転職成功者インタビュー

株式会社レバンガ北海道
児島涼子さん(仮名・管理部門マネージャー) 42歳

勇気を出して前へ踏み出すことで、人生が一つの線へつながっていく。

子どもの頃は教師になりたかった児島さんは、大学で教員免許の取得を目指したが挫折。それでも教師への想いが残り、卒業後は民間の学習塾に就職。その後、結婚・出産を経て専業主婦として10年を過ごす。再び歩み始めたキャリアは、小学校低学年から乳児までの4人の子どもを抱えるシングルマザーとしてだった。

そんな児島さんが現在働いているのは「株式会社レバンガ北海道」。ものすごいスピードで動き続けるのは、コートの中の選手だけではなく、会社を運営するスタッフたちもまた同じ。児島さんの仕事はバックオフィスの責任者として、変わり続ける状況の中で猛突進するスタッフたちをサポートすることだ。

そんな児島さんはリージョナルキャリア北海道からレバンガ北海道の求人案件を紹介された時、「自分の人生の点が線でつながったような感覚を覚えた」と話す。そんな児島さんの転職体験談を紹介しよう。

※本記事の内容は、2023年1月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで60日間

転職前

業種
流通小売
職種
管理本部 内部統制マネージャー
業務内容
内部統制マネージャーおよび役員付として、子会社16社を含めた内部統制、コンプライアンス業務、法務関連、M&Aサポート業務

転職後

業種
プロスポーツ運営
職種
管理部門マネージャー
業務内容
管理部門(総務・人事・労務・内部統制・会議収集など)の幅広い業務に対するマネジメント

評価のために働く自分に気づいた時、環境を変えようと決意した。

現在の仕事はどんな内容ですか?

私たちの会社の中心事業はプロバスケットボールチーム『レバンガ北海道』の運営です。売上高の7割はスポンサー収入とチケット収入で構成されています。チームを存続させるためにはパートナー・スポンサーの獲得が必要ですし、「試合を応援に行きたい」というファンを増やしていくための広報活動や販促活動、お客様対応も大切になってきます。

またバスケットボールの楽しさを知ってもらい、未来のバスケットボール選手を育てるための「アカデミー部門」も運営しています。企業理念である「北海道から『⼈』に『社会』に感動を届け、世の中を笑顔にする。」を実現し続けることが我々の存在意義です。

私が所属するのは『アカウンティングディビジョン(管理部)』といい、総務、経理、人事などバックオフィス全般の責任者を務めています。女性3人の部署で、私たち以外のスタッフは外に出ていることが多く、いつもすごいスピードで走っているため、みんなを縁の下で支えるのが私たちの役割です。

安心してスタッフが戻ってこれる場所を作り、いつも変わらずそこにいて、クリーンな状態を保つこと。それが我々管理部の責務です。付け焼刃の対応ではばれてしまうので、日頃からコツコツと準備を積み重ねています。

入社前のご経歴を教えてください。

専業主婦として10年過ごした後、大手食品小売の子会社である燃料販売会社へ就職しました。当時の私にはアピールできるような経験やスキルがなく、自信を持てる要素は何一つありません。また、小さな4人の子どもを育てているという状況では採用してくれる会社がなかなか現れませんでした。

結果として採用してくれた会社の面接では、「いま私の引き出しは空っぽなので何でも入ります、何でもやります」と伝えたことを覚えています。こんな状況の人間を雇ってくれてことを深く感謝し、恩返しをしたい、少しでも役に立ちたいと思っていました。自信もプライドもなく空っぽであるということが強みであると気づき、フラットな姿勢で何でも吸収しようという気持ちが強かったです。

営業事務や経理として7年間働いた後に本社へ異動になり、役員の下で内部統制や子会社管理などに従事してバックオフィスとしてのキャリアを積んでいきました。

専門的に学んだわけではないのでスペシャリストにはなれませんが、広く様々な分野に携われたことが貴重な経験になりました。尊敬する上司にも出会い、この道でもっと必要とされる人間になりたいと思いました。

転職のきっかけは?

会社の事情もあったのですが、組織が大きすぎてだんだんと自分の将来の姿が見えにくくなったということがあります。また本来の業務やミッションと関係ないことに時間を割くことが増えてきました。

「この仕事は何のためにやっているんだろう?」と思うことが多くなり、仕事本来の目的ではなく会社からの評価のために働いている自分がいることに気づき、環境を変えようと決意しました。

転職活動はどのように進めましたか?

知り合いからリージョナルキャリア北海道(運営会社:リージョンズ株式会社)の転職支援サービスを紹介してもらい、エントリーしました。転職にあたってあまり多くの条件をお伝えしなかったと記憶していますが、ただ一つこだわっていたのは「大きすぎない会社である」ということ。その中でいくつか会社を紹介いただいて面接に進みました。

レバンガ北海道のお話をいただいたのは転職活動も後半に差しかかった時。「どうしてもここに入りたい」という思いが募り、進んでいた他社との話を全てお断りしてレバンガとの面接にのぞみました。

担当コンサルタントの宮崎さんからは会社が求めている人材像や採用の背景など、様々な情報をいただきとても感謝しています。内定の連絡も宮崎さんを通じてでした。これがダメだったらまたゼロから転職活動を始めないといけない状況に自分を追い込んでいたため、内定の連絡はとても嬉しかったです。

今の会社に決めたポイントは?

実は中学と高校の時にバスケットボール部のマネージャーをしていて、折茂さん(現レバンガ北海道 代表取締役社長)の現役時代に何度か試合を見に行ったことがあります。熱狂的なファンとまでは言えませんでしたが、お話をいただいた時に「あのレバンガに入社できるチャンスが目の前にあるんだ!」と思いました。

一般に求人は出ていませんでしたし、管理系のお話は滅多にないだろう、これを逃したら人生の中でこんな機会はもう2度とやってこないと思い、すぐに宮崎さんに話を進めてもらいました。

中学当時は他校でマネージャーがいる部活は少なく、よく「何でマネージャーをやろうと思ったの?」と聞かれました。それは、自分が舞台に立つより舞台に立つ人をバックアップしたいという性格だったからだと思います。

自分が舞台の中心に立つことには怖気づいてしまいますが、裏方として頑張る人の役に立ちたいという気持ちを強く持っていました。選手のユニフォームを洗濯したり、ジャージを畳んだり、重い荷物を運んだり、時には愚痴や弱音を聞いたり…。そんなことで必要としてもらえるのであれば本望でしたし、苦に感じることはありませんでした。

「レバンガ北海道でバックオフィスの責任者になる」。大人になった自分はバックオフィスでのキャリアを歩んできており、頑張る人に対してサポートできることが中高時代よりずっと多方面に広がっている。力になれることがあるのではないか。自分の元来の性格や志向、中高時代の思い出、その後に歩んだキャリアなど、自分の人生の点と点が一つにつながったような気がしました。

職場で働く母親の姿を、子どもたちに見せることのできる喜び。

転職して良かったと思うことは?

弊社は約30人規模の会社ですが、小規模がゆえに自分の働きが組織に与える影響が大きく、「何のために仕事をしているのか?」ということがとても明確です。評価のためだけに仕事をしてしまうと精神的な苦痛にもつながりますが、ここではそのようなことがありません。

クラブを大きくすること、たくさんのお客様に来てもらうこと、北海道を元気にすること、全ての仕事がそこにつながっています。スタッフ全員がその目標に向かって走っている。そういう環境がすごく居心地がいいですし、皆からパワーを分けてもらっています。

今後のキャリアの展望は?

弊社ではどの部署も時間が足りないと感じながら多くの業務をこなしています。自分のキャリアの中で経験がある社内DXの導入などを進め、それぞれの部署の皆が本来の業務にもっと時間と労力を注げる環境作りをしていきたいです。

社内環境を整えて、社員ひとり一人がレバンガ北海道で働けていることの価値を感じ、「ここに入ってよかった」と胸を張って言える会社を作っていきたい。そうすることで「レバンガに入りたい、レバンガで仕事をしたい」と思ってくれる人をもっと増やしていけるはずです。

生活面の変化はありましたか?

正直に言うと、労務環境は前職より今のほうがタフなのは事実です。でも精神的には健やかな状態でいます。仕事で疲れたとか大変だとか思うことが少ないです。また我が家では子どもに働く姿を見せることができるのは私しかいません。

どんなことをしているのかわかりにくい仕事より、母の仕事の意義を子どもたちが感じられる働き方をしたいと思っていました。現在は試合の日に子どもたちが会場に試合を見にきて、私がスタッフとして働いていることもあります。子どもたちに働く姿を見せられる仕事を誇りに思います。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

一生仕事を続けていくという前提で話をすると、自分の目標をどこに置くのかというのが一番大事だと思っています。いま在籍する会社の中にそれがあれば大事にするべきだと思いますが、もし目標を見失ってしまっているのであれば、環境を変える選択をしてもいいと思います。

停滞した場所や状況の中に長く身を置くと、いつしかその世界が当たり前になり、それ以上のものが見えなくなってしまいます。「井の中の蛙」にならないようにより広い世界に飛び出すのは、人生において時には必要ではないでしょうか。

私もそのように挑戦してきました。シングルマザーで4人の子どもを抱えており、その状況では先の分からない不安定なことに踏み出す勇気がなかなか湧いてきませんが、ご縁やタイミングもある中で思いきって飛び込んだことがいい結果につながりました。

私と同じような境遇の方に、怖いけれど平穏を壊すことで新たな幸せが舞い込むこともある、ということを心からお伝えしたいです。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
宮崎 美晴

児島さんとの面談では、「これまで新たな職務は自力で学んで習得した」「常にルーチンな仕事は無かった」というお話がとても印象的でした。精神的なタフさや高い成長意欲、好奇心が旺盛な印象を受けました。

レバンガ北海道のお話を初めてさせていただいた際に「実はバスケが大好きなんです」というお返事がとても嬉しかったことを覚えています。現在も、幅広い業務をマルチタスクでこなし、忙しく動き回っているとお聞きするたびに、児島さんらしさを発揮されているようで、心の中でいつも応援しています。同社のコアメンバーとして、さらなるご活躍を楽しみにしております。

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