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その他2022.07.21

札幌市にある高校で「複業」する校長先生に会いに行ってきた

こんにちは。リージョナルキャリア北海道スタッフです。

現在、北海道には私立高等学校が55校、うち札幌市には19校あります。

私立高校の特徴としては、校舎や設備が充実している、制服がお洒落であることに加えて、大学進学向けのコースやスポーツコースなど多種多様なコースを設けている学校も多いことがあります。

その学校独自のカリキュラムによって生徒が目指すゴールに向かったサポートを受けることが可能で、勉学を通しての学びだけではなく、卒業後の人生にも役立つ学びを得ることができるのも特徴です。

今回はご縁あって札幌市南区にある札幌新陽高等学校へ弊社代表と見学に行きましたのでご紹介します。

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(札幌新陽高等学校 校舎 ※以下、写真はすべて筆者撮影)

札幌新陽高等学校について

札幌新陽高等学校は1958年4月に「札幌慈恵女子高等学校」として開校。1987年に男女共学となり、校名を現在の名称へ変更、今年で創立64年目の学校です。校舎からは日本新三大夜景にも選ばれた藻岩山も見える緑の感じられる場所に位置しています。

教育業界出身ではない、赤司展子校長先生

校長の赤司展子先生は、これまでずっと教育に身を置かれていたのではなく、校長就任前までは大手企業や外資系企業などビジネスの現場で様々なご経験をされてきました。

そんな中で教育に関わるきっかけとなったのが東日本大震災後の復興支援で参加された福島県の子どもたちへの教育サポートプロジェクトでした。

教育のプロではないからこそ、違う立場で何かできるのではという強い想いを持ち、プロジェクト終了後の2018年には子供たちの「多彩能」を活かすためのプログラム開発や、学校向け経営アドバイザリーサービスなどを行うウィーシュタインズ株式会社を設立しました。

前校長である荒井優さんとの復興支援での出会いをきっかけにとして、2021年の4月より新陽高校の学校長も務められていますが、社長業も続けられています。

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(写真左:新陽高校のオフィシャルマーチを着て迎えてくださった赤司校長)

校長先生と社長を「複業」する

校長先生と社長、それぞれの顔を持つ赤司先生ですが、どちらかを「本業」「副業」と考えているわけではありません。あくまでも「複業」として、両方に力を注がれています。そのような取り組み姿勢が話題となり、最近は「複業する校長先生」としてメディアに取り上げられています。

現在は割合としては札幌新陽高校の校長として任務を果たすことが多いとのことですが、経営されている企業で働く社員の方々の力があり、社長業も両立できていると聞きました。また、経営している会社でのベースがあるからこそ、他の校長先生とは違う面を出すことができると感じられています。

私が実際にお会いして感じたことは、笑顔が素敵で話しやすく、親しみやすさを感じると同時に、ご自身のミッションに対する情熱や、学校への深い愛お持ちでいるということでした。

校長先生といえば、いつも険しい顔をして、朝礼で難しい話をするようなイメージを失礼ながらもっていましたが、まったく異なっていました。

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(校長室には素敵なフライヤーがありました)

おしゃれオフィスのような職員室

学生時代を思い出す校内の雰囲気にワクワクしながら、赤司先生に校舎の中を案内して頂きました。

すれ違う生徒の皆さんは素敵な笑顔で「こんにちは!」とさわやかな挨拶をしてくれました。「この人は誰だ?」と怪しむような様子もなく、それだけ多くの大人や校外の方との交流が日常的にあるのだなと感じられました。

特に驚いたのが「職員室」です。私が学生の頃の職員室のイメージは大人がたくさん集まっていて、シーンといていて、よっぽどのことがない限りは決して入りたいとは思わない場所でした。

しかしながら、新陽高校の職員室はお洒落なオフィスのようで、先生方の席はフリーアドレス。職員室にありそうな灰色がかった教員机はなく、アウトドアチェアが置かれた打ち合わせスペースがありました。

生徒の立ち入りが禁止されているスペースはしっかりと設けられていましたが、生徒が立ち入りできるスペースでは、日常的に先生のところへ訪れて、授業の質問や相談に気軽にくる生徒が多いと聞きました。

確かに、こんなに開放的で明るい雰囲気の職員室なら足を運びやすいのだろうと思いました。

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(学校の職員室とは思えない空間でした)

単位制の導入

新陽高校では2022年度の入学生から「単位制の導入」という新たな取り組みも始めました。もちろん指定科目もありますが、学年が上がるごとに自由に選択できる科目数も増えます。これは生徒ひとりひとりに合った学び方、自らの考える力も養える環境であります。

選択科目によっては学年関係なく選べる科目があるので、他学年の生徒が同じ授業を受けることもあります。高校で学年を超えて学べる環境はなかなかないものです。

ユニークな授業

実際に授業を見学させて頂きました。この日の授業内容は「北海道の企業を書き出してみる」がテーマでした。

生徒がグループごとに思いつく企業名を紙に書き出していたのですが、身の回りにあるものをヒントにしたり、普段行っているお店を思い出したり、それぞれが色んな方法から考えている様子でした。

何より印象的だったことは、指導をしている先生自身がとても楽しそうに生徒たちの様子をのぞき込んでいたことです。

先生にお話を聞くと、この授業の最終ゴールとしては、北海道の6次産業について学ぶとのこと。黒板を使うのではなく、プロジェクターでリアルタイムの公式情報を映し出し、それを全員で見ながら学ぶそうです。

新陽高校では入学時に一人一台のPCも支給されます。教科書だけに頼らず、インターネットで必要な情報を探し出し、判断しながら学んでいく方法は、今の時代だからこそ身に着けたいスキルだと感じました。

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(グループごとに様々な企業名が書かれていました)

他にもユニークな取り組みについて教えていただきました。

赤司先生が社会で活躍している方(例えば、アートディレクターの方など)との対談を生徒が聴く機会を用意する、校舎外での一般の方向けに生徒の作人を展示するなど、勉学だけでなく社会で生きていくために必要な学びや経験、成長機会を創ることを大切にされているのだと感じました。

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(様々なことに取り組んでいる新陽高校にぴったりの作品です)

おわりに

今回ご案内してくださった赤司校長先生を始め、教職員、生徒の皆さんのおかげで、とても良い学びの機会をいただくことができたと感じています。

「複業」をすることでシナジーを生み出しているというその実際の現場を見学できたこと、生徒皆さんの楽しく意欲的に授業に取り組まれている様子、これまでの学校という型から新たなカタチを作り続ける校風に、もし自分が高校生で入学していたらどんなことをやっていただろうと想像するだけでもワクワクしました。

形は違いますが、日々の仕事や家事、趣味の時間など何気ないことからもシナジーが生まれるきっかけがあるかもしれないと勇気もいただけました。

札幌にはまだまだ様々な私立高校があります。各々知れば知るほどそこにしかない魅力がたくさんあるでしょう。お子様の進学で悩まれている方は、お子様と一緒に研究してみることで新たな気付きがあるかもしれません。

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