転職成功者インタビュー

シオン電機株式会社
山口要さん(仮名・総務) 37歳

会社は規模じゃない。故郷への転職で手に入れた充実の日々。

山口要さんは、運送業界大手の全国企業で働いていた。転勤、異動、分社化と、会社に振り回され、職場の風通しの悪さに不満を募らせる日々・・・。そんなときに起きた東日本大震災が、自分にとって「本当に大事なもの」を見つめ直すきっかけになったという。

故郷・札幌への転職活動を開始。事務職での職探しは簡単ではなかったが、リージョナルキャリア北海道の紹介で、札幌を中心に業務用空調設備の販売やメンテナンスを手がけるシオン電機への転職を果たした。

会社の規模は小さくなったが、「任される仕事の幅は逆に大きくなり、やりがいは増えた」と、充実感いっぱいの山口さんに話をうかがった。

(※本記事の内容は、2014年5月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで66日間

転職前

業種
運送業
職種
企画管理
業務内容
人事制度策定、経理業務効率化戦略策定 他

転職後

業種
業務用空調設備販売会社
職種
総務
業務内容
総務業務全般から、人事、労務、経理業務も一部担当。

大企業の現実。中小企業のやりがい。

現在のお仕事はどんな内容ですか。

今年の7月に総務管理課の課長として入社しました。課内の社員は私を含めて2人。総務業務全般から、人事、労務、経理業務も一部やっています。だから任されている業務は本当に幅広いですね。これからは就業規程の改廃にも取り組んでいくつもりです。

実は、入社したときには部長がいたのですが、定年退職されるということで、私が引き継ぐことになったんです。会社の規模は、契約社員まで入れて44人。大きな会社ではないので、社員と役員の間のパイプ役になれたらと思っています。

入社前のご経歴を教えて下さい。

大手の運送会社で働いていました。北海道支社に入社して経理業務を担当していたんですが、10年たった頃に、経理部門が東京へ移ることになり、転勤。それから5年間、東京で経理を担当した後、総務部へ異動。

ところが、その1年半後に管理部門が分社化することになりました。経理を担当する新会社へと所属が移り、その企画管理部で、人事制度の策定や、経理業務を効率化させるための戦略を策定する仕事をしていました。

転職を考えるようになった理由は?

東日本大震災が起きたことが大きなきっかけになりました。震災の後、私と同じ札幌出身の妻が、「いつになったら帰るの?ちゃんと考えてる?」と聞いてきたんです。札幌にいる両親も高齢化してきて、最近は「雪下ろしもできなくなってきた」とこぼすようになっていました。しかもその頃、私は職場で不満を募らせていました。

分社化以来、風通しの悪さを感じるようになっていたんです。例えば、自分が提案したものが二転三転するし、かといって誰も責任をとろうとしない。上司に不満をいいたいけれど、組織のことを考えるとなかなか口に出せない。そんなジレンマを感じる毎日だったんです。そんなときに震災があり、妻のひとことで、北海道へのUターンを真剣に考えるようになりました。

転職活動はどのように進めましたか?

まずは自分が知ってる限りの転職サイトに登録しましたが、職探しは難航。私は事務職で探していたんですが、北海道にはなかなかないんですよ。事務職って、今は東京に集中しているんですよね。北海道に支社はあっても、事務職はやっていない。

そこへリージョナルキャリア北海道の方から、この会社を紹介されたんです。すぐに面接を受けました。東京の仕事って、量は多いですけど、幅は薄いんです。その点、この会社からは「総務の仕事を全般的にお任せします。将来的には経営参画もしてもらいたい。」と言っていただいたことに、すごく魅力を感じました。

会社の規模は気になりませんでしたか?

まったく気になりませんでした。むしろ、今度は中小企業に入りたいと思っていましたから。大企業は組織や階層があって、風通しが悪くなりがち。その点、中小企業なら自分の意見を活かすことができますし、社長とも直接話せますしね。

両親と暮らし始めて、妻にもゆとりが。

転職してどんなことがよかったですか?

ホントに自由にやらせてもらってます。上司からも「思ったことをすぐに行動に移してもらっていい」といっていただいています。すごくうれしいし、やりがいを感じます。東京にいたときは毎日だるくて、体が重かったんですけど、体の調子もよくなりましたね(笑)。

家族も喜んでいます。中2と小4の子どもがいるので、転校させることには心配もありました。でも、子どもは大人の想像以上に対応力がありました。私の両親と二世帯住宅で暮らしてます。孫と暮らせるようになって親も喜んでいますし、妻も、子どもを親にみてもらえるようになったんで、時間的にも気分的にもゆとりができたようです。笑顔が増えました。

課題や困ったことはありますか?

技術者の会社なので、昼間は誰もいないんですよ(笑)。皆さんと会えるのは、朝と晩だけ。どうやってコミュニケーションをとっていくかが、課題でしょうね。当面は飲み会などに積極的に参加するようにしています。

また、同じ総務業務といっても、業界が違うとかなり違うところがあります。覚えなきゃいけないことはたくさんありますから、毎日が勉強です。経験したことのないことをやるのは、おもしろいですよ。新しい発見があるので。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

大きな決断をするわけですから、時間をかけて、じっくり取り組んでほしいと思います。そして、本当に自分が「いい」と思ったところに入ることをおすすめします。安易な妥協はしないほうがいいと思う。

実は、私も転職活動の途中で、迷った時期がありました。全国的な会社からのお話があったんです。でもそういう会社は、いつかまた転勤があるかもしれない。それじゃあ意味がないですからね。迷った結果お断りして、次の出会いを待つことにしました。そうしたら今の会社を紹介されたんです。自分でもラッキーだと思うし、待ってよかったと思っています。

リージョナルキャリア北海道に仲介してもらったことも、とてもよかったです。サイトや紙の情報だけでは、判断できないことがたくさんあるんですよ。リージョナルキャリア北海道が間に入ってくれたおかげで、知りたい情報を事前に得ることができましたし、安心して面接を受けることができました。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
福澤 謙二郎

当時千葉にお住まいの山口さんは、今年2月末弊社にエントリーされ、お仕事が多忙な時期であったために、まずはお電話にて面談をさせていただきました。

面談では、とにかく山口さんの真面目で誠実なお人柄のおかげで、誠実でコツコツ型の仕事へのスタンス、ご実績を理解できたと同時に、山口さんご夫妻の札幌へのUターンにかける深い思いを伺ったことをよく覚えております。

その後、シオン電機社の非常に重要なポジションの案件をご紹介、ご応募・書類選考を経て、山口さんのお仕事が一段落する4月中旬に札幌本社での面接を調整し、経営陣との面接の結果、お人柄とご実績が高い評価を獲得、見事ご内定の運びとなりました。

「仲人」と致しましては、山口さん・企業双方の期待に添える仕事をさせていただき、非常に光栄に思っております。今後の山口さんの益々のご活躍をお祈りしております。

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