転職成功者インタビュー

Letara株式会社
菅原誠さん(管理部長) 43歳

生まれ育った北海道へ。宇宙スタートアップで管理部をゼロからつくる。

北海道で生まれ育ち、大学進学を機に上京した菅原誠さん。新卒で物流業界に入り、インドでの海外プロジェクトを経験した。

その後はインターネット業界で経営企画やIR、法務などの立ち上げに携わり、要職を歴任。創業期の資金調達にはじまり、コーポレート機能の整備、2度のIPO、プライム市場への市場変更まで、経営管理業務に一貫して取り組んできた。

転職先はロケットや人工衛星に搭載するエンジンを開発するスタートアップ、Letara株式会社。当時はまだ管理部がなかった同社で管理機能をゼロから整備し、入社から1年で管理部長に就いた菅原さんに、今回の転職の経緯と仕事の手応えについて聞いた。

※本記事の内容は、2026年8月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
5回
活動期間
エントリーから内定まで100日間

転職前

業種
DXコンサルティング業
職種
経営企画責任者
業務内容
経営企画部長として上場関連業務、決算対応、適時開示などを担当。

転職後

業種
宇宙開発(ロケット・人工衛星用エンジンの開発)
職種
管理部長
業務内容
法務・IT・人事総務・財務経理など管理部門全体のガバナンス構築を統括。

積み重ねた経験を、今度は会社づくりに活かしたい。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

当社はロケットや人工衛星に搭載するエンジンを開発するスタートアップです。私はその管理部長として、法務、IT、人事総務、財務経理まで、コーポレート全般を見ています。

とはいえ、まだプレイヤーとして動く部分がかなり多く、主担当のいない領域は自分で手を動かしますし、株主対応や銀行との折衝も担います。経営に参画しながら各セクションの責任者や担当者と連携し、管理部門の仕組みを一つずつ構築しています。

入社前のご経歴を教えてください。

北海道で生まれ育ち、大学進学を機に上京しました。社会人のスタートは物流業界で、新卒でインドでの海外プロジェクトに携わり、現地バイクメーカーで顧客満足度の向上に取り組みました。その中で、業務フローやマニュアルの整備、現地での管理業務に携わるうちに、管理部門の仕事が面白くなっていったんです。

その後はインターネット業界などで、経営企画、IR・SR、広報、法務、コーポレートブランディングなど、広い領域で会社の機能の立ち上げとガバナンスの構築に携わりました。

創業期の立ち上げから資金調達、IPO、上場会社としての企業管理、市場区分変更まで。部長や室長といった役職も歴任。会社のフェーズが変わるたびに必要な仕組みを作ってきました。特に2社のIPOプロジェクトを完遂できたことは、私の中でも貴重な経験・知見となっています。

転職のきっかけは?

生まれ育った北海道へ戻りたいという想いが、一番のきっかけでした。いつか地元に戻るという気持ちは、上京したときからずっとどこかにありましたが、年齢を重ねるほど、地元北海道のために何かしたいと考えるようになっていきました。

ちょうど仕事についても考えるタイミングでした。自分の会社を経営する一方、雇用者からの立場で世の中の企業に貢献したいという想いもありました。

関東のほうが仕事は探しやすいものの、「これから大きな夢を持つ会社に参加し、これまでの経験を活かして組織や仕組みを作っていくのが40代のキャリアとして面白いんじゃないか」。そう思って、転職活動を始めました。

転職活動はどのように進めましたか?

関東にいながら、北海道のスタートアップの状況をつかむのは簡単ではありませんでした。首都圏中心の大手転職支援会社だと、地元の求人にはなかなかたどり着けませんでした。

そこで相談したのが、地場に強いリージョナルキャリア北海道でした。関東から北海道の選考に通うと、受ける社数が増えるほど交通費や宿泊費がかさみます。北海道の採用事情を教えてもらいながら可能性のある会社を一緒に絞り込めたのは、本当に助かりました。

今の会社に決めたポイントは?

決め手は大きく二つあります。一つは、北海道へUターンしても、これまでのキャリアやスキルをそのまま活かせそうだと分かったこと。もう一つは、経営陣の人柄です。

面接で会ったのは、日本とアメリカという異なる背景を持つ共同代表の平井とランドン。話を聞くほど、「この事業を本気で育てようとしている」と感じました。「宇宙」や「ロケット」という自身にとって未知の領域への期待感と、この人たちとなら大きな仕事ができるという期待で、ワクワクしていました。

入社から1年で管理部長に。成果が評価につながる会社。

転職していかがですか?

入社した当時、管理部自体がありませんでした。私も含めて、社員はみんな実験用機材の物品調達チームからのスタートです。同じ立ち位置から、何を積み上げれば会社を前に進められるか、みんなで手探りでした。

輸出管理に関わる法規制など、宇宙関連ならではの対応もあります。前例が多くないので、自分で調べて、専門家に聞いて、社内を巻き込み、何もないところから会社の土台を自分の手で作るしかない。これらは大変ではあるものの、自分が得意とする仕事でした。

転職して良かったと思うことは?

一つは、年齢や社歴に関係なく、成果がきちんと評価されることです。入社の翌年3月に課長、同じ年の9月には管理部長を任されました。結果を出せば、信用されて役職も給与もちゃんと上がる。それを自分で確かめられました。

CxOと直接話せる機会が多いのもありがたいですね。それぞれとパイプがあって、会社の方針や制度設計について直接やり取りできます。社員の4割ほどが外国籍ですので、社内の公用語は英語と日本語。全体会議は英語ですし、日常的に社内ではいろんな言語が飛び交っています。

困っていることや課題はありますか?

一番の課題は採用です。会社を前に進めるために必要なポジションがいくつもありますが、東京に比べて北海道での採用は難易度が高いと感じています。

宇宙業界や当社に興味・関心を持つ転職希望者をどう探していくのか、試行錯誤が続いています。これからさらに企業を成長させていくために、採用は最注力ミッションの一つだと考えています。

生活面の変化はありましたか?

一番は、家族との距離が縮まったことです。甥の運動会に顔を出せるようになりましたし、親族と会う回数がぐっと増えました。東京にいた頃には持てなかった時間です。

四季のはっきりした気候も、北海道の食も気に入っています。以前は海外にばかり向いていた関心が、今は「北海道の中を旅してみよう」に変わりました。車で通勤できて、休日にもゆとりがある。今の暮らしのほうが自分には合っていると思います。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

北海道への転職では、働く場所だけでなく、家族との時間や休日の過ごし方まで変わります。そこがUターンやIターンの魅力だと思います。

一方で、入社時点の年収が関東と同じ水準の会社ばかりではないのも事実です。だからこそ、入り口の条件だけで決めないでほしいと思います。私自身、入社から1年で役職も給与も上がりました。入社後にどこまで成長できるか。その先の可能性も含めて、まずは会社と話し合ってほしいですね。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
新井 太樹

菅原さんは、初回の面談から「北海道で家族と近い距離で暮らす」という軸がはっきりしていました。そのうえで、これまで積み上げた管理部門の経験を活かせるか、経営に近い立場で働けるかを、ご自身でも冷静に見極めていました。

応募先の企業研究もご自身で深くされていて、面接では逆質問を重ね、時間オーバーになるほどでした。この前のめりな姿勢が、Letara社とのマッチングにつながったのだと思います。

北海道は東京と比べると経営管理の経験を活かせる求人は限られます。だからこそ、菅原さんの経験を最も活かせて、価値観にも合う企業を丁寧に見極めてご紹介しました。

入社後は1年で管理部長に就かれ、今では採用の面接官も担当されていると伺いました。ご経験を活かしながら会社の土台づくりを進める姿に、私自身も刺激をいただいています。今後のさらなるご活躍が楽しみです。

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