転職成功者インタビュー

株式会社メディカルシステムネットワーク
佐藤和夫さん(仮名・不動産管理) 36歳

家族のための転職で、自分も幸せに。5度目の転職でようやく出会えた理想の職場。

北海道で複数の転職を経験してきた佐藤和夫さん。前職は賃貸マンションやアパートの管理業務で、仕事は好きだったものの働く環境はハードだった。毎日夜遅くまで残業し、クレームが入れば、夜中でも対応。スマホを持ったまま寝てしまっていることもたびたびあったという。しかし待望の子どもが生まれ、仕事偏重の生活に疑問を持った佐藤さんは5度目の転職活動をスタート。当初は希望通りの仕事がなかなか見つからず苦労したが、リージョナルキャリア北海道の紹介で現在の会社と巡り合った。「仕事も、プライベートも、いいことばかり。ちょっと遠回りしたけど、これまでの苦労は無駄じゃなかった」と大満足の表情で今回の転職を振り返ってくれた。(※本記事の内容は、2022年10月取材時点の情報に基づき構成しています)

転職回数
3回
転職期間
エントリーから内定まで112日間

転職前

業種
不動産
職種
不動産管理
業務内容
自社管理物件の管理など

転職後

業種
医療関連
職種
不動産・施設管理
業務内容
自社管理物件の運営・管理など

子どもが起きる前に家を出て、寝た後に帰る生活。「このままでいいのか?」と思った。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

札幌に本社を置くメディカルシステムネットワークで働いています。所属は不動産事業部で、当社が展開する医療モールや医療ビルなどの管理業務が私の仕事です。

施設を巡回して不備がないかを確認し、テナントさんから要望があればすぐに対応。故障や破損などがあった場合は業者に発注しますが、簡単な修繕や電球の交換、外周の草刈り・清掃、植栽の手入れなどは、自分たちで行っています。

入社前のご経歴を教えてください。

出身は北海道です。道内の大学へ進学したのですが途中で退学し、北海道で働き始めました。時計・宝石の販売を3年。パチンコ店の接客を2年半。看板の施工・取り付けを1年経験。今の会社に入社する前は、不動産管理の会社で、賃貸マンションやアパートの管理業務を8年間担当していました。

転職のきっかけは?

いちばんの理由は、前職の労働時間が長かったことです。毎月ほぼ60時間の残業をしていて、家に帰るのはいつも21時すぎ。もっと遅くなることもザラでした。不動産管理の仕事は好きだったので続けていたのですが、2年ほど前に子どもが生まれてから、考えが変わってきたんです。

子どもが起きる前に家を出て、寝た後に帰る生活。平日に子どもとふれあえる時間はほとんどありませんでした。私は子どもが好きで、夫婦で一緒に育てたいと思っていたのに、実際は妻に任せっぱなし。その間にも、子どもはどんどん成長していきます。「このままでいいんだろうか?」と考えるようになったことが、転職活動を始めるきっかけになりました。

でも今考えると、自分自身も相当きつかったんです。クレーム対応の仕事が多かったので、電話が夜間や休日にかかってくることも多く、スマホを持ったまま寝ていることもありました。「こんな生活がずっと続くのか?」という不安も感じていたのだと思います。

転職活動はどのように進めましたか?

大手の転職サイトにいくつか登録しました。不動産管理の仕事を続けたかったので、テナントやビルを管理する仕事を希望していましたが、見つけるのはけっこう苦労しました。今の会社と出会うまで、半年くらいはかかったと思います。

というのも、不動産業界にはいろんな職種があるので、ちょっと外れた紹介も多かったんですよ。売買や賃貸仲介の仕事を紹介されたり、前職と同じ賃貸マンションやアパートの管理を紹介されたり。それだと多分、状況は変わりませんからね。

そんな中、大手の転職サイトを通じてリージョナルキャリア北海道からスカウトメールをもらいました。全部で3社を紹介してもらい、その中に今の会社がありました。

今の会社に決めたポイントは?

仕事内容が自分の希望に近かったですし、チームで仕事をするスタイルにも大きな魅力を感じました。前職は個人担当制で、自分1人で30件の物件を担当していたんですが、かなり大変だったので、前職の時からずっと「チームで仕事をしたい」と希望を出していたんですよね。

また残業が少ないという点も大きかったです。家からもすごく近かったし、この会社なら子どもとの時間がとれそうだと思いました。

仕事内容に草刈りや除雪といった力仕事もあると聞いていましたが、私はもともとそういう作業が好きなんですよ(笑)。ですから不安なく入社を決めることができました。

世の中にこんなホワイトな会社があるとは!とびっくり(笑)。

転職していかがですか?

最初はどこに何があるのかを覚えるために、先輩と一緒に建物を巡回して、清掃の仕方や確認の仕方などを勉強していくことから始めました。仕事内容については、前職でやっていたマンション管理との違いに少し戸惑いましたが、同時に、「すごく平和だな」と思いました(笑)。

クレームや緊急事態が少ないですし、電話が引っ切り無しにかかってくることもありません。残業もほとんどないですし、人間関係もすごくいいです。私が所属する管理セクションは9名なのですが、スポーツをやっている方が多く、熱い心を持った、優しい方しかいません。年齢は20代から60代までと幅広いのですが、気さくに話ができますし、コミュニケーションもよくとれていると思います。会社の雰囲気もいいです。

上からの圧力みたいなものがなく、部長や課長のことも「さん」づけで呼ぶんですよ。最初はびっくりしました(笑)。上に立っている人ほど腰が低いですし、残業もなく、休みもしっかりとれますし、こんなにホワイトな会社があるんだと驚きましたね。

転職して良かったと思うことは?

もう、よかったことしかないです(笑)。まず、時間に余裕ができました。明るい時間帯に帰れることがこんなに幸せだとは思いませんでしたね(笑)。家族との時間もできましたし、自分の時間も増え、本当に幸せです。

チームで働ける環境もありがたいです。以前は、1人で仕事をして、1人で謝って、1人で対応して…と精神的にきつかったのですが、今はチームで「こうだよね」と確認しながら仕事ができるので安心して働けます。

また転職したおかげで、目標も持てるようになりました。前職では上司がすごく大変そうで、マネジャーになりたいとは思わなかったのですが、この会社ならいつかチームをマネジメントできるような人間になりたいと思っています。

それに最近、2人目の子どもができたんですよ。前職のままだったら不安だったと思いますが、この会社なら、私も一緒に子育てできるから大丈夫。妻も安心して出産できるのではないかなと思います。

困っていることや課題はありますか?

最初はちょっと、職場への溶け込みづらさを感じました。チームで仕事をしているぶん、すごく絆ができているところに外から飛び込んだので。

でも恐らく、周りの人たちはそんなこと意識していなかったと思います。私が勝手に意識していただけで(苦笑)。ですから一緒に巡回しているうちに、いつのまにか溶け込んでいました。

生活面の変化はありましたか?

帰宅が劇的に早くなりました。だいたい17時半には仕事が終わるので、それから10分後には家に帰りついています。

そこからは家族の時間。みんなで一緒にご飯を食べ、娘と遊んだり、お風呂に入ったり。私が帰ってきたら、娘がお帰りの“ギュー”をしてくれるんですよ(笑)。朝も、娘を保育園まで送れるようにもなりましたし、保育園から出る時に手を振ってくれる娘の姿を見て、そのたびに「頑張らなければ」と思いますね。

それから、週に1~2回、夜にジムへ通うようになりました。仕事を頑張るためにも、体を鍛えておかなければいけないと思って始めたんです。おかげで体調もいいですし、夜もぐっすり眠れるようになりました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

ずっと同じ会社にいると、知らず知らずのうちに、自分をその会社に合わせていきますよね。でも、そこでの普通が、別の会社では違うということもあります。

世の中は想像以上に広いので、もし今の環境に不満があるのなら、転職にトライする価値はあると思います。いろいろトライして、経験してみてわかることもありますから。

私も何回か転職してきましたが、その結果こうして今の会社と出会えたので、決して無駄じゃなかったと思っています。ちょっと遠回りしてしまったかもしれませんけどね(笑)。

前職では残業をたくさんしていたので、以前と比べれば収入は少し下がりましたが、まったく後悔していません。時間の方が大事ですから。特に子どもは1日1日成長していきます。それは、2度とは来ない、かけがえのない時間の連続。転職したおかげで、その時間を家族で過ごせるようになりました。

それもリージョナルキャリア北海道のおかげです。あとで聞いたのですが、今の部署は初めての中途採用だったとか。たぶん、どこのサイトにも載っていない求人だったと思います。ですから紹介してくれたリージョナルキャリア北海道には感謝しかないですね。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
福澤 謙二郎

佐藤さんとの初回面談時、非常に多忙な労務環境の中でも、奥様の協力のもと、一家の主としての役目を必死に果たしながら、宅地建物取引士の資格を取得するなど、とても真面目な人柄と仕事に対する強い責任感をお持ちの方と感じたのを覚えています。しかし、それと同時に「奥様への感謝と申し訳なさ、そして仕事への徒労感もお持ちなのでは…」と感じました。現在は公私ともに充実した日々を送っているご様子で、職場の徒歩圏にある自宅から、2歳のお子さんと手をつないで保育園まで歩き、その後出勤するという流れが日課とのこと。また今回の取材で上司の方からは、「礼儀正しく、真面目で素直。周りを明るくしてくれてモチベーションを上げてくれます」との評価と、「今後は部下を束ねていくチームリーダーを期待しています」との言葉があり、今後のご活躍が楽しみと感じました。最後に、20代にやっていた格闘技の練習も再開されたとのことで、強く優しく、頼もしいパパを目指す佐藤さんが、公私ともにますますご活躍されることを応援しております。

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