転職成功者インタビュー | リージョナルHERO
暮らしたい場所へのリージョナル転職を成功させたHERO
北海道へのリージョナル転職を見事実現された候補者の成田隆弘さん(仮名)にインタビューしました。
大手リース会社の営業マンとして活躍していた成田 隆弘さん(仮名)は、東京の本社勤めから北海道の企業へ転職を果たしたリージョナルヒーローである。青森県出身の成田さんは北海道出身の妻とかねてより「いずれは北の方へ......」と将来の暮らしを描いており、双方の親の体調悪化をきっかけに実行に踏み切ったという。成田さんのリージョナル転職は生活の拠点を置く地域が変わるだけでなく、大手企業から地方企業へ、リース会社からものづくりの会社へといくつもの変化が生じた。そのなかで実際にどのような出来事が起こり、どう対処していったかお話をうかがった。
- プロフィール住宅設備機器メーカー 成田隆弘さん(仮名) 43歳/大学卒
- 転職活動【転職回数】1回【転職期間】エントリーから内定まで約10ヶ月
職業 | 営業・営業マネージャー | 職業 | 営業マネージャー |
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業界 | 総合リース業 | 業界 | 住宅設備機器の製造販売 |
仕事内容 | 機械設備を中心に顧客向けの販売リース・ 割賦販売の営業部門マネージメント | 仕事内容 | 営業全般の統括に加え、プレーイングマネージャーとして札幌、大阪、四国のエリアを担当。 |
住宅設備機器の製造販売会社で営業マネージャーをしています。入社したのは昨年の7月。業務内容は営業全般の統括に加え、プレーイングマネージャーとして札幌、大阪、四国を担当しています。
新卒でリース会社に就職し、洗車機やポスレジなどガソリンスタンド向け業務機器のリース営業や建設機器のリース営業などに従事しました。赴任したことのある地域は東京、札幌、名古屋で、最後の一年半は東京本社で営業企画の仕事をしていました。
私は青森出身で妻も札幌出身なので、二人とも「いずれは北の方へ」という思いを持っていました。私たちは長男・長女でもあるので、親を放っておける立場でもありません。青森にはあまり仕事がないので戻るとすれば札幌だろうと考えてはいましたが、そのタイミングがいつになるのかは流動的でした。果たして定年後になるのか、その前か......。決断のきっかけになったのは、双方の親が体調を崩したことでした。
20数年間にわたってリース会社に勤務してきたので、当初は金融関係の仕事を探していました。具体的には信用金庫、生保などですね。ところが北海道の雇用状況では外資系の生命保険会社くらいしか募集はありませんでした。外資系の生保は安定性に不安があったので金融関係はあきらめ、他の分野にも目を向けたところ視界に入ってきたのが現在の会社でした。北海道では珍しいものづくりの会社で、社歴が60年もあります。条件面の希望も合致したので、転職を決断しました。
選択肢が少なかったことと、情報がなかなか入ってこないことでした。前職で4年間、札幌に勤務していたこともありましたが、かなり前の話なので縁が切れていて、横の情報を得ることができませんでした。そんな時期に札幌の人材紹介会社であるリージョンズが「東京に支店を出し、北海道へのUターンを強化」しているという新聞記事をたまたま目にして登録し、ご紹介いただいたのが現在の会社です。
転職する前からもう札幌に家を買ってあり、すでに妻と子供は札幌に住み、私は東京へ単身赴任する形になっていました。なので以前から月に一回は札幌に来ていたので、それほど大きな支障にはなりませんでした。
良かったのは家族と一緒に過ごせることに尽きます。東京へ単身赴任していたときは夜遅くまで飲むことが多かったのですが、現在は車通勤で早く帰り、家で食事を取るので健康面にもいい(笑)。また、私と妻の双方の親と定期的に会えるようになったことも大きなメリットです。
だいぶ慣れましたが、はじめての製造業で製品の内容に詳しくないので、当初は専門的な話に入るとなかなか話が進まなかったりしました。これまでに培った営業経験があるのでお客様とのコミュニケーションや距離感は大丈夫なのですが、製品に関わるコストや仕様、関連法令などがわかっていないと説明しにくい面があり、私の大きな課題と認識しています。
それぞれのお考えのなかで何を大事にするのか、優先順位を明確にすることが大切だと思います。また、北海道への転職活動で強く感じたのは、地方の雇用情勢が思ったよりも厳しいことでした。北海道に限らず、多くの地方経済は同じような状況ではないでしょうか。リージョナル転職を考えるのであれば、早めに動いて情報を集め、できれば自分の力をすぐに活かせる職場を見つけるのがよいと思います。
リージョンズ株式会社 高岡 幸生
奥様が札幌ご出身で、そのご両親の面倒をみるために、近い将来の札幌への転職を検討してのご登録でした。高校時代から剣道で東北地区2位、大学でもインカレで団体3位チームの副キャプテンとして活躍し、卒業後は都内大手銀行系リース会社に就職されました。入社当時から花形部門の営業として華々しいご活躍、ご登録時は経営陣直下の営業部門マネージャーで会社からも高く評価されておられました。物腰が柔らか、言葉選びが丁寧で仕事のできる方は違うなぁと思いました。この時私は、北海道に転職されるにあたって、「年収がネックになる可能性がある」ことをお伝えし、「現在すぐにご紹介できる案件はないが、入手次第ご連絡を差し上げる」旨をお伝えしました。