株式会社藤井ビル
加藤保典さん(仮名・営業/営業企画) 41歳
異業種・異業界へ挑戦。新天地の札幌で出会った会社は、運命のマッチングだった。
加藤保典さんは、大学を卒業後、大手コンビニエンスストアチェーンに入社。店舗経験を経て東京の本部に配属され、予算管理、人事といった複数部門を経験。直近はシステム部門にて、基幹システムの運用・開発、および販促や商品開発に利用するデータ管理業務を行っていた。
奥さまの実家が札幌で、いずれは札幌で暮らしたいという思いが以前からあり、北海道への移住を決めてリージョナルキャリア北海道(リージョンズ株式会社)に相談。入社した現職は異業種だったが、「東京での経験をしっかり生かせている実感があり、一方でプライベートも充実している。札幌へ転職できて本当に良かった」と話す加藤さん。
「東京での転職活動は、当初は思ったように進まないこともありましたが、リージョナルキャリア北海道に相談して、当社の求人に出会うことができ、運命的なめぐり合わせを感じました」。入社わずか1年で存在感を発揮する加藤さんに、転職当時から現在に至るまでのお話を伺った。
(※本記事の内容は、2022年3月取材時点の情報に基づき構成しています)
- 過去の
転職回数 - 1回
- 活動期間
- エントリーから内定まで92日間
転職前
- 業種
- 流通小売業
- 職種
- 店長→SV→予算管理→人事→システム企画
- 業務内容
- 大手コンビニエンスチェーンに勤務。店舗の現場からキャリアをスタートし、予算管理、人事を経てシステム担当となり、基幹システムの データ運用・開発を担当
転職後
- 業種
- 不動産業
- 職種
- 営業・営業企画
- 業務内容
- 営業および営業企画担当のほか、DX化の検討プロジェクトを推進
「新しいことに挑戦できる会社」だと、直感的に思えたことが決め手。
現在の仕事はどんな内容ですか?
札幌では老舗の不動産会社で、不動産の賃貸・管理・販売・売買仲介をメイン業務にしています。自社で不動産の有効な活用方法を考え、企画や開発も手掛けていますので、建築事務所やゼネコンと一緒に仕事を進めていますが、クリエイティブな要素が多く、楽しいです。
入社前のご経歴を教えてください。
大手コンビニエンスストアチェーンで店舗スタッフからキャリアをスタートし、店長も務めました。本部に配属されてからは、人事や予算管理に携わり、最終的にはシステム系の業務を担当していました。
店舗の現場も見たのち、全社の数字も見るような立場を経て、ミクロとしての現場感覚とマクロの経営的視点の両方を持つことができたと思います。
転職のきっかけは?
妻の実家が札幌なので、夏と冬は家族で訪れていました。妻の両親が歳を重ね、高齢になることを考えると、「いずれは札幌で暮らすのかな」という漠然とした思いはありました。
しかし、「これまでの経験を活かして、キャリアアップできる会社に出会えるのだろうか」と、不安な気持ちもありました。東京では現地の会社の情報はあまりない。そんな時にリージョナルキャリア北海道の転職相談会に参加しました。
転職活動はどのように進めましたか?
以前から東京で転職活動を始めていましたが、自分のやりたいことと、募集している企業のニーズがなかなかマッチングしませんでした。札幌での求人案件も少なかったので、不安な気持ちにもなりました。そんな時、U・Iターンに強いリージョナルキャリア北海道のサイトを妻が見つけてくれて、結果としてそれが運命の出会いとなりました。
今の会社との出会いは?
私と年齢が近い若い経営者が、ご自身と同世代で活躍を期待する人材を募集している、とリージョナルキャリア北海道のキャリアコンサルタントから聞き、興味を持ちました。それが現在の会社です。41歳という私の年齢では、異業種・異業界に挑戦することは難しいと思われがちですが、「挑戦してみませんか?」とコンサルタントに背中を押され、前に進むことができました。
今の会社に決めたポイントは?
この会社で頑張ろうと思えたのは、実は直感です(笑)。面接で感じた、社長と専務の人柄とプロフェッショナルな雰囲気が、「挑戦できる会社だ」と、私に感じさせたのかもしれません。お二人と話すうちに、不動産業界というまったく勝手のわからないフィールドでも、今まで培ってきた自分のいろいろな経験を使って価値を提供できる会社だと感じました。
「これから、どんな色や模様を付け足していこうか」と、仕事もプライベートもワクワクの毎日。
転職していかがですか?
もともと、大きすぎない小回りが利く会社がいいなぁと思っていました。今の会社はフットワークが軽く、新しいことを始めるまでが本当に早いです。思い立ったらすぐに社長や幹部に相談し、短期間で結論を出せる規模感です。例えば、「わが社もDXを推進していこう!」という社長からの後押しもあり、私の日常的な担当業務とは別に、社内で有志を募ってDX推進プロジェクトを立ち上げました。また、より働きやすい職場環境づくりのプロジェクトも進めています。
いずれも、発案してからすぐに役員会でのプレゼンの場をもらうことができ、1カ月も経たないうちに活動は軌道に乗ってきています。入社前に抱いていた「意思決定の早さ」は予想以上で、日々手応えがあります。常に耳を傾けてくれる社長や役員、なんでも相談に乗ってくれる直属の上司やとなりの部署の部長には日々感謝しています。毎日が楽しく、月曜日の朝も怖くありません(笑)。
困っていることや課題はありますか?
とはいえ、不動産業界の経験はないので、毎日すべてが勉強です。新しいことが好きな性分なので、吸収することがたくさんあり、楽しい毎日です。常に新しいことにトライしている感覚があり、これからもどんどん挑戦したくなる仕事環境です。
50年の歴史のある会社なので、そのベースの上に私がどんな色や模様を付け足していけるのか、今から数年先まで思いを馳せています。日々の担当業務でしっかり成果を上げながら、マーケティングや広報的な視点からも、社内・社外を問わず情報を発信して、周囲の協力を得ながら実行していきたいです。
今後の目標はありますか?
やりたいことがたくさんあります。そして、社長が掲げているとんでもない目標を達成するために、やるべきこともたくさんあります。社長を支えて会社を大きく成長させていくのは社員の務めですが、全員ワンチームでそれを実現することが夢です。
まずは、自分に与えられた仕事をきちんとこなす。その上で、新しいことに挑戦したり改善提案をしたりして、少しずつ周囲の協力を得ながら結果を出していく。そうやって前向きなチャレンジをしていきたいと考えています。
札幌の印象はいかがですか?
とにかく札幌は「空気がうまい!」です。そして、土の匂いがします。だから、家の周りを散歩しているだけで豊かな気持ちになれる素晴らしい環境。そして、日々の生活の中で気づいたことは、「人が優しい」ということ。例えば、車の運転をしていたら、歩行者もドライバーも優しい。車を運転している人に対してこんなに気を遣ってくれることは、衝撃的でした。
不安があるとしたら、冬の雪道運転。地元のドライバーを見習って、運転スキルを身につけたいと思います。札幌に来てまだ1年足らずですが、「もう何年も過ごしているかのように馴染んでいる」と、周りからもよく言われます。
生活面の変化はありましたか?
転職して札幌に移り住み、その生活はとにかくいいことばかりです。通勤時間が半分になったことで、家族と過ごす時間が増えました。夕食の時間にもほぼ間に合います。共働きの妻と家事や子育てを分担しているため、時間にゆとりをもって臨めるようになりました。
次の夏にはマイホームを建てる予定もあります。運よく、緑豊かで利便性のいい物件を見つけることができました。これから家族でスキーやキャンプにもチャレンジして、北海道ライフを楽しみたいです。そして、昔からの友人を招いて、みんなに札幌の良さを伝えたいですね。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
「まずは、やってみよう!行ってみよう!できれば住んでみよう(笑)!」ということです。とにかくアクションを起こすこと。行動を起こすことで、納得できる方向性が見えてきて、後悔もしないと思います。もしすぐに行動ができなくても、インターネットなどの豊富な情報を活用して、新しい道を模索してください。
そして、頼りになるのが「マッチングのプロ」の存在。希望する条件や仕事内容も大事ですが、それ以前に「そもそも何に悩んでいるのか」「転職する上で大事にしている価値観は何か」などを相談して、新しい一歩を踏み出してください。担当のキャリアコンサルタントが、親身にサポートしてくれます。