大好きな土地で暮らす喜び。社長に近く自分の提案がすぐカタチになるのが刺激的。
武ダホールディングス株式会社
進士雄太さん(管理部門総合職) 36歳
- 転職回数
- 0回
- 転職期間
- エントリーから内定まで75日間
進士さんは大学卒業後に医薬品製造販売大手の会社へ就職。36歳になった頃からその後のキャリアを考え始めたものの、そこで働き続ける自分の姿にワクワクすることができずに転職を決意。子どものころから憧れがあり、大学時代の4年間を過ごした北海道へ戻ることを決める。「暮らしたいところで思い切り働く」というリージョナルキャリア北海道のテーマに共感したという進士さん。転職をして約4ヶ月を経たいま、早速北海道での生活を満喫しながら、仕事でも社長の近くで働く楽しさを感じる日々だという。そんな進士さんに転職活動を振り返ってもらった。(※本記事の内容は、2021年7月取材時点の情報に基づき構成しています)
転職前
- 業種
- 医薬品・化粧品・バイオ(メーカー)
- 職種
- 経理
- 業務内容
- 税務申告業務、原価計算業務、決算開示業務
転職後
- 業種
- 総合建設
- 職種
- 総務経理(管理部門総合職)
- 業務内容
- 子会社管理の仕組み作り
転職をする上での最初の軸が、大好きな北海道で働くことだった。
現在のお仕事はどんな内容ですか?
総合建設業を中心に10の子会社を抱える武ダホールディングス株式会社で総務課長をしています。グループの更なる成長のため、前職の経験を活かして子会社管理の仕組み作りを主に担当しています。社長から直接相談をされたり、こちらから提案をしたりする機会が多い仕事です。
入社前のご経歴を教えてください。
医薬品製造販売大手の会社で働いていました。経理部で約7年、その後は原料の生産計画などを行う部署で6年ほど過ごし、子会社(製造拠点)のある北海道の夕張や中国の深圳にも度々出張で訪れていました。
転職のきっかけは?
36歳になったことがきかっけです。よく言われるように年齢的には転職をするぎりぎりのラインで、自分が将来どうやって働いていきたいのかを改めて考える毎日でした。その頃にちょうど会社の方針が変わり、国内だけでなく中国市場でもシェアを広げていくことになりました。会社に残る自分を想像すると先が見えてしまったんです。子会社の管理をしていた経験から、おそらく中国の子会社へ出向し、何年か働いたら本社に戻って数字管理をするというルートが想像できましたが、正直その姿にワクワクしませんでした。
転職活動はどのように進めましたか?
自分の歩んできた道を改めて振り返ると、夕張の子会社を育てる経験が楽しかったことを思い出しました。子どもの頃から憧れていて大学時代を過ごした北海道は大好きな土地ですし、北海道のために仕事をすることを思うと熱くなる自分に気付きました。そこで転職を考える最初の軸が「北海道」になりました。インターネットで「北海道 転職」と検索をしてリージョナルキャリア北海道の存在を知り、サービスに登録するとすぐに連絡をいただきました。コンサルタントが二人三脚で進めてくれた結果、サービス登録から転職決定までわずか3カ月ほどでした。仕事をしながらの転職活動はもっと大変かと思っていたのですが、コンサルタントのおかげでスピード感を持って進めることができました。
東京に対するこだわりはなかったのですか?
北海道が大好きだったので、東京へのこだわりはなかったです。コンサルタントから「転職の成功には、どこで働くのかもすごく重要なんです。自分の好きな土地で働くのが結局は一番満足度が高いですよ」と言われましたが、まさにその通りだと思います。
今の会社に決めたポイントは?
一部上場企業で子会社の管理やそのための仕組み作りをしてきた経験を活かせると思ったことが一つ。あとは業界未経験にもかかわらず、面接の時に社長から「ぜひうちに来て欲しい」という言葉をもらえ、熱意をすごく感じことです。そこまで必要とされているのであれば、この会社のために頑張りたいという気持ちが芽生えました。
グループの更なる成長のために。自分の力が求められる刺激的な毎日。
転職していかがでしたか?
大好きな北海道で暮らせて最高です。北海道のために頑張りたいという気持ちでいっぱいです。仕事は当然なのですが、例えば農業ボランティアなど仕事以外の部分でも、北海道のためになることをしていきたいと考えています。
転職して良かったと思うことは?
プライベートで言えば、大好きな北海道で暮らせていることです。ロードバイクを買ったのでまずは支笏湖あたりまで遠征に行ってみようと計画をしています。毎夏石狩湾で開催されるロックフェスティバルも楽しみです。仕事に関して言うと毎日が刺激的なことです。会社規模や業界の違いなど前職とのギャップは当然存在しますが、決済者である社長との距離が近く、自分の提案がすぐにカタチになって実行されることに、これまでにはない仕事の面白みを感じています。会社の成長エンジンになることへの期待を感じますし、社長がいろいろな夢を持っている方で、そういう話が直に自分に降ってきます。会社規模が大きい前職では、社長から頼られて直に相談をうけるというのは考えられないことでした。また、東京の一部上場会社から来たということで、まわりから働きぶりを注目されているなと感じますが、みなさんいろいろと助けてくれて良好な関係を築けています。
困っていることや課題はありますか?
建設業は初めての業界なので、いろいろ新しく学ばないといけないことが多くあります。例えば経理ひとつとってもみて、建設業には独自の簿記ルールがあり、これまでの知識や経験だけでは対応ができません。建設業経理士の資格を取ろうと現在勉強中です。
生活面の変化はありましたか?
東京と違って家のまわりに飲食店がたくさんあるわけではないので、自炊をするようになりました。通勤時間が短くなり時間に余裕ができたことも、自炊が可能になった理由のひとつです。ちなみに家から会社までは歩いて15分ほど。雪が溶けたのでいまは自転車で通っています。これまで作って特に美味しくできたのはキーマカレーです。自炊をすることで健康を意識するようになりましたし、食費も浮くのでいいことばかりです。
札幌の住み心地はいかがですか?
最高です。人が少なくてごみごみしていないところや、少し行けば自然が広がっているところなどは東京では考えられない環境です。部屋の窓から山が見えるのも嬉しいです。札幌はもともと大学4年間を過ごした土地で第二の故郷のように思っているので、「やっと帰ってきた!」という気持ちになりました。将来的には暖炉のある家を建てて北国ならではの暮らしを楽しめたらと思います。あえてマイナスな事を言えば、東京と比べてお店の数が少ないくらいでしょうか。東京では家の周りに様々な店があったので、わざわざ遠くへ行かなくても事足りました。そこは同じようにはいきませんね。こちらに引越をした時、家具などを揃えるためのホームセンターが遠くて少し大変でした。
転職を考えている人にアドバイスをお願いします。
転職については正直私も不安でした。特に地方への転職はいろいろな不安があるかと思います。例えば私は「北海道に自分の経験を活かせる転職先が本当にあるの?」と思っていました。けど、行ってみれば意外とあるものです。リージョナルキャリア北海道のような存在もあり、いろいろな案件を紹介してもらえます。もし好きな土地や暮らしたい土地があるのであれば、それはとても幸せなことです。その土地への愛を貫き、迷わず行って欲しいです。暮らす場所も働く場所も東京などの大都市だけが全てではありません。いろいろな暮らし方があり、働き方もこれからはどんどん変化して多様になっていきます。地方で働くという選択肢はもっと増えていくはずです。