2013/03/ 1Fri
こんにちは。
キャリアコンサルタントの久保です。
少し前の話になりますが、2月13日に札幌で開催された佐々木常夫さんの講演会
「今日は僕が仕事の話をしよう~生産性のある働き方~」に参加してまいりました。
佐々木さんは東レにて同期トップで取締役になり、東レ経営研究所・代表取締役社長を務めたのち、
現在は同社の特別顧問を務めていらっしゃる方です。
近年多くの本を出版されているので、ご存知の方も多いことと思います。
詳しくはこちら→佐々木常夫さんオフィシャルWEBサイト
佐々木さんは自閉症の長男と、病気による入院の繰り返しから鬱病を発症し自殺未遂を繰り返す妻という
過酷な家庭の事情を抱えながらも、3人の子供たちのための家事・子育てを引き受け、
限られた時間の中でで人の何倍もの成果を挙げ、組織に貢献をしてきました。
その知恵は、日常の仕事の進め方、上司との関係、部下のマネージメントに至るまで
いかにして生産性を挙げ成果を出すかを徹底的に考え実行した、まさに創意工夫の塊です。
「戦略的計画立案は仕事を半減させる」
「プアなイノベーションより優れたイミテーション」
「発生した仕事はその場・その日中に必ず片付ける」
「仕事に関するデータはあらゆる時間を利用し頭に叩き込む」
等々、ここには書ききれないほど沢山のヒントを与えてくださった一方で、
自身の状況を誰のせいにするわけでもなく、運命を引き受け、向き合い、
全力で生きてきた姿に大きな感銘を受けました。
家族の介護や家事・子育てなど、多かれ少なかれ何らかの制約を抱えた状態で
仕事を続けたいと願う方、続けなければいけない状況の方は案外多く、
これから先の時代ではもっと増えていくことと思います。
そんな中、佐々木さんの生き方は力強い励ましになるはずです。
「どんな状況にあったとしても、必ず乗り越えていける」
そんな大きな勇気と希望を与えてくださった素晴らしい講演会でした。