転職成功者インタビュー

株式会社GSI
小池剛史さん(仮名・システムエンジニア) 25歳

親のために札幌へ戻ったら、仕事も暮らしも「理想」に近づいた。

小池剛史さんは東京にいた頃、自分の会社で働いたことがほとんどなかった。派遣がメインのソフトウェア開発会社に勤務していたためだ。客先を転々とし、リーダーの指示通りに作業をする日々。「いつかは自分の会社で仕事をしたい」そんなあこがれが芽生え始めた頃、意外な形で転機が訪れた。

結婚するため、札幌から東京に呼び寄せていた彼女の母親が病気に。母思いだった彼女の気持ちをくみ、2人で札幌へ移住することを決断。仕事をしながらの転職活動はなかなかはかどらず、あせっていた時期もあったが、リージョナルキャリア北海道からの一本のメールをきっかけに急進展。同業への転職に成功した。

同業といっても、今度は自分の会社で、腰を落ち着けて仕事ができる。指示を待つだけでなく、提案もチャレンジもどんどんできる。「理想の仕事に近づきました。彼女の母も、私たちが戻ったおかげか、体調が回復しました」と喜ぶ小池さんにお話をうかがった。

(※本記事の内容は、2015年7月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで68日間

転職前

業種
ソフトウェア開発
職種
プログラマ
業務内容
Web系システム開発

転職後

業種
ソフトウェア開発
職種
システムエンジニア
業務内容
Web系システム開発

結婚を約束していた彼女の母親が病気に。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

ソフトウェア開発がメインの会社で、SE(システムエンジニア)をしています。インフラ業向け施設管理システムの受託開発や、客先で小売業向け販売配送基幹システムの開発支援などを行っています。

入社前のご経歴を教えてください。

新卒で、東京に本社があるソフトウェア開発の会社に入社しました。職種は今と同じSE。勤務地もずっと東京でした。といっても、技術者派遣がメインの会社だったので、基本的には年単位で客先を転々としながら仕事をしていました。

転職のきっかけは?

札幌で大学に通っている時からお付き合いしている彼女がいました。結婚するために彼女を札幌から東京に呼び寄せ、一緒に暮らしていたのですが、彼女の母親の病気が発覚。ガンでした。

彼女は大のお母さんっ子で、まるで姉妹のように仲の良い親子でした。そこで一念発起して、2人で札幌に戻ることを決断。また私自身も、派遣ではなく、いつかは自分の会社で働きたいという憧れもありました。

転職活動はどのように進めましたか?

何もわからなかったので、とりあえず大手の転職サイトに登録。希望職種はSE。しかし、札幌にはなかなか良い求人がなく、厳しさを感じていました。札幌には大きな会社が少なく、そもそもSEの募集が少なかったのです。仕事が決まらないと、札幌に戻れないので、2人ともとても焦っていました。

それでも仕事が忙しく、なかなか転職活動に手をかけられない。そんなタイミングで来たのがリージョナルキャリア北海道からのメールでした。札幌からのオファーは初めてだったので、嬉しくてすぐに連絡をしました。メールで何回かやりとりをした後、東京で面談。5社を紹介してもらい、その中に今の会社がありました。

今の会社に決めたポイントは?

時間がなかったので、5社のうち、東京で面接を受けられる2社を受けました。その中でも、今の会社は技術者がトップで立ち上げたベンチャー企業で、挑戦している姿勢が魅力的でした。使う言語の違いで不安もありましたが、研修をした後に実際の業務につく、というところも良かった点です。

面接で社長と直接話をして安心したことが、決め手になりました。もう一つの会社も良い点はあったのですが、規模が小さい会社でした。これから結婚することを考えると、少しでも安定したところがいいと思い、今の会社を選びました。

彼女の母の体調も回復。いっしょに過ごせる時間がうれしい。

転職していかがでしたか?

前の会社に不満があったわけじゃありませんが、今までより「挑戦しよう!」という意欲が増したと思います。以前は客先のリーダーから指示されるだけで、作業が決まっていました。でも、今の会社では興味のある分野のシステムを担当。初めて関わる分野だったにも関わらず、いろいろなことを任せてくれました。「こうしたほうがいい」という提案もしやすい環境です。

振り返ってみると、前の会社では、目的を達成するためにどういう手段でやるのか、自分で調べて、試行錯誤を繰り返しながら作っていく、というような経験をしませんでした。最初は不安でしたが、上司のサポートにも恵まれて、貴重な経験を積ませてもらっていると感謝しています。

生活面での変化はいかがですか?

東京に住んでいた頃は、通勤ラッシュが大変でした。最低でも1時間はかかっていたので、会社に着いた時には疲れてぐったり。でも、今は半分以下の時間で通えます。地下鉄通勤なのですが、混むこともありません。

帰る時間も早くなりました。以前は日付を超えるのも当たり前でしたが、今は自分でスケジュールを調整できています。また、札幌は気候がよく、生活もしやすくなりました。彼女の母の体調も良くなって、食事や紅葉狩りに出かけたりすることもあります。また、札幌には友達も多いので、遊びに行くことができるようになりました。

困っていることや課題はありますか?

東京だと、どこでも公共交通機関で行けましたが、札幌では車が必要。ペーパードライバーでしたが、最近ようやく車を用意して、練習を始めました。

転職してよかったと思うことは?

妻の実家にも近くなり、私生活はとても良くなったと思います。もともと人混みが苦手。都会にはなじめない人間だったのかもしれませんね(笑)。彼女の母の体調が回復したのも、私たちが帰ってきたからかもしれません。会いに行くと嬉しそうに迎えてくれます。

仕事も理想に近づきました。自分の希望する分野へ踏み出せましたし、派遣と違って自分の考えや意見をアピールできるようになりました。横のつながりも違います。前の会社では、勤務場所がバラバラで同僚と会うこともあまりなかったのですが、今はプライベートでも仲良くなりました。

今の会社はイベントが多く、最近では有志の社員でチームを組んで「ママチャリレース」に参加しました。初めて自分の会社で働いてみて、「ここまでワイワイやれるのか!」と思うほど、楽しい日々を過ごしています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職となると、身近に相談できる相手が少ないと思います。1人で悩むことも多かったのですが、今回リージョナルキャリア北海道にサポートしてもらえて良かったです。私の話を聞いてアドバイスをくれるなど、とても助かりました。僕の希望はもともと大手でしたが、今の会社もアットホームで楽しいです。規模にこだわらず探せば、地方にもきっと良い会社はあると思います。

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