転職成功者インタビュー

株式会社メディカルシステムネットワーク
高畑優斗さん(仮名・社内SE) 34歳

将来を考え、北海道で腰を据えて働ける企業に転職。穏やかな生活と新たなやりがいを見つけた。

大手企業グループのシステム会社に勤務していた高畑さん。プロジェクトの規模も大きく、給与も厚待遇だった。しかし、24時間稼働の向上を担当していたため、トラブルが発生すれば夜中でも対応を迫られるなど、仕事上の苦労も少なくなかったという。

またプライベートでは、まだ子供が小さく、頼れる身寄りがいない愛知県での子育ては不安だった。そして33歳のとき、北海道へのUターンを決意する。

北海道でシステム開発の職を得た高畑さんは、新たな仕事のやりがいと地元での穏やかな生活を語ってくれた。

※本記事の内容は、2021年1月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
0回
活動期間
エントリーから内定まで60日間

転職前

業種
IT・通信
職種
システムエンジニア
業務内容
システムエンジニアとして、自グループで使用する基幹システムの開発

転職後

業種
化粧品・医薬品(小売)
職種
社内SE
業務内容
社内システムの業務改善

前職のプロジェクトでは、ユーザーの顔が見えにくかった。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

株式会社メディカルシステムネットワークは、全国で調剤薬局「なの花薬局」を運営するほか、グループ内外に「医薬品ネットワーク」サービスを提供している会社です。私は情報システム部で医薬品の在庫管理や発注システムの開発を担当し、プロジェクトリーダーを補佐するポジションを任されています。

入社前のご経歴を教えてください。

北海道出身ですが、北海道の大学を卒業した後は愛知県にある大手メーカーのシステム子会社に就職し、工場で使用されている業務システム開発に携わっていました。仕事内容は今とほぼ同じで、部品発注や在庫管理のシステムを担当していました。

転職したきっかけは?

もともと学生時代から地元志向があったのですが、一度は本州に出て勉強してみたいという思いもあり、愛知で就職したんです。そして24歳で結婚し、子どもも生まれました。しばらくはそのまま働いていたのですが、30代になった頃から「このままずっと、ここで働いていいのか?」と悩むようになったんです。

理由はいくつかありますが、前職のプロジェクトではユーザーの顔が見えにくかったことに加えて、仕事もすごく忙しかったんです。工場は24時間稼働していますから、トラブルが起これば夜中でも対応しないといけません。

もう1つは、家庭の事情です。名古屋に住んでいたのですが、私は北海道で、妻は九州の出身。愛知には親戚がおらず、育児では誰にも頼れませんでした。ですから、「いずれはどちらかの地元で子育てしたいね」と夫婦で話し合うようになっていました。

それで私が33歳になったとき、職場の後輩たちが育ってきたタイミングで転職活動を始めることにしたんです。

転職活動はどのように進めたのですか?

まずはひと通り、知名度の高い転職支援サイトにはエントリーしましたが、最終的には北海道への転職に特化したリージョナルキャリア北海道を利用しました。

遠隔地だったので、面談はオンラインを利用しました。社内システム系の仕事で、札幌勤務を希望したところ、10社ほど紹介してもらえ、5社の面接を受けました。

今の会社に決めたポイントは?

いちばん大きかったのは、経験やスキルをそのまま活かせる、という点です。収入も希望していた水準をキープできるのも決め手になりました。

システム会社の中には、残業が多かったり、休日出勤が多かったりする会社があるので、そこは気をつけましたね。その点、当社はルールもきちんとしているし、面接の雰囲気がよかったです。良い意味でシステム屋らしい社風といいますか、前の職場と似ている雰囲気があるなと感じました。

北海道で働きながらも、仕事やスキルの幅は広がった。

転職していかがですか?

上役の人たちとの距離が近くなったことはとても良かったです。入社して間もないのに社長が出席する会議に同席することもあります。意思決定のスピードも速く、仕事の進め方がスムーズになりました。

また、Uターンしたらキャリアアップは望めないと思っていたんですが、実際は違いました。前職では、先人たちが作ってきたシステムにひたすら改修を重ねていく、という進め方だったのですが、今は自分たちで1からシステムを作ることができることに、やりがいを感じながら仕事を進めています。

ユーザーである薬局が目の前にありますので、しばしば訪問してヒアリングを行い、開発や改善に役立てています。システムの規模自体は小さくなりましたが、成果も確認しやすいですし、そのぶんスキルも幅広くなると感じています。

その一方、業種の違いからくる、価値観の違いを感じました。前職は工業系のメーカーでしたから、効率化が最優先。でも今扱っているのは医薬品なので、正確さが最優先なんです。処方ミスや薬のとり違い、また在庫切れは絶対に許されませんから、今の方がシビアかもしれません。

生活面の変化はありましたか?

今は札幌市内のマンションに住んでいて、通勤時間は徒歩と地下鉄で25分ほど。以前は1時間近くかかっていたので、通勤は楽になりました。

帰宅時間も早くなりましたよ。前の職場は、そろそろ帰ろうと思っても、工場からトラブルの電話がかかってきて、その対応が終わるまで帰れなかったり、さらに夜間や休日でも、トラブル対応のために呼び出されることがしばしばありました。でも今の職場はある程度自分で時間を管理することができ、残業もありますが、逆に早く切り上げることができるんです。

私だけでなく家族も平穏に毎日が過ごせるようになったと感じていますし、北海道に帰ってきたことで両親にも「ほっとした」と言ってもらえました。

困っていることや課題はありますか?

とても便利で生活しやすいのですが、想像していたよりも札幌は家賃が高く、名古屋とあまり変わらないと感じます。

また、夏は過ごしやすい気候なのですが、やはり冬の寒さは厳しく、暖房代も名古屋の時より月1万円は高い気がします。

あと、名古屋にいた頃は、たまに大阪や東京へ夫婦で出かけていました。それが簡単にできなくなったことはちょっと寂しいかもしれません。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

1人で活動するよりも、転職支援会社に相談した方が絶対にいいと思いました。コンサルタントに話を聞いてもらっているうちに、自分がなぜ転職したいのか、どんな仕事がいいのか、何を優先するのかなど、考えが自分の中で整理できて、条件が整っていくのを感じました。ですから、転職についての満足度は非常に高いです。そこをあいまいにしたまま転職すると、入社後に「違った」となるのではないでしょうか。

また、地方だから良い会社はない、ということもありません。全国各地にがんばっている会社、がんばっている人がいます。だから必ず、自分が求める職場と巡り合えるはずです。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
福澤 謙二郎

当時愛知県在住の高畑さんと初めてお会いしてから、メディカルシステムネットワーク社へのご入社の決断をするまでの約2か月間、色々なやりとりやアドバイスをさせて頂きました。特に選考の後半の山場の時には、高畑さんがご多忙のため、毎週日曜日の朝に打ち合わせをしていたことを思い返しておりました。

先日、今回のリージョナルHEROの取材をきっかけに、高畑さんと久しぶりにお話をすることができました。非常にお元気そうで、上司や同僚の方々にも恵まれて、また道内在住のご両親にも親孝行ができたとのこと。Uターン転職のお手伝いができたことにとても喜びを感じました。今後も高畑さんが公私にわたり、更なるご活躍をされますよう、祈念しております。

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