる、品質も良くなる、自分の給料も上がる、と、いいことづくめです。
自分がメンバーだったときに、いろいろなリーダーの下で働きました。尊敬できる方もいれば、反面教師になる方もいた。ひとりのリーダーの中にも、尊敬できる部分と反面教師になる部分の両方があり、そこから学ぶことがたくさんありました。
ピースミールを知ったきっかけは、前職で関わっていた案件をたまたま一緒に取り組んだことでした。ピースミールがコンサルの立場、私たちはSEの立場でした。
その時にピースミールの担当者が、システムの仕様や作業の進め方まで一緒に考えながら様々にアドバイスしてくれました。
腑に落ちることが多く「一体どういう会社なんだろう?」と興味を持ちホームページを見てみたところ、プロジェクトの進め方に対してしっかりとした土台を持った会社であることを知りました。
転職活動はどのように進めましたか?
その頃はちょうど目標を見失いモチベーションが下がっていた時期で、新しいステージを探していました。ピースミールの会社概要を知り、一緒に関わっていただいた方の作業風景をみるにつけ「自分もこんな会社で働きたい」と思う気持ちが日々強くなっていきました。
まさにその頃、リージョナルキャリア北海道(運営会社:リージョンズ株式会社)から紹介いただいた会社が偶然にもピースミールだったんです。
一次面接の機会も早い段階で設けられ、しかもこちらの業務時間の都合に合わせてもらえました。内定後の入社日もこちらの都合に合わせてくれたので、すごく助かりました。
担当コンサルタントの荻野さんには、応募書類のチェックから面接後のフォローまで丁寧にしていただきました。
以前転職した時には大手転職支援会社のサービスを何度か利用したのですが、1回エントリーしたら「あとはそちらでよろしく」ということが多く、最後まで丁寧にフォローをしてくれたのはリージョナルキャリア北海道だけでした。
今の会社に決めたポイントは?
システムは「要件定義→設計→開発→テスト→運用」という流れになっていますが、それまで在籍した会社には標準化した手順がなく、その時々で独自に組み立てていました。
一方ピースミールは、国内有数の研究機関である産業技術総合研究所の研究成果を展開するために起業された会社で、しっかりと構築されたフレームワークを用いてシステム開発支援サービスを展開しています。
例えばドキュメントを作るにも「こういうルールでやろう」という標準・パッケージを持っていました。それらを使った仕事の進め方をしっかりと自分の中に取り込みたかったというのがポイントでした。
キャンプや子どもの発表会。家族との時間を長く持てるように。
転職して良かったと思うことは?
もともと人とのコミュニケーションに多少の苦手意識を持っていたのですが、お客様とのやりとりについてロールモデルになるいい先輩がいました。その人を参考にする中で話し方の引き出しが増え、いろいろな人と話すのが楽しくなりました。
また以前の会社は顧客に言われたとおりに作ることが基本で、こちらで考えて提案してもなかなか通りませんでした。今は会社のブランドや、クライアントから意見を求められる関係性があり、提案をちゃんと聞いてもらえます。
しっかりとしたフレームワークを元に、なぜその提案が必要なのかと深く考えるため、たとえ提案が通らない時でも「そういう考え方もあるんだね」とお客様に納得してもらえることが多いです。
困っていることや課題はありますか?
プロジェクトマネージャーとして、まだまだ現状に満足できない部分もあるので、2~3年以内にさらにステップアップして、次の目標を立てたいと思います。
まだ上司に相談することも多いので、自分で自信をもって進められる範囲を増やし、「そこは相談しなくても大丈夫だね」と言われるようになりたいです。
生活面の変化はありましたか?
自分の時間や家族の時間など、会社外の時間が充実するようになりました。仕事の忙しさに波はありますが、前の会社と比べるとずっと残業時間が短いです。
それは、作業のスキルや品質が上がったことが理由です。会社に土台があるからこそ、効率よく作業を進められるのだと思います。
また、中学生の娘が吹奏楽部に所属しているので、発表会を聴きにいったりもしています。
思春期になると父親から離れる娘も多いですが、転職してからは週末にキャンプに行くなど家族の時間を長く持てたこともあり、いまだにそういうことがありません。
娘が離れずにともに時間をすごせるというのは父親として嬉しいことです。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職は体力的・精神的に大変な部分はありますし、不安もつきまといます。でも腹を括って乗り越えた先にはいいことが待っています。
人生は1度きり。働きたい会社が見つかったり、伸ばしたいスキルがあったり、望むキャリアがあったりするのであれば、自分がポジティブでいるためにもぜひ挑戦してほしいです。