リージョナルHERO

暮らしたい場所へのリージョナル転職を成功させたHERO

北海道へのリージョナル転職を見事実現された候補者の澤田有美佳さん(仮名)にインタビューしました。

高齢の両親の元へ夫と共にUターン。図らずも過ごせた母との最期の日々。

澤田有美佳さん(仮名)は、北海道大学農学部大学院を修了後、希望していた種苗会社に就職。赴任先の愛媛県で地元出身の男性と結婚した後も研究職を続けていた。しかし、時が経つにつれ気になるのは北海道に住む高齢の両親。一人っ子の澤田さんは、快諾してくれた夫と共に北海道に帰る決心をした。北海道の転職市場の厳しさを覚悟して、研究職は諦めてもいいと思って始めた転職活動だった。

- プロフィール株式会社アミノアップ化学 澤田有美佳さん(仮名) 31歳/北海道大学 大学院卒
- 転職活動【転職回数】1回【転職期間】エントリーから内定まで115日間

転職前の職業・転職後の職業

職業 研究開発 職業 研究開発
業界 農園芸用の種子・苗等の開発・製造・販売メーカー 業界 バイオ素材メーカー
仕事内容 種子に関わる基礎研究、商品開発 仕事内容 各種分析機器等を用いたサンプル分析、納品国向けの外国語の各種書類作成

1研究職のキャリアと英語力を活かせる転職に成功。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

健康食品メーカーの研究部生物化学研究室で、主に化合物の分析に携わっています。機能性素材に含まれるどの成分に効果があるかを調べるのが私たちの仕事です。研究室には日本で10台くらいしかないような高価な研究機器も備えており、それを使って分析できるのは楽しみの一つです。

入社前のご経歴を教えてください。

中学生の時から札幌に住んでおり、大学も北海道大学農学部に進みました。植物生理学と有機化学を融合したような分野を学び、大学院修了後は大阪に本社のある種苗会社に就職。愛媛県の事業所に配属され、発芽改良などを行っていました。

今の会社への転職のきっかけは?

もともと転勤族の家庭に育ったので、就職する時点では勤務地はどこでもいいと思っていました。でも就職して5年になる頃、北海道にいる高齢の両親が気にかかり始めました。私は一人っ子なので、何かあった時にどうしようかと。職場結婚した夫は地元が愛媛なのですが、相談したところ、自分のところは近くに兄弟もいるし、札幌に行ってもかまわないと言ってくれました。夫は30代後半で転職にはギリギリの年齢だと思ったこと、世の中の転職市場が多少上向きになってきたことなどもあり、二人で札幌の会社に転職することにしました。

転職活動はどのように進めましたか?

3つの転職サイトに登録しました。希望していたのは前職のような研究職か、英語を使える仕事。大学時代に1年間カナダへ留学した経験があり、英語力を活かせる旅行会社なども視野に入れていました。北海道での転職はなかなか難しいと思っていたので、業種や職種にはあまりこだわらず、どちらかといえば休日や通勤時間などを重視した条件設定でした。今の会社は、リージョンズさんから「アミノアップ化学という会社があなたに興味を持っています」と連絡をいただき、少し迷っていた時に別のエージェントからも紹介されたのです。二つのエージェントが推薦して来るなら一度受けてみようと思い、面接を受けました。

今の会社に決めた理由は?

やはり、研究職での転職だったこと。また、この会社では英語のできる人を求めていたことも理由の一つです。毎年1回、会社が後援する国際学会が開かれ、海外からたくさんのお客様がいらっしゃいます。その際、会社の案内や懇親会での対応に、そしてもちろん研究のディスカッションに、英語が必要とされます。自分が活かしたいと思っていた経験の両方を活かせる会社であることが決め手になりました。

2結果として、母の最期を看取ることができた。

転職してからの1年を振り返って。

同じ研究職でも、前職で行っていたのは基礎研究に近く、求められていたのは幅広い知識でした。しかし、現在の会社で必要とされているのはスペシャリスト。その意味では、私にはまだ知識不足なところがあり、勉強して身につけるべきことはたくさんあると感じています。レベルの高い研究を続けていくのは大変ですが、世の中に出す最終製品の製造に関わっているという楽しさは、前職では味わえなかったものです。

生活面での変化はありましたか?

しばらく北海道を離れていたので、あらためて北海道人気質に気づいたりすることはあります。たとえば、関西の文化圏に入る愛媛と比べると、北海道の人の商売っ気のなさに驚くことはありますね(笑)。

転職活動の中で大変だったこと、困ったことはありましたか?

夫と二人での転職だったので、難しかった部分はあります。結局夫は愛媛にいる間には転職先が決まらず、北海道に転居してから求職活動をして就職しました。夫の両親は「自分たちの人生なのだから好きにしなさい」と、私たちの意思を尊重してくれたのですが、それだけに、私としては申し訳ない気持ちが強かったのも事実。愛媛にいる間、とても大事にしてもらったので余計にそう感じます。

転職して良かったと思うことは?

もしもの時に両親のそばにいたいと考えてUターン転職したわけですが、北海道に戻って来て間もなく母が病気で倒れ、今年5月に亡くなりました。まさかこんなにすぐに「もしもの時」が来るとは思っていませんでしたが、入院中に何度も顔を見せにいけたことは本当に良かったと思っています。愛媛に住んでいたのでは絶対に無理でしたから。今、一人暮らしになった父の元へ何かと様子を見に行けるのも、近くにいるからこそです。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

もしも聞きにくいと思うことでも、それが自分にとって大事なポイントなら、面接の時にきちんと聞いた方がいいということでしょうか。私の場合は、産休制度の有無や実際の残業時間について面接で質問しました。普通はそういうことは聞かない方がいいと考えがちですが、長く働き続けるつもりなら、はっきり聞いて確認しておくべきだと思います。この点で一つ良かったなと思うのは、リージョンズさんからも事前に同じことを聞いてもらっていたこと。「長く続けたいからこそ聞いておきたいそうですよ」と企業側にフォローしていただけたので、それがクッションになったのかなと思っています。


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リージョンズ株式会社 辻井 樹

前職勤務地の愛媛県で職場結婚されたご主人とともに、出身地である北海道へのUターンを希望し転職活動を始めました。澤田さんの前職は、農園芸用資材メーカーで、種子の研究開発という専門的なもので、北海道に同じ仕事はほぼありません。しかし、「新しいことでも挑戦したい」という熱意のもとう意見交換を重ね、最終的には同じ自然科学分野の中でも領域が異なる、食品の基礎研究などを行う機能性素材メーカーの品質管理ポジションに入社が決まりました。専門領域は違えども、専門性が高い分析機器に関する技術や、成分分析のノウハウに、ご本人の経験と企業ニーズの一致点があったと聞きます。 一方で澤田さんは、既婚者のご自身が家族の将来も考えながら、長く働くことを重視していました。最終的には研究者らしく、ライフスタイルに関する疑問点を、自ら企業に納得するまで確認して入社を決めるに至った、研究職の方らしい印象的な転職活動でした。

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