株式会社カネカ北海道
大西崇之さん(開発・営業) 32歳
体験談に勇気をもらい、転職を決意。札幌に腰をすえて新たなキャリアを開拓。
前職は農業関係の団体職員だった大西崇之さん。地元北海道の農産物を全国へ販売する仕事はやりがいがあり、待遇面も申し分ない。ただ、唯一の悩みは転勤の多さだった。すでに札幌に自宅を構えていた大西さんの願いは、「札幌に腰をすえて生活すること」。そんな折、リージョナルキャリアの転職体験談を目にし、「勇気をもらえた」という。そして一歩を踏み出した大西さんは前職の知識を活かせる肥料の開発営業という新たな仕事に転職成功し、転勤の心配もなくなった。「あのときに相談していなかったら、今の充実した生活はありません。勇気を出して相談してよかった」と振り返る大西さんに転職体験談をうかがった。(※本記事の内容は、2020年10月取材時点の情報に基づき構成しています)
- 転職回数
- 0回
- 転職期間
- エントリーから内定まで257日間
転職前
- 業種
- 団体職員
- 職種
- 企画・営業
- 業務内容
- 北海道産青果物(玉ねぎ・馬鈴しょ・野菜)の集荷・販売
転職後
- 業種
- メーカー
- 職種
- 開発・営業
- 業務内容
- 北海道内における自社製品(肥料)の営業・開発業務を担当
今後の人生を考えて、“今”動くことを決断。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
株式会社カネカ北海道の新規事業企画グループで働いています。当社は、化学メーカー「株式会社カネカ」のグループ会社で、北海道内における事業を担っています。私は高機能性肥料のチームに所属しており、開発営業を担当。作物別のレシピ開発や、収穫調査、効果の分析、卸会社への営業、生産者に対する栽培講習会などに取り組んでいます。
入社前のご経歴を教えてください。
新卒で就職してから10年間、農産物を扱う団体職員として働いていました。担当していたのは、タマネギや馬鈴薯といった北海道産農産物の集荷と販売です。北海道内の農産物を集荷し、流通業者へ販売していました。
転職したきっかけは?
給料も良く、福利厚生も充実していたのですが、転勤が多かったんです。私は10年のあいだに、初任地の函館から福岡、札幌、旭川と、3度の転勤・引っ越しを経験していました。特に最後の旭川は、単身赴任だったんです。札幌勤務の時代に結婚して、市内に自宅もありましたし、妻も会社勤めをしているので、やむなく単身赴任を決断したのですが、妻はとても不安がっていました。また、高齢になっていた妻の両親の体調も気になっていました。それで30代になったのを機に、これからの人生を真剣に考えてみたんです。今の職場にいれば、これからも全国的な転勤は続く。今後もし昇任していけば責任も出てきて、やめられなくなってしまう。それなら、今のうちに転職し、札幌に腰を落ち着けたほうがいいのではないかと考えたんです。たとえ給料が下がっても、共稼ぎならなんとかなるし、なにより妻も安心すると思いました。
転職活動はどのように進めましたか?
3つの大手転職サイトと、リージョナルキャリア北海道に登録しました。リージョナルキャリアに登録したのは、ネットで見つけて、地域密着しているところに魅力を感じたからです。当初は大手転職サイト経由の選考が進んでいたのですが、最終面接で落ちてしまいました。どうしようかと思っていたら、その直後にリージョナルキャリアから今の会社を紹介されたんです。社名を見た瞬間に「これは!」と思いました。というのも、以前、「カネカグループが北海道で農業分野に進出する」という新聞記事を見ていたんです。こういう会社で働けたら面白そうだなと思っていたので、すぐに「ぜひ受けさせてほしい!」とお願いしました。
今の会社に決めたポイントは?
取り扱う商品が肥料ということで、今までのキャリアを活かせそうでしたし、新しい市場を開拓していくという仕事内容も私に向いていると思いました。そのうえ、ワークライフバランスも大切にしている点も魅力的でした。採用面接は4対1の形式で行い、採用担当者から農業分野に対する熱意を感じたため「ぜひこの会社で頑張りたい!」と思いました。
IT化が進む仕事環境に驚き。働き方が変わり、ワークライフバランスも向上。
転職していかがですか?
肥料チームは私を入れて3人。少人数なので風通しもいいし、働きやすいですね。驚いたのは、仕事環境のIT化が進んでいること。Microsoft Teamsが使えるので、会社のスマートフォンさえ持っていたら、会議も商談も自由自在。会議室や商談場所に移動することなく働けるので、残業も減りました。自分の能力もフルで発揮できますし、働き方は本当に劇的に変わりましたね。
生活面の変化はありましたか?
帰る時間はかなり早くなりました。以前は毎月残業が発生していたのですが、今はほぼ定時の17時40分には会社を出ることができています。そのあと地下鉄の駅で妻と待ち合わせをし、一緒に買い物をして料理をする、というのが今の日課。おかげで妻との会話も増えました。以前は土曜日も出勤することがあったのですが、今はきっちり土日に休みがとれています。有給休暇もとりやすくなったので、趣味のスポーツ観戦と登山も満喫しています。
困ったことや課題はありますか?
給与はやや減りましたが、単身赴任の余分なコストがかからないし、妻も働いているので、贅沢をしなければ問題ありません。ただ、出張は増えました。特に夏と秋は忙しくて、週に1~2日しか札幌にいません。いちばん遠いところだと400キロ先の中標津町まで担当しています(笑)。ただ、私はドライブも旅行も好きなので、あまり気になりません。仕事面では、肥料を扱うのは初めてだったので最初は不安でしたが、農業の基礎知識はありましたので、半年も経ったら慣れました。
転職してよかったと思うことは?
札幌に落ち着けたことがいちばんよかったです。おかげで人生設計がしやすくなりました。私が旭川に単身赴任している時は、妻はあまり元気がなかったのですが、今はとても元気。今回の転職をすごく喜んでくれています。私自身のワークライフバランスもよくなり、働きやすくなりました。残業や土曜出勤がなくなったからか、私の体調もいいですね。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
実は、この「リージョナルHERO」の転職体験談を見て、勇気をもらったんです。大学時代の友人たちの中には、「転職して失敗した」という人もいて、転職に対する不安がありました。私が特に気になっていたのは、キャリアのことでした。「新卒で入社し、これまでキャリアを積んできたことが無駄になるんじゃないか?」と思っていたんです。ところが「リージョナルHERO」を読んだら、自分の暮らしや家族のことを優先して転職を決断した方や、キャリアの可能性を拡げている方が多くいたのです。すごく勇気をもらいましたね。私の場合、運もよかったと思っています。とてもいい会社とマッチングできました。あのとき、私が一歩を踏み出していなかったら、今の充実した生活はありませんでした。ですから、もし転職について迷い、悩んでいるのなら、プロに一度相談してみてはどうでしょうか。相談してみれば、人生相談も含めたいろんなアドバイスももらえます。そのうえで、「やっぱり転職はしない」と判断してもいいと思うんです。リージョナルキャリアは、地域密着サービスならではの求人を持っていて、求人紹介も具体的で親切でした。相談相手にはぴったりだと思いますよ。