転職成功者インタビュー

株式会社食創
中田将雅さん(執行役員) 47歳

役場、地域商社、大手企業を経て、地元・十勝で老舗米穀店の経営を担う挑戦。

帯広市に生まれ、神奈川県の大学を卒業後、地元・十勝に戻り役場へ入職した中田さん。広報や観光振興など地域に密着した仕事に携わり、道の駅や観光施設の立ち上げを機に設立された地域商社では、事業統括として地域に収益を生む仕組みづくりを牽引してきた。

その後、「民間企業の仕組みを知りたい」と全くの異業界である本州の大手企業へ転職。営業や経営について学び、家庭の事情をきっかけに地元へ戻ることを考えるようになった。現在は株式会社食創の執行役員として、グループ企業の米穀店で将来の事業承継を見据えた次の経営体制づくりを担っている。

「規模の大きな組織を経験したからこそ、今度はお客さまと接点を持ちながら経営に関われる仕事がしたかった」と語る中田さん。多彩なキャリアの先に選んだ、地元での新たな挑戦について、お話を伺った。

※本記事の内容は、2026年8月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで49日間

転職前

業種
人材派遣業界
職種
営業推進
業務内容
営業推進部門にて、営業戦略・施策の立案と推進を担当。

転職後

業種
食品・米穀卸売業界
職種
執行役員(グループ会社出向)
業務内容
M&Aによりグループに加わった米穀店に出向し、経営管理全般を担当。経営数字の分析、営業戦略の策定、業務プロセスの整理・デジタル化を推進。

地域とともに歩んだキャリアの先に、米穀店の経営という新しい役割。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

食品や米穀の卸売を手がける会社に執行役員として入社し、M&Aによりグループに加わった米穀店に出向しています。本体からの出向者は私一人で、経営管理全般を担っています。

出向先は、お米を中心に、食品、灯油、タバコ、お酒といった暮らしに欠かせない商品をお客さまのご自宅までお届けする、昔ながらの地域密着型の会社です。

将来の事業承継も見据えながら、どのような状況でも会社が円滑に回る経営体制をつくることが私のミッションです。現在は社長とともに、経営数字の分析や営業戦略の策定、紙中心だった管理業務の整理・デジタル化を進めています。

入社前のご経歴を教えてください。

生まれは帯広で、神奈川県の大学を卒業後に十勝へ戻り、役場に入職しました。役場では企画課や観光課を中心に、広報や観光振興など、地域活性を目指した仕事を幅広く担当しました。

道の駅や観光施設の立ち上げ時、「運営を誰が担うのか」という議論から、2018年に地域商社を設立し、約4年間、事業統括として地域に収益をもたらす仕組みづくりに取り組みました。

その後、「純粋な民間企業の仕組みを知りたい」という想いから、本州の全く異なる業界の企業へ転職し、営業推進を担当しました。

転職のきっかけは?

家庭の事情もあり、地元に戻って暮らすことを考えたのがきっかけです。前職の仕事は充実していましたが、短い期間に東京や名古屋への転勤が重なり、働く場所を自分で選びにくい環境でもありました。

これからの暮らしを考えたとき、腰を据えて働くなら地元だと思い、十勝で働ける環境を探し始めました。

転職活動はどのように進めましたか?

基本的には、リージョナルキャリア北海道(運営:リージョンズ株式会社)のコンサルタント、宮崎さんにお任せしていました。スカウト型の転職アプリも入れてはいたのですが、求人を一つひとつ見て動くのは時間がもったいないと感じ、リージョナルキャリア北海道に絞って活動しました。

私の人となりを理解した上で、求人として世に出ていない企業にも個別にアプローチしてもらえたので、気持ちの面でもとても楽でしたね。道外の企業など、想像していなかった提案ももらい、比較しながら考えることができました。

今の会社に決めたポイントは?

直前まで規模の大きな会社に在籍していたので、今度は逆に、地域のお客さまと接点を持てる仕事がしたいと考えていました。そんなときに、昔ながらの米穀店の経営を担うというお話をもらい、「これは面白い」と感じたのが一番のポイントです。

経験を評価してもらえる分野に進む道もありましたが、それだと将来がなんとなく見えてしまう。未経験の業界に挑戦できて、それが地元企業だったのが決め手でした。面接で社長と常務の人柄に惹かれたことも大きかったですね。

異業界だからこそ味わえる、日々新しいことを吸収し、還元する楽しさ。

転職していかがですか?

面接で感じた通り、社員は本当にいい人ばかりです。一方で、地元で長く働いてきた社員が多く、外からの環境変化が少ない会社でもありました。

だからこそ、私が他の業界で経験してきたことや新しいやり方を伝えると、興味を持って行動に移してくれます。人材育成についても積極的に関わり、学びの場に参加する人も増え、「学ぼう」という空気が生まれているのを、この1年半で実感しています。

転職して良かったと思うことは?

異業界に入り、日々学ぶことが多く、これまで味わえなかったような経験をさせてもらえているのは、純粋に楽しいですね。社長自身が学ぶ意識の高い人で、毎月さまざまな場所へ学びに足を運んでおり、私も同行しています。この土地にいても学べる機会が多いのは、ありがたいことです。

また、長年かけてお客さまとの関係を築いてきた社員と、自分なりの営業スタイルを持ち込む私とで、お互いに高め合える関係ができつつあることも、転職して良かったと感じる点です。

生活面の変化はありましたか?

以前は役場の職員という立場で地元を見ていましたが、今度は一人の住民として暮らし、改めて十勝は住みやすい街だと感じています。

それから、20代の頃に東京へ出ていった同世代が、40歳前後になって続々と地元に戻ってきています。皆「やっぱり帯広がいい、十勝がいい」と言って、この地域を盛り上げようという機運が生まれている。それがとても心強いです。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

収入や勤務地といった条件を、最初からがっちり固めすぎないことをおすすめします。私自身、条件を細かく決めずにコンサルタントにお任せしたことで、想像もしていなかった企業を紹介してもらえました。自分の人となりを伝え、候補をたくさんもらえる環境をつくった方が、可能性は広がります。

もう一つは、「ここだけは譲れない」というポイントを明確にしておくことです。譲れないポイントさえ守れていれば、環境の変化にも耐えられる。私の場合、それは働く場所でした。迷ったときは、譲れない軸をぶらさないことが大切ではないでしょうか。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
宮崎 美晴

中田さんの転職支援で印象に残っているのは、条件を固定せず、ご自身の可能性を広げる形でお任せいただいたことです。

中田さんの強みは、成果にこだわるストイックさ、立場の異なる人々をつなぎ、組織を前に動かす力にあります。だからこそ、求人として世に出ていない企業も含めて、幅広くご提案しました。

昔ながらの米穀店の経営を担うという決して簡単ではない挑戦を、「これは面白い」と受け止められた柔軟さと前向きさが、今のご活躍につながっていると感じます。中田さんの今後のさらなるご活躍を楽しみにしています。

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