転職成功者インタビュー

グローヴエンターテイメント株式会社
大久保雄一さん(仮名・マーケティング) 33歳

自分が生まれた大好きな街で、子供たちを育てたい。

札幌市に本拠を置くブライダル会社、グローヴエンターテイメントのマーケティング部長を務める大久保雄一さん(仮名)は、2008年に東京から北海道へUターン転職を果たし活躍するリージョナルヒーローである。

22歳のとき、パートタイム店員として石狩市のユニクロで働き始めた大久保さんは、わずか一年で店長に昇格し、同時に正社員となった。その後もスーパーバイザー、東京本部マーケティング部勤務と出世の階段を駆け上がったが、「家族と生まれ故郷の北海道で暮らしたい」という思いから転職を決断したという。

現在、札幌市内で妻、娘二人と四人で暮らす大久保雄一さんに、Uターン転職の実際を聞いた。

(※本記事の内容は、2014年5月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで16日間

転職前

業種
流通・小売
職種
販売促進担当、スーパーバイザー、店長
業務内容
本部にて全国の店舗のチラシを統括、全国各地をくまなくまわり最適なチラシの在り方を模索するなど徹底した仕事ぶりだった。

転職後

業種
ブライダル会社
職種
マーケティング
業務内容
販促活動やwebの運用、紙媒体(パンフレット)のディレクション、市場動向分析、CS(顧客満足)向上などを幅広く担当。

時間の流れや人のつながりが豊かな土地へ

現在のお仕事について教えて下さい。

ブライダル事業を展開するグローヴエンターテイメントでマーケティング業務に従事しています。具体的にいうと販促活動やウェブの運用、パンフレットやリーフレットなど制作物のディレクション、市場動向分析、CS(お客さま満足)向上などです。

前職はユニクロに勤務されていたそうですね。職歴を拝見するとものすごい勢いで出世されていますが、何がモチベーションだったんでしょうか。

もともと私はフリーターだったのですが、22歳のときにユニクロ石狩樽川店でパートタイム店員として働き始めました。ユニクロでは目標や身に付けなければいけないスキルが明確で、迷いなく仕事に邁進できたことと、刺激を与えてくれる上司、先輩との出会いが大きかったと思います。

充実したキャリアを送るなかで、Uターン転職を考えたきっかけは。

結婚して子供ができたことです。「三つ子の魂百まで」という価値観が私には強くあって、子供は東京で産まれたのですが、3歳になるまでに私の大好きな北海道に帰って子供を育てたいという思いがありました。前の会社にいれば、昇格や海外赴任の可能性もあったのでしょうが、それよりも自分の生まれ育った街で子育てしたいという気持ちが勝ったんです。

札幌や北海道で子育てしたいという理由はどこにありますか。

東京で5年間暮らしてみて、時間がせわしないというか、人と人とのつながりが希薄と感じるところがありました。そうした点において、北海道が抜群というわけではないですが、子供の成長のためには人との関係づくりを小さい頃からきちんと身に付けさせられる環境に置いてあげたいと思いました。

私自身、あまり人付き合いが得意ではなくて、ユニクロに入って23歳くらいで約100人のスタッフを管轄しなければいけない立場になったとき、いろいろ壁にぶちあたりまして・・・。やはり、小さいときから人との付き合い方を育んでいないと、一朝一夕に身に付くものではないと痛感しました。私の弱点が子供の弱点にならないようにしたかったんです。

奥さまの反応はいかがでしたか。

妻は関東の出身ですが、北海道に憧れて渡ってきた人間なんです。ところが、私が東京へ転勤になったばっかりに、北海道で2年ほど生活したところで関東に連れ戻してしまいました。妻を北海道で生活させてあげたい気持ちも転職の動機の一つです。

いろいろな判断は「一番大切なこと」を基準に決める

転職に際して、アパレルとブライダルという業種の違いは問題になりませんでしたか。

グローヴエンターテイメントでは、今後店舗展開を計画しています。私はユニクロのマーケティング本部にいたとき、当時全国に約700店あった店舗の折り込みチラシ戦略を立てたり、年間70~80店くらい開店する新規オープン店の販促計画を立てたりする仕事をしていたので、これまで経験してきたノウハウが役に立つのではないかと思いました。

加えて、できれば完成された会社よりも、成長途上の会社でノウハウを固めていく仕事に関わりたい思いもあったので、その点でもやりがいを感じました。

また、今の会社はトップ・幹部・メンバー間の距離も近く、ダイレクトに物事を進められたり、家族のように心を通わせてチームワークを発揮できる風土があり、とても働き心地のよい環境だと思います。

率直におうかがいしますが、地方への転職で年収は下がりましたか。

年収は半分ほどになりましたが、前職の水準が年齢のわりにとても高かったので、それと比較する気はありませんでした。また、北海道に帰って働くと決めた時点で、年収が下がることは割り切っていました。大した経験もない状態で採用していただいた身としては、生活に困らないだけのお給料をいただいており、とてもありがたいと思っています。

生活面は望んだ通りになったでしょうか。

当初の目的である家族の暮らしには満足しています。東京とは時間の流れも空気感も違います。休日が増え、家族と過ごす時間も増えました。家賃も東京の三分の二で広いところに住めますし、住宅価格も手の届く範囲。私は祖父母に育てられたのですが、今は車を20分も飛ばせば会えるようになり、孝行できる環境にあるのもありがたいです。たくさん雪が降ったら、「これから雪かきに行くよ」といって、すぐ駆けつけられますからね。

最後に、これから地方への転職を考えている人たちにアドバイスをお願いします。

私は一番大切にしたい「家族との生活」に特化して、いろいろな決定をしていきました。年収も仕事も、といろいろ欲張ると、結局どれも中途半端になると思います。自分が一番大切にしたいことを決めたら、それに特化して転職活動を行うのがよいのではないでしょうか。そうすれば、二番目、三番目に大切なことは後からついてくると思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
高岡 幸生

弊社の広告記事をご覧になり「Uターンをお手伝いする専門エージェント」「地方がいいに決まっている」というコンセプトに共感してご連絡をいただきました。

大久保さんの人生をお聞きしていくうち、心の奥底から湧き上がってくる根源的エネルギーの強さや、ご自身の一度発心したことへの執着心の強さに、並みのビジネスマンではないことが伝わってきたことを昨日のように思い出します。

紹介企業は異業種でしたが、ご友人の挙式プロデュースをしたり、元々ブライダルへの強い思いがおありで、面接ではすぐに社長と意気投合されていました。

私のさまざまな心配事も、大久保さんの即断即決によりクリアしていただき、ここでも高いビジネスセンスが伝わってきました。

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