転職成功者インタビュー

株式会社アットマークテクノ
風真練さん(仮名・人事労務/総務) 34歳

転職を機に憧れの北海道ライフを実現。自然豊かな環境や尊敬できる同僚に囲まれて、人間力もアップ!

東京出身の風真練さんには、憧れの土地があった。幼少期の数年間を過ごした北海道だ。「いつか、また北海道で暮らしてみたい」という思いを胸に秘めたまま、東京で就職し、人事・総務としてキャリアを積み重ねていたが、30歳のときに転機が訪れる。当時在籍していた会社の業績が徐々に悪化し、従業員が減っていくなかで人事・総務の業務が少なくなり、「このままここにいても、人事・総務として成長できない」と、退社を決断。と同時に、かねてからの夢も実現すべく、北海道で転職活動をスタートさせた。そこで待っていたのは、「仕事の面だけでなく、自分を人間としても成長させてくれる環境だった」と、風真さんは自らの体験を振り返る。(※本記事の内容は、2017年12月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで34日間

転職前

業種
飲食店・書店の経営
職種
人事労務・総務
業務内容
給与計算や社保手続きなどの労務管理、採用、総務、仕入れ・出荷、販促等

転職後

業種
コンピューター組込機器を制作・販売するメーカー
職種
人事労務・総務(経営管理部に所属)
業務内容
給与計算や社保手続きなどの労務管理、新卒・中途採用、総務、契約書作成、新規プロジェクトの事務局等

退職後すぐに札幌のマンスリーマンションを契約。現地に腰を据え、転職活動を開始

現在のお仕事はどんな内容ですか?

コンピューターに搭載する基板(CPUボード)などを作っているメーカーで働いています。開発から設計、製造、販売まで一連の流れを自社でやっており、産業機械むけの組み込みプラットフォームでリーディングカンパニーのポジションにある会社です。私は本社の経営管理部に所属し、給与計算や社会保険手続きなどの労務関係、新卒・中途の採用関係、顧客との契約書づくり、一般的な総務業務、社内の新規プロジェクトの事務局などを担当しています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学を卒業して以来ずっと、飲食店と書店を経営している東京の会社で働いていました。本社勤務で、最初は給与計算や入退社の手続きといった仕事から始まって、そこから採用業務、販促業務へと担当する業務は広がっていきました。退社時にはお酒の仕入れや出荷業務も任されていました。とにかく、「人が足りないところに入る」という感じで、いろいろな仕事をやっていました。

転職したきっかけは?

きっかけは、景気が悪くなって売上がガクッと落ちたこと。店が減り、人も減って、徐々に人事・総務としての仕事が少なくなっていったんです。将来的な打開の兆しも見られず、「このままここにいても、人事・総務として成長できない」と思い、転職を考えるようになりました。

北海道で転職しようと考えたのはなぜですか?

実家は東京ですが、幼稚園から小学5年までを北海道で暮らしていたんです。わずか数年ですが、僕にとってのふるさとといえば、北海道なんですよね。ですからノスタルジーといいますか、北海道への憧れがずっとあったんです。それで自分が転職を思い立った時に、夢をかなえるチャンスだと思ったんですよ。

転職活動はどのように活動を進めましたか?

まず先に会社を辞めて、札幌にマンスリーマンションを借りました。そこで1か月間生活しながら、札幌で転職活動をしてみて、その間に転職先が決まったら札幌で暮らそう、だめだったら東京で探そう、と考えていました。

マンスリーマンションを借りたのはなぜ?

東京から札幌にはなかなか行けませんから、面接を受けるのも大変です。ならば現地に住んで、腰を落ち着けて活動しようと考えたんです。もう1つの理由は、単に自分の夢をかなえたかったから(笑)。転職先が決まらなくても、北海道で暮らすという夢は実現しますから。実際、面接は受けやすかったですよ。先方の都合に柔軟に対応できますからね。先方から「●日に来れる?」と言われたときにも、すぐに行けますし。また、現地で活動しているコンサルタントと直接会って、じっくり話せたのもよかったと思っています。

転職活動のプロセスは?

転職サイトを見て、興味がわいた企業に申し込んで…ということを繰り返しました。求人情報のネタが尽きたら、ハローワークにも行きましたね。リージョンズとの出会いも、ネットです。「人事 札幌」で検索したら、今の会社の求人が出てきたんですよ。その窓口をしていたのが、リージョンズだったんです。でも他のエージェントも利用したので、最終的には10社くらい受けました。業界は、メーカー、飲食、物販、バイオなど、様々でした。

今の会社に決めたポイントは?

3社から内定をいただいたのですが、決め手は仕事内容でした。他の2社は労務に特化する感じだったんです。でも当社は、採用など、幅広い仕事ができるので、キャリアを積むうえで、いちばん自分の糧になる環境だと思いました。また面接の際にできるだけ社内も見せてもらうようにしていたんですが、雰囲気も一番いいなと感じました。すごく働きやすそうな印象がありましたね。

春は花粉症が出なくなり、夏も涼しく、秋は紅葉や心地よい虫の声、そして冬は雪。お金には代えられない暮らしがいを実感

転職していかがですか?

思っていた通り、すごく働きやすい職場で、のびのびやらせてもらっています。人との関わりでストレスを感じたことはありません。雰囲気がいいですし、人として尊敬できる人、人間力が高い人が多いんです。だからここで働くことで、自分も人間として成長できると感じています。仕事の面でも、自分が求めていたキャリアが積めています。上司が長く法務をやっていた人で、今までやったことのない仕事も勉強させてもらっています。

生活面の変化はありましたか?

会社は札幌にありますが、住まいは昔暮らしていた駅にしました。会社まで45分くらいかかりますが、東京では1時間かけて通勤していましたので、まったく気になりません。始発駅なのでゆっくり座れますし(笑)残業をあまりしないのは、前も今も同じです。ただ、東京にいた頃は帰宅後も資格の勉強ばかりしていましたが、今はプライベートの時間も楽しませてもらっています。例えば、前の職場では飲みに行くことがありませんでしたが、転職してからは同僚とよく飲みに行くようになりました。今の会社は気の合う人が多いので。

困ったことや課題はありますか?

職種は同じですが、初めての業界なので、採用に関してはかなり違うなと感じました。以前は飲食業でしたが、今はコンピューター業界。プログラミング言語もいろいろな種類があるし、職種も多いのでどの仕事にどういう能力が求められるのか?を理解できるようになるまでは、苦労しましたね。あとは、特に困ったことはありません。収入も上がっていますし、定期的に昇給もあるので、一人暮らしにはなりましたが、生活は安定しました。

転職してよかったと思うことは?

今までのキャリアが仕事に活かされていることと、人間力が上がったことですね。僕はどちらかというと固い人間だったんですけど、ここへきて人間味が増したと自分でも思います(笑)。同僚からも、「入った頃はこうだったよね~」とよくからかわれていますよ(笑)。実家から離れたことで、親への感謝にも気がつきました。東京に帰省した時には、実家にいた頃よりも親孝行しているんじゃないかな。それは、この会社での出会いも大きいと思います。まわりの人に感化されて、「ただ仕事ができるだけじゃだめ。人間としてどうかが大事」というふうに考えられるようになりました。本当にこの会社に入ってよかったと思っています。

久々の北海道生活はいかがですか?

やっぱりふるさとはいいですね。こっちに来た時すぐに、自分が育った場所を見に行ったんですが、ほぼ昔のままで懐かしかったです。気候も快適ですね。東京だと、春は花粉症に苦しめられ、夏は暑さで体力を奪われていました。でも北海道は過ごしやすいです。夏でも涼しいし、花粉症も出なくなったんです。特に自宅周辺は自然が豊かなので、窓を開ければ紅葉が見えたり心地いい虫の声が聞こえてきたり、癒されています。それでいて札幌中心部に行けば大体の物は揃いますから、東京とほぼ変わらない生活ができています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

迷いもあるかもしれませんが、挑戦してほしいと思いますね。地方に転職すれば、多くの場合、給料などの条件は下がると思います。でもそれに見合うだけの、お金には代えられない価値があると僕は思うんです。気持ちの持ち方が変わりますし、ゆとりができて、大らかになります。もし結婚して、子どもを育てるうえでも、いい環境だと思いますね。また東京では当たり前でも、地方では当たり前じゃないこともあります。そうした東京での経験が、こっちでは貴重なんですよ。その経験を活かして、地方を盛り上げていってほしいと思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
福澤 謙二郎

弊社にエントリーいただいた時には、既に退職を決めておられ北海道でウィークリーマンションを契約されていました。行動力に驚きを覚えたと共に、北海道で転職をする・生きるとのことに強い意思を感じ、急いで選考を進めなければと強く思ったのを覚えています。お仕事ぶりをお伺いし、愚直に物事を追求し推し進めていく力をお持ちの方と感じました。お話しを進めていく中で、ご本人が転職で得たいもの・これからのキャリアでやっていきたい事に着目して企業をご提案しました。新たな業務にも精力的に取り組まれ、活き活きとされている姿を折に触れお聞きし、お手伝いできたこと嬉しく感じさせていただいています。

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