転職成功者インタビュー

株式会社サインキューブ
野村高徳さん(プロダクトマネージャー) 32歳

北海道で新しいことにチャレンジしたい。やりがいのある仕事に出会えた。

前職はIT業界でMaaSやAI、ブロックチェーンといったIT分野の先進技術を使って新規事業の創出に取り組んでいた野村さん。次の会社ではもっと自分が成長でき、主体的に取り組める仕事に挑んでみたいと転職に臨んだものの、自分の希望に合った「新しいミッションに挑戦できる会社」がなかなか見つからなかった。

そんな折、野村さんはリージョナルキャリア北海道のコンサルタントから、立ち上がったばかりのIT企業を提案される。創業社長と話し、新たに始めようとしている医療・介護系サービスの可能性に共感した野村さんは、転職を決断。

入社後、すぐプロジェクトに関わり、開発や介護施設へのテスト導入を経て新サービスをリリース。「サービスをさらに広げてお客様に喜んでもらいたい」と意気込む野村さんに、転職活動を振り返ってもらった。

※本記事の内容は、2023年12月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで30日間

転職前

業種
IT業界
職種
プロジェクトリーダー
業務内容
AIやブロックチェーンなど先進技術を使った様々なプロジェクトの企画、開発

転職後

業種
IT業界
職種
プロダクトマネージャー
業務内容
SaaS型自社サービスの企画、開発

新しい課題と向き合うことで、自分の力を伸ばしたい。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

サインキューブは医療・介護現場において、効率化と健康促進の観点からシフト作成業務を改善することで、すべてのユーザーを苦痛から解放することを目標に取り組んでいる2021年創業の新しい会社です。

私はその立ち上げメンバーとして設立1ヶ月後に入社しました。入社してから現在までの私の業務は、シフト管理サービス「シンクロシフト」のプロダクトの企画・開発・要件定義から予算・スケジュール管理と、リリースに至るまでの全工程に関わっています。

2年かけて開発と北海道(札幌・函館)の介護事業所にテスト導入などご協力いただき、「シンクロシフト」は2023年10月にサービスの先行リリースができました。現在、会社は5名、同僚とのチームワークも良好で「シンクロシフト」をより良いサービスへと進化させるため、一丸となって取り組んでいます。

入社前のご経歴を教えてください。

北海道の大学を卒業後、鉄鋼関係の会社に入社。プラント設備のエンジニアリングや保守を行う部署で、主にプロジェクト管理業務を行っていました。ここでの7年間は私にとって様々な経験を積ませてもらえて大きく成長できました。

ただ、取扱い製品が鉄鋼製品なので自動車部品の各メーカーなど、BtoB向けの企業ばかりということもあり、「一般消費者が喜ぶ姿を感じられるような仕事をしたい」と思うようになりました。

1度目の転職先はIT業界で、ITの経験はそれほどありませんでしたが、これまでのプロジェクト管理の経験を活かしてAIやブロックチェーンなど先進技術を使った様々なプロジェクトの企画、開発に携わりました。

MaaS関連の実証実験や、AIとドローンを使って農作物の生育状況をデジタルで可視化する、といった研究にも取り組みました。

転職のきっかけは?

前職では、事業の立ち上げや新規プロジェクトの創出がメインで仕事は充実していました。さらに社外のお客様との折衝も多く、自らの成長に繋がる良い経験がたくさんできたと思っています。

ところが、3年目に会社の方針転換があり、人員が縮小されることに。多くのメンバーが抜け、開発も停滞するようになりました。このままでは「自身の力を伸ばせないのでは」と懸念を抱き、再度の転職を考え始めました。

転職活動はどのように進めましたか?

最初は大手の人材紹介会社に登録し、オファーを待ちました。前職経験から新規事業の立ち上げにやりがいを感じていたので、ゼロからモノ作りができるような企業、または新規事業の拡大に携われるような企業を探していたのですが、なかなか希望に合う紹介をいただけませんでした。

また、コンサルタントからは私の過去のキャリアを見て、鉄鋼業界を紹介されることも度々ありました。そんな折、リージョナルキャリア北海道のコンサルタントである新井さんから連絡を受けました。

新井さんに自分の希望を話すと、自信を持って「そういった案件は北海道にあります」と言ってもらいました。正直、「本当かな…」と思いましたが、実際に紹介いただいた内容を見たときに「まさにこれだ!」と感じました。

新井さんは、私が書いた履歴書や職務経歴書についてアドバイスをくれましたし、彼と面談するうちに自分のやりたいことを改めて整理できました。この方の紹介なら安心して転職活動を進められると感じました。

今の会社に決めたポイントは?

新井さんからは3社紹介いただきましたが、最も魅力を感じたのがサインキューブでした。特に魅力的だったのは、立ち上がったばかりの企業であり、真っさらな状態であること。また、創業から携わることができ、自らの手で新しいプロダクトを作れる環境で思う存分チャレンジできると感じました。

そして、入社前の社長面接の時に、現在の医療・介護業界に対する課題や新サービス「シンクロシフト」の構想について熱く語ってもらい、サインキューブで働きたい気持ちが確固たるものになりました。

ゼロベースからのモノづくりに携わるプロジェクトに関わり、充実の日々。

転職していかがですか?

私が一番やりたかった、ゼロから新規事業を創り出す仕事に取り組めて日々充実しています。仕事を与えられるのを待つのではなく、自分自身でやるべきことを考えて遂行していかなければなりません。社長も我々を信頼して任せてくれるので、「自分たちで生み出しているんだ」という確かな手応えがあります。

もちろん、大変なこともあります。サインキューブに入社する以前の私には、医療・介護業界の知識がありませんでした。そのため、医療・介護のお客様にとって満足のいくシフト管理サービスを開発するにあたり、現場で働く方々にとって本当に求められているものが何か、しっかりリサーチする必要があったのです。

それらを見極めた上で要件を定義し、機能に落とし込んでいきました。開発した機能が設計通りの動きをしないこともあったため、既存機能を活かしつつ、新たな対策を検討し、効果検証を行う際にも「お客様にとって満足のいくシフト」を常に考え続けてきました。

壁にぶつかった時は、定期ミーティングで仲間と意見を出し合ったり、社長と直接話したりして自分の考えを整理しながら、軌道修正していきました。社長を含めみんながざっくばらんに意見を言い合えるのも、当社の長所。開発が進むごとに、チームワークも良くなったと感じます。

困っていることや課題はありますか?

課題は山積みです。「シンクロシフト」はリリースされたばかりでもあり、これからがスタートです。そのため、より多くの医療・介護の現場で使っていただき、シフト管理が苦しいと感じているお客様の課題解決に役立つようにしていかないといけません。

これまではプロダクトを完成させることが優先されていましたが、今後は、営業やマーケティングを効率的に行うことで、導入いただくお客様が真に満足できるサービス提供が重要になってきます。

より広い視野が求められるという難しさもありますが、一方では新たなチャレンジでもあると感じます。お客様に使っていただいた時、期待以上の効果を出せるようなサービスに育てていきたいですね。

生活面での変化はありますか?

サインキューブに転職するタイミングで結婚し、その後、子どもが2人生まれました。子育ての忙しさはまさに今が最盛期という感じで、夫婦ともどもバタバタしながら育児にいそしんでいます。

業務がどんなに忙しい状況でも家族がそばにいてくれるのは、やはりありがたいですね。「家族のためにももっと頑張ろう」と、やる気が出ます。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職活動において一番大事なのは自分自身の棚卸しだと思います。自分の活かせるスキルは何か、どんな経験を得たいか、などを整理し、なりたい将来像をしっかり描く。それが重要ではないでしょうか。

一人で考えるのが難しいなら、紹介会社のコンサルタントに話を聞いてもらうのも一つのやり方だと思います。多くの転職者に寄り添ってきたコンサルタントなら、よりよい方向を一緒に考えてくれるでしょう。

時間をかけてでも、しっかり自己分析できていれば、自ずと選択がブレなくなります。転職後のミスマッチは起きにくくなるでしょうし、自分のスキルを活かしながら、存分に成長できると思います。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
新井 太樹

前職は「会社の方向性が変わってしまい、『新しい道』に行く」と語られていたのが印象的でした。

一方で、「他社コンサルタントから紹介される企業はマッチ度が高くない。やりたいことは新規事業開発などで、ビジネスの根幹に関わり、自分たちで考えて販路拡大していくチャレンジができる業務」と穏やかながら熱い想いを語っていただきました。

北海道で希望を満たすポジションは多くはないものの、事業意欲旺盛な社長のもとでは必ず輝く方だと感じ、新たなことにチャレンジしている企業をご紹介しました。

結果的に、しっかりサービスをローンチさせ、さらにグロースさせていくフェーズにおいて、目をキラキラさせて働く野村さんの姿を見て、良いご支援ができたのではないかと思っています。

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